「痛みと向き合う」リアル・ペイン 心の旅 コビトカバさんの映画レビュー(感想・評価)
痛みと向き合う
予告編での楽しげな雰囲気を残しつつユダヤ系の人々が、ポーランドで自分のルーツを辿り痛みと向き合うという、全体的な空気感はコメディでありながら要所はシリアス。
レストランでデヴィッドが話す、ベンジーへの想いがとても腑に落ちる。
行く先々で舌禍を招きそうな言動があるも、どこか放っておけず、たまらなく魅力的な面を持っている。真逆のデヴィッドからしたら、それに腹が立ちつつ憧れもする不思議な男。
場を掻き回すのが当事者の孫で、自身も心に痛みを抱えるベンジーで、興味本位で参加しました的な変なキャラクターじゃないのが良い。
終わり方も良かったのだけど、願わくばもう10分15分長くても良かったかなぁとも思う。
コメントする