「琉晴と陽葵の涙で語る熱い想いが、湊と美海の366日より一番輝いてると思いたい!」366日 The silk skyさんの映画レビュー(感想・評価)
琉晴と陽葵の涙で語る熱い想いが、湊と美海の366日より一番輝いてると思いたい!
怖いくらい覚えているの~ ♬ この名曲 HYの366日。大好きです。
この歌に 青春の思い出の青、
沖縄舞台の 海の碧、山の蒼、そして 大空の青。
何処までも無限に美しい背景に、この歌と二人の想い・愛が 果てしなく永遠に折重なって紡いでいく・・・そんな話の展開流れを期待していた自分が有りました。
正直な所、期待し過ぎたんでしょうね。そう思います。
劇場予告はイイ感じでした。綺麗な流れが少し見えてました。
でも この話は 感じていたモノとは何か違いますね。
パ-フェクトな流れが組めなかった所が 実に惜しい限りと感じました。
MDのメディア時代と一緒に儚く消えて行きましたわ。
総評は☆3.7ぐらいでしょうかね。
監督:新城毅彦氏
挿入歌:HY 「366日」「恋をして」
------素敵な俳優陣-----
・真喜屋湊(母亡くなる、美海の昔の彼):赤楚衛二さん
※漫画タッチの和也役やらせたらイイと思う顔だち。
・玉城美海(陽葵の母、病気・余命少し):上白石萌歌さん
・嘉陽田琉晴(美海の夫):中島裕翔さん ※好演でした
・嘉陽田陽葵(美海の娘、湊の実子):稲垣来泉さん ※好演でした
・橘諒太(湊の会社の人):溝端淳平さん
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まず、溝端さんとHYの関係ですが、2008年「赤い糸」からでしょうか。
竹宮芽衣役:南沢奈央さん、西野敦史役:溝端淳平さん この映画・ドラマで使われた歌がHYの366日だったのを鮮明に覚えています。
あれから16年経つんですね。
(惜しい点:)
・今作も 2003年、2006年、2009年、20011年、2024年と流れて行くんですが、
ずっと湊と美海の容姿が変わらないんですよね。
そこはどうしても激しくツッコミが入りますね。
特に陽葵と実の父湊との感動の涙の出会いが ”変” に見える訳ですよ。
もっと湊は父親らしく見せないと。若過ぎる。
全体的に20年を経る時の流れを描いているのに、この容姿は致命的過ぎますよ。
・湊が白血病? だから何? 別れてくれ??
ハイ来ました~ お決まりのダメ展開流れの発動ですわ。
絶対やっちゃダメ またもや安易に轍を踏んでます。そして死ぬんじゃなくて3年で治るとか。 同棲までしてる彼女美海に なんの説明もしないなんて有り得んよ。男として恥を知れ!!!!!!! 最低ダヨ。
彼女を思っての事かも知れぬが 全く逆。二人でこの難病を乗り越えるのが筋ですよ。ありのままを生きて行こうとさせてないのは 脚本の致命的ミス。
・別れてから都合よく妊娠が発覚。これも タイミング良すぎ。
普通直ぐに二人共 してる事してるんだし 気が付かなきゃ鈍感です。
涙をそそらそうと 子供の存在を安易に作ってるだけ。
子役が良かったのが救いですが。
そして2024年頃に病で余命幾らかの命の扱い。どんなけいい加減な恋愛設定を持ち出すんだか 悉く残念極まりない展開を感じます。
(良かった点 MVP:)
・嘉陽田琉晴(美海の夫)の存在、中島裕翔さんですね。
ヤッパリ馬鹿が付くぐらいお人好し。好きな子に素直に好きと言えなくて。
それでも 好きな人を全部受け入れて 傍に居て支えられる存在。
男として 一番偉い!鑑ですね。
本当に陽葵の良き父親に成れる、そう思える存在感が素晴らしいですね。
とても笑顔が好演でした。
・陽葵が東京にいる実の父 湊に会いに行くところ。
初めて出会う父と思われる人の顔を見上げる場面は 本当に涙した!
ココが 一番良かった点ですね。
この場面を乗り切った稲垣来泉さんの力量がなかったら
この映画は当たらないと思えるくらいです。涙ぐむ所が好演でした。
沖縄舞台の自然の背景と、カセットテ-プじゃなくMD録音されたメディアが取り持つ心の流れ、スマホがまだない時代の恋愛感。
2/29(うるう年 美海の誕生日)に視点を置いて366日ですが
それでも未だ足りない~ この想いは 二人の間に届いたのでしょうかね。
最後に琉晴と陽葵 二人のこれから生きる姿が 良い余韻となりました。
ご興味あります方は
是非 劇場へどうぞ。