「深い痛み」リアル・ペイン 心の旅 Qooさんの映画レビュー(感想・評価)
深い痛み
仲良し従兄弟のが亡くなった祖母の遺言でポーランドツアーに参加し、ツアーで一緒になった人達と交流しながら、それぞれの持つ痛傷みに向き合う力を見出して行くというロードムービー
デヴィットとベンジー
従兄弟同士の2人の関係
互いに大事に思って愛しやまないが、
一見明るく周りの人を巻き込むのがうまいベンジー
だが、躁鬱なところがあり突然感情的になり周りを戸惑わせヒヤヒヤさせる
明るく人に好かれるベンジーを羨ましく思う反面、躁鬱を繰り返すベンジーに手を焼き、憎いとさえ思うこともあるデヴィット
しかしデヴィット自身も自分の強迫性障害があり、行きづらさを感じているといった2人の感情がよく出てて、物語の抑揚はないがその辛い感情、痛みがよく伝わる
誰しもいろんな「いたみ」があり、そんな「いたみ」と向き合わなくてはならないし、そう簡単なことではないのもよく分かる
それに加えて残酷なシーンはないものの、ユダヤ人の悲劇をも静かに痛感させられる場面もあり、より感情を揺さぶられ心に響く作品に思う
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