劇場公開日 2025年9月5日

「女性としての生き方を学ぶ」遠い山なみの光 iccoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 女性としての生き方を学ぶ

2025年8月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

戦争、さらに原爆からの復興を経て、あらゆるものの価値観が変化する中、皆忘れられない記憶と新しい生活の狭間で心を行ったり来たりさせながら生きている。
その中で悦子の絶望からの再生の為に辿った道は、女性で妻で母の自分の中でどれを一番に生きるかの模索だったように思う。
そしてその悦子の迷いや選択は、そのまま現在の私たちにも通じる不思議よ。

一番印象に残ったのは、佐知子の家のセットがとても秀逸だった。
原作を読んでからの参戦だけど、バラックに近い家の中で、高級な茶器セットだけ光ってるイメージだったのだけど、テーブルクロスと百合の花に彼女のプライドを感じて納得のいく素敵な演出だったな。
そしてそれはイギリスでの悦子の生活の中で出てくる高級イギリス茶器セットにも繋がってる気がした。
皿オタとても眼福でした。
ありがとう。

なんかこんなに時代は変わったように見えるのに、女性の悩みは普遍的で、根本的なところは今でもあまり変化はないんだなと思いました。
学びがあったわー。

icco
PR U-NEXTなら
映画チケットがいつでも1,500円!

詳細は遷移先をご確認ください。