366日のレビュー・感想・評価
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涙無しには観られませんでした(泣)
とてもピュアで綺麗な作品!
作品の世界観にあっという間に引き込まれて、心が揺さぶられるに留まらず、胸も熱くなりっぱなしで、鑑賞中、泣いてばかりいました(;_;)
また、HYさんの今回インスパイアされた『366日』はより好きになり、そのアンサーソングで主題歌の『恋をして』も感動や劇中のシーンが過るだけでなく、それを超えて自身の記憶や心の深くまで沁み渡るとてもとても素敵な曲だと想います!
ミナト先輩がダサすぎて泣けねーわ
ミナト先輩が病気を隠して別れを告げたのはかっこいいと思ったけど、こういうのは最終的に死なないとかっこよくないんよ。のうのうと生き残って、未練たらたらで結婚式に走るダサイシーンでメインテーマ曲が流れるってのもな。一番ウリのシーンのつもりだろうけど、ダサすぎて台無し。でも、直前で結婚式荒らしを踏みとどまったのは褒めてあげよう。
改良案として、ミナト先輩が病気回復後にミウをこっそり支えてたとか何かカッコイイことしてて、ミウがそれに気づいて泣くとかだったら良かった。(約束のMD送った件は、大したことしてないから論外ね)
たぶん見ている人の99%はリュウセイ君の幸せを願っただろうから、結末はOKかな(ミウが死ぬ必要は無かった気はするけど)
あとはキャスティングの問題もあるか?ミナト先輩役を、冬ソナ全盛期のヨ●様にしていたら印象が全然違っていたかもしれない。
別れる理由に納得も、共感も、同情もできない
愛し合っているのに別れてしまった2人の悲恋の物語だが、別れなければならなかった理由に納得できないし、そんな決断に共感することも同情することもできない。
「自分といたら彼女が夢を叶えられない」とか「自分では彼女を幸せにできない」とか、もっともらしい理屈を並べてはいるものの、どれも自分勝手で独りよがりな考え方で、その卑屈さにイライラさせられる。
楽しい時にそれを分かち合うだけでなく、苦しい時にこそ支え合うのが「愛」というものだろうに、そんなことすら理解していない彼の言動には呆れるばかり。
それどころか、自らを悲劇の主人公にして、そんな自分に酔っている気配すらあって、どこか気持ち悪さを感じてしまった。
彼女にしても、彼のバンド仲間とか職場の同僚から、病気について知らされないのは不自然だし、自ら望んで別れた訳でもないのに、娘の父親の近況を気にかけないのは、どうにかしていると言わざるを得ない。
彼女を支える幼なじみがイケメン過ぎるのも、明らかにミスキャストで、赤楚衛二と中島裕翔の配役をそっくり入れ替えても、同じ映画として成立したのではないかと思えてしまう。
登場人物たちがこんな具合なので、映画のタイトルになっている歌がBGMとして流れる結婚式のシーンでも、「自業自得」という言葉が強く思い浮かんで、誰にも感情移入することができなかった。
MDだけでなくチェキの写真も物語の鍵のはずなのに、それが撮られた場面が出てこないなど、ストーリーテリングの不完全さも気になる。
ただ、「最期の時を誰と過ごすのか」が描かれるラストだけは、「何を今更」とか「どの面下げて」とかといった展開を回避していて、それなりに納得することができた。
泣かせるシナリオ
王道のカップルの為の映画
【”私に陽だまりをくれた二人の人。”今作は、隔靴搔痒感を覚えつつも、一人の女性の溢れる愛と彼女を懸命に愛する二人の男性の想いに随所で涙腺が緩んでしまった、切なくも希望ある恋物語である。】
ー 今作鑑賞中、”何で、そういう行動を取っちゃうのかなあ、ホント君は人の心の機微が分からない男だなあ。”と非常にじれったくミナト(赤楚衛二)の事を観ていたモノである。
序に言うと、2003年のミナトと美海(上白石萌歌)との出会いから、2024年までの出来事を、行ったり来たりしながら物語は描かれる、且つ役者さん達の姿が余り変わらないので頭の中を整理しながら観賞したものである。-
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・2003年。母(石田ひかり)を病で亡くしたミナトは、学校にも来ずにボンヤリと過ごしている。そこに彼の事が好きな美海が自分の誕生日2月29日に元気づけようと幼馴染のリュウセイ(中島裕翔)の家のサーターアンダギーを持ってやって来て食べさせる。そして、彼は”美味い”と言い”お礼に誕生日だから何でも言う事聞くよ”というと、美海が2月29日に告白すると、願いが叶うと言って”好きです。”というとミナトも同じ答えで、幸せな気分になる。
・ミナトは東京の音楽制作会社に就職し、美海も東京の大学に入学して一緒に暮らし始める。けれども、幸せな日々は長くは続かずミナトは美海に”もう、好きじゃなくなった。”と言って別れてしまうが、実は彼は急性白血病と診断されての事だった。
ー で、このシーンで”いやいやいや、何で別れちゃうの。真実を告げようよ。”と一瞬思ったのだが、通訳の試験に落ち続けていた美海の事を考えての事だろう、と無理やり納得しようとするが、ナント美海は妊娠していたのである。
で、再び今度は美海に対して、”いやいやいや、何で別れちゃうの。真実を告げようよ。”と思ってしまったのである。ジレッタイなもう!
ここから、二人の20年近くに亙るすれ違いが始まってしまうのである。-
■この映画では、幾つか隔靴搔痒感を感じる所があったのだが、それ以上に沁みるシーンもあったのである。
最初に、グッと来てしまったシーンは美海が、沖縄に帰って両親(国仲涼子&杉本哲太)に妊娠を告げるシーンである。”相手は誰だ!”と激昂する父に、その場にいたリュウセイが”すいません!僕です!”と言って頭を下げる所である。リュウセイが実に器の大きい且つ良い男で、幼馴染の美海の事がずっと好きだったのに我慢していた想いが、弾けた瞬間である。このシーンは、沁みたなあ。
・そして、二人は美海が産んだ陽葵(稲垣来泉)と三人家族になるのだが、二人の結婚式に沖縄に一時戻っていたミナトが現れるシーン。ミナトを見つけたちっちゃな陽葵が無邪気に手を振る姿と、咄嗟に隠れるミナト。ここも沁みたなあ。そして、ミナトは静に去るのである。
<そして、2024年。美海は病に倒れる。美海が持っていた写真とMDを見つけたリュウセイは、陽葵をミナトを連れて来るように言って東京に送り出すのである。陽葵の幼馴染のコウタロウも密かに彼女をサポートして上げている。
漸く見つけたミナトが務める音楽製作所で、陽葵は泣きながら”ホントのお父さんでしょ。”というのだがミナトは優しく”君を育ててくれたのがホントのお父さんだよ。”と言って”遅くなってごめんね、と言ってこれお母さんに渡してね。”と彼女と若き日に約束した自分の曲が入ったMDを渡すのである。
今作は、隔靴搔痒感を覚えつつも一人の女性を愛する二人の男性の想いに涙腺が緩んでしまった、切なくも希望ある恋物語なのである。>
いろいろと惜しい映画
部分的に見ればいい映画なんだけど、全体的に見れば微妙な映画です。
打ち明けるべき秘密をお互いに言わなかったところがみなさん引っかかったのではないかと思われます。
フィクションに対してマジレスはしませんが、実際のところ子供を認知してもらわないと親権、養育費、相続とかの問題が発生するので将来面倒くさいことになります。切ないは切ないけど倫理的観点からも良いストーリーではないと思いました。
一方、沖縄の景色は本当にきれいでした。おもわず聖地巡礼したくなる映画でしたね。
湊と美海が住んでいた部屋、かなり広かったですね。都内なら15~25万くらいはするはず。
社会人数年目であんな部屋に住むのはちょっと現実離れしているかな。
泣けました!
MDに込める想い。
初恋相手でもあり…愛してるのに別々の生活を送ることになる先輩の湊と美海と、美海の同級生・琉晴の話。
2003年の2人の出会いから2024年までを過去の思い出と現在で見せてく。
この作品に終始ある温かさと切なさと悲しげな雰囲気とBGMで惹き込まれ、沖縄から東京の大学へと行ってしまった先輩・湊を追い美海も東京へと。
…東京での慣れない同棲生活からの疲れ、温度差、価値観のズレで終わってしまったと思った2人の関係性、…と思ったものの湊視点に切り替わり。
病気が発覚し美海の幸せを願うからこその湊からの別れ…、その理由を知った時には涙腺崩壊。てか序盤からのこの世界観、雰囲気でずっと涙は出てたんだけどね。
個人的には好きだけど自分の気持ちを押し殺し、ずっと優しく美海をフォローし、後に生活を共にする琉晴の姿が1番グッときたかな。
美海の娘の陽葵役を演じた稲垣来泉ちゃんを見てるだけで多幸感!大きくなったし可愛いまま成長してる!今後も彼女の活躍が楽しみ。
やさしい嘘
泣きました
登場人物、病気になりすぎ!
ほうれんそう(報告、連絡、相談)しなさすぎ!
という突っ込みどころは、ありますが
物語として、私にとっては
受け入れられる範囲でした
なので、お約束通りの泣きまくり
たぶん、私が、そこそこの年齢で
好きだった人や、好きな人
人生のいろいろ
そして、子ども達がいる現在だからこそ
こんなにも泣いてしまったのだと思います
人生には、どうしようもない
交わることのない縁があります
それでも、縁あって一緒に生きる人達
自分を大切に思ってくれる人を
自分も大事に思って誠実に生きていきたいと
思いました
「カラオケ行こ」以降、推している
齋藤潤くんが良かったし
中島裕翔くんも、シュッとしたアイドルではなく
沖縄のお父さんになっていて
お見事でした
赤楚衛二くんより、中島裕翔くんの方が
良かったなぁ
ええ役でした。。。
海のはじまり‼️❓ケセラセラ‼️❓
切ないけど、大きな間違いが二つある、妊娠したら必ず相手に打ち明けようよ、特に産むんなら、子供に対する責任もある、自分で育てるにしても、告知義務はあるよ、最後まで秘密に、無難に育てることなんて不可能なんだから、この映画の子供みたいに突然告げられたら、現実なら、普通の精神状態を維持できないよ、大変なことになるよ。
それともう一つ、本当に愛してるなら病気は打ち明けよう、愛があれば病気なんて乗り越えられるよ、むしろ絆が強くなる、自分の立場ならそう思う、映画の彼は何だか逃げてるように思う、彼女を苦しめるんじゃなくて、自分が見捨てられるか同情されたくない、まだ彼女を信じてないんだよ。
でも、赤楚衛二と上白石と中島の演技が素晴らしかった、とても感動した、映画で上白石さんは初めて観たが眼で演技できるんだ、見直した、沖縄もキレイダツタ、概ね、良い映画でした。
蛇足ですが、歌に導かれた映画なら、その歌を主題歌にしてほしかつた。
もう少し意思疎通しようよ?
感動ポルノに見えるホラーに感じるのは、裏を読みすぎてしまうからなのだろうか
2025.1.10 イオンシネマ京都桂川
2025年の日本映画(123分、G)
HYの楽曲「366日」にインスパイアされたラブロマンス映画
監督は新城穀彦
脚本は福田果歩
物語は、2024年2月29日に、沖縄から陽葵(稲垣来泉、幼少期:永谷咲笑)が東京を訪れるところから紡がれる
彼女は父・琉晴(中島裕翔)から頼まれて、ある人物に母・美海(上白石萌歌)のメッセージの入ったMDを渡す役割を任されていた
時は遡り、2004年の沖縄では、幼馴染の琉晴と美海が仲良く遊びながらも、一線を越えない関係が続いていた
琉晴にはその気持ちがあったが、彼はこの関係が壊れることを恐れて、ずっと胸の奥に潜ませていた
ある日のこと、琉晴がバイクで事故を起こし病院を訪れた美海は、そこで高校の先輩・湊(赤楚衛二)と出会った
ぶつかった末に二人の持っていたMDが入れ替わってしまい、美海はそれを元に戻そうと彼の教室を訪れた
だが、湊は母・由紀子(石田ひかり)が他界し、それから学校に来ていないと言う
美海は心配になって、いろんなところを探していると、浜辺で寝そべって、音楽を聞いていた湊を見つけた
美海はMDが入れ替わっていることを告げ、琉晴の店で買ったサーターアンダギーを彼と一緒に食べることになった
それから二人は交流を深め、いつしか恋人のような関係になっていった
映画は、この二人がなぜ別れるに至ったのかを回想する流れになっていて、その回想は「母のMDの告白を聴いた陽葵の脳内妄想」のような構図になっていた
おそらく彼女は、その録音を「二つ」聴いていて、湊には「トラック2」だけを聞くように促していた
「トラック1」に関しては映画内でははっきりと言及されないが、おそらくは「妊娠が発覚して渡そうと思った時に録音されたもの」だと思う
当初は「あなたを愛しています。365日では足りないくらい」と書かれていたが、それが「あなたを愛していました。365日では足りないくらい」と書き直されていた
いわゆる湊との関係は過去のものになったと言うのが「トラック2」になるのだが、「トラック1」を消さずに残しておいたところに美海の意思と言うものが残されていると言える
陽葵は「トラック2」を彼に聞かせるが、そのMDは彼に渡してしまっているので、「トラック1」が残ったままだと、いずれはそれを聞く日が来るのかな、と感じた
また、このMDは「トラック2」が録音された後に美海が彼の家のポストに入れたもので、その後、美海は浜辺で彼とすれ違っていた
二人の中では恋愛は過去のものとなっていて、それが結婚式での陽葵に手を振ると言う行為で完結していた
二人がそう決めた後に琉晴はMDを奪い、それをどこかに隠していたのだと思うが、中身を聞いた上で渡してほしいと言ったのならば、「最後は本当の家族で」というセリフには至らないように思えた
映画は、美海が東京から妊娠して戻り、その父親は誰かと問い詰めるシーンがあって、そこで琉晴が「俺の子どもです」と嘘をつくと言うシークエンスがある
美海の両親は「嘘だとわかっている」のだが、琉晴の思いを汲んで彼に孫を授けている
だが、湊が沖縄に戻った際に琉晴が「美海は一人で大変だった」と言い放つなど、彼の言動がなぜそうなるのかわからない部分が多い
それ以外にも、両思いに見える陽葵と琥太郎(齋藤潤)にしても、陽葵の好きな相手には別に好きな人がいるなどのくだりがあって、このあたりの関係性も不明瞭に思える
映画は、このような細かな「?」が常に付きまとうのだが、一番驚いたのは「366日」にインスパイアされた作品なのに、「366日」で描かれる女性(語り手)の感情が、映画では真逆になっているところだろう
楽曲では「未練があって」みたいな執着を存分に感じさせるのだが、「トラック2」の告白だけでは「未練を断ち切っている」ように思える
描かれない「トラック1」はおそらくは執着に塗れたものだと思うので、美海に格好をつけた後に湊が「トラック1」の存在を知って、彼女の本当の気持ちというものを知るというラストがあっても良かったのかな、と思った
いずれにせよ、MDを使用していたのがかなり昔のことなので、トラックナンバーがどうなるのかはあまり覚えていない
おそらくは、トラック1が残ったまま次の録音をすればそれがトラック2になり、トラック1を消しても名前はトラック2のままなのだと思う
だが、陽葵がわざわざ「トラック2」を聴いてというからには、何かしらのデータが「トラック1」として残っている可能性の方が高いのだと思う
その両方を聞いたから陽葵は母の恋愛の全てを知ることができたと思うし、湊にトラック2だけを聞かたいと感じたのだろう
彼女の年齢でそれが咄嗟にできてしまうのかは置いておいて、劇中に登場する女性陣は結構強かな人間であるように思う
未練トラックを残したまま元カレに渡そうとする美海とか、湊の弱さを知って寄りかかられたら困るから拒絶する香澄(玉城ティナ)なども、冷静に考えると湊を完全に突き放しているように思える
そこに加えて、陽葵も湊を沖縄に来させないためにトラック2だけを聞かせていると思うので、そのあたりも含めて闇が深い
ものすごく純愛映画のように見えるのだが、このような意図したものかわからない設定や感情が見えてしまうので、個人的には涙腺を刺激する部分はなかったというのが率直な感想である
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