劇場公開日 2025年9月5日

「こういう映画が好きなら」遠い山なみの光 ジミーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 こういう映画が好きなら

2025年9月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

昨年「敵」という映画を見てこのサイトでもレビューしましたが、なんとなくその映画に似ていました。(私の中では)

見ていくにつれ何が真実で何が嘘(記憶が塗り替えられたもの)なのかわからなくなり、はっきりとした答えも提供してくれません。
小説はもっとあいまいになっているみたいですが、この映画ではあいまいな中でもあるひとつの答えに観客を導こうとしています。

しかし、その導かれた答えの答え合わせをするのは私の限られた記憶では無理でした。
もっとも、もう一度見ればその答え合わせができるのかと言われれば、そこまでの描写が映画では描かれてなかったようにも思います。

全ては藪の中。

こういう映画、わたしは嫌いではありません。

ジミー
shoryuさんのコメント
2025年9月28日

私の解釈ですが、あの縄は、万里子(恵子)を殺す為の縄だと思います。悦子は渡米(英?)に嫌がる子供を殺してでも海を渡りたかったのだと。
ドラマの冒頭、夫が川岸で起こる幼児殺人事件の新聞記事を見て嘆くシーンがあります。長年犯人は見つかっていないのか、たまに殺人事件があっていたのかはわかりませんが、悦子はその事件のせいにすれば良いと考えたのかもしれませんね。
佐知子と悦子が万里子を探し、家に連れ帰ったあとに、悦子の足首に絡まった縄は、この時に万里子(恵子)に「足に絡まった」と言い訳をする言葉に重ねる為の伏線だと思いました。

shoryu
ジミーさんのコメント
2025年9月27日

それは私も考えました。それにしてもあの縄は何だったのか、娘の自殺の件でその記憶も混ざってしまったのか、いろいろ藪の中です。

ジミー
shoryuさんのコメント
2025年9月24日

語り手の人生を二人の女性に分けて描いている映画です。
しかも、二人の女性が生きた別々の時間軸を、同じ時間軸にはめ込んで物語は進みます。
つまり、語り手が、結婚して、お腹に子供ができ、その後離婚をするまでの時間軸を広瀬すずさんが演じ、離婚後、子供を出産し、女手一人で子を育て、外国人と知り合い、イギリスへ渡るまでの時間軸を二階堂ふみさんが演じています。
この二人は同一人物(語り手)なんです。
この二つの時間軸を一つの時間軸に共存させたのが、この映画の一つの答えです。

shoryu
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