「ミステリアスなエンディングの深い余韻に浸る」遠い山なみの光 エロくそチキン2さんの映画レビュー(感想・評価)
ミステリアスなエンディングの深い余韻に浸る
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これは見応えのある作品だった。
今年の日本映画のベストの一本だろう。
1980年代のイギリス。長崎で原爆を経験した母・悦子(吉田羊さん)が次女のニキ(お初のカミラ・アイコさん‼︎)に戦後の出来事、あるいは夢を語るスタイル。イギリス人の夫と日本で産まれた長女(ニキの異父姉)は何年か前に亡くなったようだ。
1950年代の長崎。悦子(広瀬すずさん)と夫の傷痍軍人・二郎(松下洸平さん)、そして二郎の父でかつて悦子が働いていた学校の校長・緒方(三浦友和さん)がいた。
決して癒えることのない傷。
まだ戦争が近くにあった。
アメリカ人と一緒になりアメリカへ渡るという謎の女性・佐知子(二階堂ふみさん)、そして彼女の娘との出会いが悦子を新たな世界に導こうとしていた。
悦子と佐和子が同化し、夢と現実の、嘘と真実の狭間がなくなるミステリアスなエンディングの深い余韻に浸る。
冒頭とラストを飾るNew Orderの“Ceremony”が深く沁みた。
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