ミッシング・チャイルド・ビデオテープのレビュー・感想・評価
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バランス難しい
WOWOWでやってたので観た。ホラーでは物語が進んでいくと、どうしても恐怖に輪郭を与えたり謎をある程度解明してしまうので不可解による恐怖が消えてしまう。なので映画の後半は見た目やショッキングな演出で恐怖を補うことが多いのだが、今作では極力説明を省いた作りに徹することで、原初的で、なんだかよくわからないけどモヤモヤして怖い、という状態を最後まで持続させていて、謎解きがほぼ手付かずで物語的なカタルシスは少ないのに、観終わったあともイヤな感じが尾を引く感覚があり、ホラーとしての満足感があった。新聞記者の人に発生しているらしい霊障や、主人公コンビの関係なども明確に説明しないので、映画全般において何も明確にするつもりのないことは徹底していて、となると感情移入もあまり出来なさそうなのだが、そこはBL要素を匂わせる主人公コンビの関係性萌えからのラストの喪失感などエモーショナルな要素も盛り込まれていたので退屈は感じなかった。役者陣の顔つきも映画に合っていて良かった。とはいえ設定その他の説明が全く無いから、そこが魅力とはいえ結局なんなの?という気分にもなってきて、よく分からないけどなんかやってますねー、みたいな傍観者気分も抜けなかった。なかなか難しいところだなーとは思った。
カビのように侵食してくる恐ろしさ
基本的にこの映画は、お化けがドーンとかはしてこない。空気感、雰囲気の怖さがあった。
主要登場人物三人が、魔白山にある廃墟に赴くというのが端的な説明だろう。
その廃墟では登場人物の一人の弟が失踪しており、15年ぶりに帰郷した兄が他の登場人物と共にその廃墟に向かう。この廃墟は地図上も存在せず、捜索隊も発見することができいというこの世ならざるものであり、その廃墟のある山も地元の人々から気味悪がられている曰くがある。
全体を通じて、カビが徐々に侵食していくように恐怖が視聴者をむしばんでいく。息が詰まるような怖さだった。
特によかったのが、主人公が友人と共に母に会うために実家に帰省した。そこには、母親がいなかった。そして、なぜか友人と共に近くに宿場に泊まる。そこで、主人公が旅館の部屋で電話をしていると、母親が後ろから現れる。一方友人は、主人公の実家に再び赴き2階で死んだ主人公の母親の遺体を目撃する。
このように、2当事者間が同時並行的に体験した物事により、先ほどの母親が幽霊であるとの確信を抱かせるという演出が本当に良かった。
劇場で見ることができなくて本当に残念だった。
おばあちゃんのパンツの行方のほうが気になるわ
考察班の皆さんの考察をエンディング、スタッフロールに流せばすごくスッキリするだろうなっていう終わりでした。なるほどわからん、でスタッフロール流れ出したので怖いは怖いけど全然そこに子供がいないはずなのにいる、みたいな描写もほぼなくてJホラーって亡くなった子供の笑顔とかドアップで映って「お兄ちゃん、みぃつけた」で初めておしっこ漏らすくらいビビる夏!じゃなかったのかな?って思いました。怖い人は夜の描写とか雰囲気でちょっとビビりそうですがありそうで何もないので「もっときてくれよ!!!お゛ぉん!!?」ってなりました。私もあまり怖いのは得意ではないのですが、得意ではない人間が↑の感想を持つのでホラー好きな方は本当に物足りない、解釈がわからなくて「最近の日本ホラーはこの程度なのか…しょんぼりや」ってなると思います。あとやけにゆっくり背景写してなんもないんかい!!!な描写とか、「その尺いるー?!」って描写が序盤とかにちょいちょいあってもー少しテンポ早くしてくれ…って洋画しか見てない私は思いました。中盤あたり山に登りにいく主人公と友達、謎に林を下から上に写すカメラ30秒、「お?子供の影とか姿とかあらぬ場所に人の体の一部とかあるんかな??」って探しました。ありませんでした、フェードアウトしました。「なんだあの描写!!!??(地団駄)」怒鳴らずにはいられません。
山の中に遺骨を捨てているのはどうしてだっけ、捨てると、なんか、山に閉じ込められる、輪廻があってって感じだったか、わからん。その辺が説明できる人間がほぼいなくてずっとモヤモヤしてました。クマに気をつけろよ主人公、としか思えませんでした林の描写は。幽霊より今のご時世的に熊の方が100倍怖い。
主人公♂と一緒に同居していた友人♂、「弟の幽霊が最初から主人公と一緒にいたから一緒に俺も住んでた」らしいのですが雰囲気がBLにしか見えなくて「お、いつキスする?するのか?しないのか?どっちなんだい!!?パワー!!」って熱い展開が来るんじゃないかと目が離せませんでしたありませんでした残念です。あってもなくても結局興味ないのでどっちでも良いのですが…。
あとビデオテープの描写クソ長くてスマホいじっちゃいました(アマプラ視聴)10分くらい?意味のわからんビデオテープが続きます。やばそうな子供の立ち姿とかないので本当にけしからんくらいつまらんです。劇場で見た方は映像酔いとかもありそうでなかなかキツかったのではないでしょうか。
最終的にその友人は弟が転落死したであろう場所で弟のボロボロになったジャケットを見つけて弟の死を「認めた」主人公により、弟の幽霊と山に閉じ込められて行方不明に、って感じらしいです。どうやら生きていると希望があるうちは幽霊は大切な人のそばにいられる、そんな村らしい。ディズニー映画リメンバーミーですね。
みんながその人が亡くなったと認めて初めて幽霊たちはその山で静かに眠る墓地山になるのだ、と解釈してます。主人公の友人はトバッチリですねかわいとー。
あとwww謎にwwwおばあちゃんが少女時代に生理で汚れた下着山に捨てたら生理こなくなって、じゃあ、俺の母さんは、俺は、どうやって生まれたの??描写の長回しwww女からするとwww
「いいなー、ナプキン代、生理痛、PMSから若くして解放されたんやなー、ばーちゃん、いいなー。里子じゃない??養子とったんじゃない?生半可な気持ちで引き取ったわけじゃないだろうし血は繋がってなくても愛はあったでしょう?それが全てよ。おばあちゃんに感謝しなさい?」って思わずにはいられねえ!!涙無しではいられねえ!!おばあちゃんありがとーー!!!だわ、何心霊感出してんだあいつ。たまたまだろ。病気だったかもしれねーぞばあちゃん。
ばあちゃんがあの時捨てた汚れた下着が最後その孫を時空を超えて山に引き込んだと思ったらめちゃくちゃ最後のシーンおもろいwwwwwww
あのビデオテープ撮ってたのもばあちゃんの下着が撮ってたのかと思うと可愛すぎるよばあちゃんの下着!!!!wwwwwww孫を見守ってたんだねその姿で!!
って、解釈おつむがパンツな女の私は思ってしまいました。Jホラーはもうこうやって見るのが一番面白いのかなって思いました私。多分もう見ない映画です。ジャーナリスト側は謎の解明思想で結局最後まで解明しきれなくて結局何も記事にできてなくて草ァだしもうちょい頑張れやと思いましたが一番中盤で展開がしっかりあったのでまずまず面白いと思いましたが結局何も進展がないのでやっぱり面白くはないです。
Jホラーの王道(白石ポンコツコメディ「サユリ」とは真逆です!)
久しぶりに音やバケモノ的な幽霊で怖がらせない作品でしたね。登場人物達も皆さん上手い演技で引き込まれました。惜しむらくはラストに「女優霊」「リング」「呪怨」みたいなパンチを効かせれば、今の若い世代にもウケたと思います。
抑え気味の恐怖演出は悪くないものの、謎の伏線の回収はほぼ放棄。
大枠ではよくある「呪い系」の邦画ホラーになるのかな?過度な心霊表現を抑えた恐怖演出のセンスは悪くないし、子供の失踪の謎に惹かれてスローな展開ながら意外と最後まで退屈はしなかった。
ただ、この手のホラーにありがちだけど、いくつか思わせ振りな伏線のようなものを提示しておきながら、結末は曖昧なままで、結局「観た人の解釈任せ」というオチなのは残念。色々と考察して楽しむには提供される情報が少ない。
霊が見えるという司や失踪事件を追う女性記者といったメイン登場人物の背景描写すらほとんど無いのも手抜きを感じる(なぜ主役の二人は同居してるのかとか、霊が見える設定がほとんど活かされてないとか、女性記者が失踪事件に執着する理由など)。
村人が山に骨壺を捨てるのも意味不明で、死んだ身内の存在を消したい理由が分からない。あの建物に辿り着く条件もよく分からないし(なぜ子供の頃の主人公は簡単に辿り着けたのか?)、肝心の弟の失踪の謎も事故なのか何なのかはっきりしないまま。すべての謎に係わる「山」についての説明が不足し過ぎているため、連鎖的に他の謎も曖昧な事になっている。
もう少し登場人物の過去や関係性を描き、山や村に纏わる因習など、いくつかの伏線を分かりやすく回収してくれたら印象も違ったはず。惜しい。
いい所はあったけど矛盾やちぐはぐ感がある。
いい所はありました。
カセットテープの音声を掛けながら主人公が山岳部員の恐怖を追体験して行くシーンは、なるほど新しい表現だし、しっかり恐怖演出として成立していていいアイディアだと思う。
ただ、全体的にストーリー上の矛盾やテーマのブレがかなり目立つ。
正直これって近藤監督がアイデアとかやりたい事だけ聞き出されて「じゃあ、あとは俺が作るから」って清水崇がやったんじゃねぇの?っていう出来だった。
いつもの余計な事すんなよみたいなオンパレード。
山歩いてたら真新しい骨壷が沢山あってひえ〜怖いよ〜みたいな。
そこで「あ、これは清水が出しゃばったんだな…」と気付いてしまった。
どうしてもそこからもアイディアは近藤監督なのかな?
みたいな小ネタとか怖い話要素がたくさん出ては来たけど1つ1つが正直繋がってない。
こういう小ネタを沢山作って適当に散りばめた感をすごく感じてしまった。
そのせいで話の内容に矛盾やチグハグ感がすごく生まれてしまってる。
子供の頃にビデオ撮ってたって言ってたけど当時の自宅から車で三十分だか一時間ってどういうことなの?
子供の足でそんな所まで行けるか?
しかも、弟はどうやってそこまで着いてきたんだよ。
別に車で15分とかにしとけば良かったじゃん。
伏線かと一瞬思ったけど全然そんな事ないし。
映画作ってて気付かないもんかね?
熊鈴の音とかもやたら恐怖要素としてキーアイテムにして流してたけどそれって別に何も悪い因縁も無かったじゃん。
昔見つけた子供にあげただけでしょ?
良かったね!っていう出来事の時に鳴ってた音流してなにかホラー的な意味ある?
熊鈴の音って普段聞かないしなんかそういうの聞こえてきたら不気味だよね?いいじゃん!っていう安易な理由だけで使ったんじゃないの?
あと、致命的だったのがテーマがブレブレになってたこと。
途中まで見ててこの映画は「捨てる」ということに関しての恐怖や人間の感情、影響とかをテーマにしてると思ってた。
でも、山岳部の部員たちの話が出てきた時点でそのテーマも意味ないものになってしまった。
捨てたいと思ったり、要らない、縁を切りたいとかそういうことに反応してなにか超常的な力が働くもんだと思ってた。
でも、山岳部はそういうの一切抱えてないわけじゃん?
クライマックス前のカセットテープの音声聞きながら追体験するシーンがすごく良い感じだったからそれ入れるために原作にも無かったのに無理矢理入れた感。
せめてちょっとでいいからそれやるんなら部員内での不和を描くとかしとけば収まりも良かったろうに…。
この映画全体を通して見てて思ったのは
なんか意味深で怖そうなシーンいっぱい撮ろうぜ!
ストーリーは原作から適当に膨らませればいいでしょ!みたいな適当さ。
なんで日本のホラー映画っていつもこうなんだろう。
人が死ぬとか、呪いとか骨壷(笑)とか安直な恐怖の要素を適当に入れれば怖いと思ってる。
小学校の図書室にあった「学校の怖い話」の本から何も成長してない。
せっかくそう言う幼稚な恐怖表現から脱して何とか恐怖を表現しようとしてる作品を原作にしてるのにこれじゃなんの意味もないよ。
よくわからなかった
正直よくわからなかった。
多分なんらかの事故で弟を殺してしまったのだが、そこがたまたまなんでも捨てていい場所だったため弟は見つかることがなかったと言うことなのかな。
見られてくないものを隠すとおばあちゃんが言ってたわけだし。
あの施設がなんなのだろうか?やっぱり何かがあって見られたくないものだったため場所がわからなくなったのだろうか?
様々な隠したいものがそこにはあって色々なものや人が捨てられたため、
そこには何か負のモノが渦巻いててそっち側に引きずり込もうとしているって感じだったと思うんだけど、何もかもが想像してねって感じで明白にしたい自分としてははあ?って感じだったよ。
雰囲気とか良くてなんでもないシーンでも余白に何か映るんじゃないかと勝手に怯えてたけど何も映らなかった。もう少しヒントが欲しかったしビデオテープからは全く情報が得られなかったのであれに意味があったのか?それともぼくがちゃんと見てなかったのか。
まあ途中眠くて何度か止めたから集中できてなかった可能性もあるけどさ。
正直見なくていいと思うよ。
かくれんぼしよう。
感想
日本で唯一のホラージャンルに絞った一般公募フィルムコンペティション「第2回日本ホラー映画大賞」(主催:KADOKAWA)にて大賞を受賞した、近藤亮太監督の同名短編映画が長編映画化!
近藤監督のオリジナル原案となる本作は、弟の失踪にまつわるある家族に残された一本のVHSテープの粗い画像に閉じ込められた、底冷えするような真の恐怖を体感できる、Jホラー好き待望の新次元ホラー映画!
失踪の瞬間が映ったビデオテープ。
人が消える山、見つからない廃墟。
ジャンプスケアがなく、じんわりと何かが起こりそうな雰囲気はよかったです。
ただ何も起こらず、怖くもない笑
全体的に物足りず、個人的にはハマらなかったです。
民宿の息子が語る祖母の生理の話が1番怖かったですかね笑
藤井隆、ライスの関町が出てたのはビックリしました!
よくわからず考察を見てしまった映画でした笑
※ぷよぷよがいるよ
日本のホラー映画として完成度は高いが、設定や脚本に爪の甘さを感じる惜しい作品。
ストーリーはなかなか引き込む展開で、全体的な撮り方や映像のクオリティは完成度が高い。
それ故に所々つじつまの合わない点や、キャラ設定の甘さがリアリティーのなさを感じさせてしまい、惜しいという感想。
主人公ケイタは演技力もあり一貫した人格を感じられたが、
同居人ツカサに関しては同居人という親しい間柄にも関わらず、突如訪れた怪しい記者にケイタの事をべらべら話したり、実家に俺も一緒に行くよと自分から言ったのに山に行くのは嫌々だったりと、キーパーソンとしての役割が曖昧だった。
勝手にケイタの実家に上がりこんだり(鍵はどうしたのかとか)
ケイタの母親の遺体を見つけたのになぜかケイタよりミコトにいち早く伝えるデリカシーの無さ、だったりと、
雑なフィクションらしさを所々感じさせられた。
またツカサと好奇心旺盛な女記者という定番的な登場人物ミコトとの絡みは、特に意味のないやりとりがもたつきを生み、ラストにかけてのテンポが悪く感じた。
まず言わないだろうという台詞が多いという日本の映画っぽさが際立ち、普通は言わない様な台詞が入ってくると、なぜか監督のナルシズムが垣間見えてしまう。
ツカサ役のようなミステリアス系キーパーソンはこういう美形モデル俳優より、もう少し癖のある顔立ちの方が良い。彼はトレンチコートなんか着ないでヨレヨレのロンTにコンバース、といった私服の方が良かった。演技力も少し弱く、爪の甘さが反映されている気がした。ヘアスタイルも謎でダサい系なのか真面目系なのか、何を目指してるのか分からなかった。
映像の撮影技術や、ビデオテープ映像の撮り方、
ジャンプスケアがなかった点については素晴らしかったので、
ただ惜しい、という感想。
ホラーテイストながらもファンタジーとも言える作品
弟が行方不明になったことをずっと引きずる主人公 敬太(杉田雷麟)
敬太の同居人で霊感がある司(平井亜門)
敬太を取材したくて司と接触する記者の美琴(森田想)
と、基本この3人が動かしていく作品です。
ある山で行方不明事件を始め、様々な事件が発生しており、
共通するのが地図にも載っていない廃墟(施設のような)に迷い込むことが
どうもキーらしい。
その描かれ方を自分なりに読み解くと、異世界(あるいは霊界的な異次元の世界)と
現世界の接点ができている山で、その世界を巡っての怪奇現象なのだろうということです。
異世界の住人が霊的なものとして現れたりする、そういうことかなと考えました。
だから、ファンタジーとも言えるかなと。
ホラー的な表現としてビビったのは、敬太のお母さんの霊的な存在が
敬太の前に現れるシーンですね。ここは怖かったなぁ。びっくりしました。
ビジュアルはちょっとやな感じで留めておいてもらってよかったです(笑)
これが醜悪なビジュアルだとトラウマになりますからね。リングみたいに。
それにしても全般にわたって不穏な空気感を纏っていたり、
ビジュアルも暗かったりで、
落ち着いて観れる映画ではないので、ここは制作者の意図通り受け取りました。
ホラーっぽいハッピーではない終わり方ですが、
それはそれでなるほど・・・と思いました。
まあ細かいことですが、敬太と司って何で同居していたのでしょうね。
謎だなあと。
近藤監督は今後の活躍も楽しみですね。
パンフレットは文庫サイズで小説っぽいつくりです。
じっくり拝読します。
なんともいえない後味
前評判通りジャンプスケアはほぼ無かったけど、それはそれとして音が怖い。
環境音も、時折鳴る耳鳴りみたいな音も嫌に不穏。
登場人物みんな何かに見られている。山に見られている。
結局主人公の弟は、主人公が見つけてあげられなかっただけの事だろうけど、山の怪異については何も判明しなかった。
山の麓の人たちがいらなくなった不都合な神仏を捨てまくった結果、おかしな力を持ってしまった山になったって事かな。
司が日向の霊がずっと見えていたけど隠していた事とか、日向がいなくなってから両親が誕生日を祝い続けていた事とか、父親が無理して父親役を演じていた事とか、そうする理由は十分に察して余りあるけど、でも傍から見てたら嫌だよそれ。っていうのがあったなぁ。怪異もキモいが人間もキモい。
旅館の息子と敬太が話し合うシーン、良かった。
棒読みのようだったけど、身近な山の異変にショックを受けて何も考えなくなった(何も感じないように努めるようになった)と思えば自然だ。
子供の頃から祖母と仲良くてたくさんお話していたんだろうなとわかるだけに、母親や自分の出生や血の繋がりの根底が揺るがされればそりゃショックよ。
でも根は良い人なんだろうな。
なんだか『近畿地方のある場所について』もそうだけど、山に居るのが神じゃなくて、強いが歪で安易に人間殺す便利な装置みたいになってない?
私は山岳信仰には詳しくないし、山の神の中にも人間の味方になってくれるものばかりでないと思うけど、それにしても敬意が足りないんじゃないのかな。
日本一高い山がある県民、そう思う。
司はなぜ取り込まれたんだろうな。
捨てられた判定されたのかな。
とにかく怖くない
日本のホラーに精通しているわけでも、普段からよく映画を見に行くわけでもない一般人の意見です。
派手な演出無しで怖がらせるという趣向だそうなのですが、その演出の代わりに深い物語がある訳でもなく見てて全く怖くありません。
幼少期のビデオテープの乱れた映像も怖さがないので気分が悪くなるだけでした。
唯一、初潮を迎えた祖母が下着を山に捨てたらその後生理が来なくなったという民泊の息子の話だけは面白かったです。
ラストも結局投げっぱなしで、考察好きな方にはウケるのかもしれませんが消化不良でした。
元々評価された短編をもとに作成されたと聞いて納得の、薄いカルピスみたいな映画でした。
霊がいるのに映らない怖さがいい。 杉田雷麟と平井亜門、森田想、吉田山羊ら俳優4人もいい。 けれど、内容が少なくて実にもったいない!
弟の失踪事件の真相を探る男が、謎のビデオテープをきっかけに、恐ろしい過去と対峙する。
第2回日本ホラー映画大賞作品の商業長編映画化作品。
近藤亮太監督の長編映画デビュー作。
霊がいるのに映らない怖さが上手い。
唯一映した?母親の霊もなかなか怖くていい。
実家の2階の真相のくだりも面白い。
また、杉田雷麟と平井亜門の関係や、女性記者・森田想、民宿の息子・吉田山羊の4人のキャラクターと演技もいい。
特に中盤の、民宿の息子が語る祖母の話の、吉田山羊の語りが実にうまくて引き込まれる。
しかし、謎の説明はすべてその語りのみで、良い感じも中盤まで。
その後、全体に物語の要素が少ない。
それらしい感じにはなるが、結局何だったかわからない点が多すぎる。
話が展開しないでそのまま進んで、一方的にやられるだけで終わり。
最近のJホラーのご多分に漏れず、「それらしい導入がいいところもあるけれど、結局一方的に霊にやられるだけでバッドエンド」で残念。
わざわざ劇場に観に来てくれた観客への「お土産」が少なすぎる。
Jホラーは、しばらくは「サユリ」を超える作品は出てこないのか…。
もーいいよー、否、もういいよ…。
小学生の頃に目の前で弟が忽然と姿を消して、そのまま失踪してしまい今に至る青年が、当時のビデオテープをみて友人と記者と共に現地を訪れる話。
母親から亡くなった父親の遺品が時々送られてくる主人公が、霊感のある同居人と共に、その中にあったビデオテープを観て巻き起こっていく。
そこに山で迷子になった子供の捜索に参加して見つけた主人公を。スーパーボランティアと宣って取材しようとする記者が加わって、怪しげな山のことがみえて来るところまでは良かったけれど…そこてカミングアウトの友人とか、失踪がイコールそういうことだったり、結局それが何か釈然とせず。
ミステリアスなままにしておくのは構わないけれど、それがそのまま死じゃ間が飛んじゃっている様に感じるのよね…。
さしてその時の主人公のリアクションとか、3ヶ月後の行とか、これまた不自然に感じてしっくり来ず。
結局怖いでも悲しいでもなく、なんだか良くわからない話しだったという印象。
悪魔よけの鈴。
一緒に“かくれんぼ”していた弟が、そのまま失踪したという過去を持つ兒玉敬太と、霊が見える同居人・天野司の話。
ある日、実家の母から仕送りが届き、開けてみると1本のビデオテープが…、その一方ボランティア活動で少年を助けたのは兒玉敬太さんですよね?!1人の女性が訪ねてくるが…。
本作の予告を観て楽しみにしてたんだけど…、届いたビデオテープ、ノイズ混じりの古い動画には少し恐怖は感じつつも…、ほぼBGMなしのなかの会話、薄暗いで眠くなる。
終盤の敬太母が薄暗い部屋から出てきた辺りから面白くなったかな個人的に!てかエンジンかかるの遅すぎ!この気味悪い感じを序盤から持ってきて欲しかったかな。
期待してただけにちょっと残念で眠くなっちゃった。
息が詰まる
ゴア描写も直接的な恐怖映像もほとんど無いが終始息が詰まるような緊張感に包まれており、不穏な空気感を出し続けている。
物語の全てが解決するわけでも謎が解明されるわけでもない。インパクトを残すような映像が有るわけでも無いので賛否あると思う。
自分としてはこの映画が醸し出す雰囲気を評価したい。近年のJホラーは悪ふざけに走る物が多くて辟易していたが開始から終了までこの雰囲気を保ち続ける本作は正統派のJホラーとも言える。
初めてホラー映画を観たときの息が詰まるような感覚を久しぶりに味わえた。
すべてに不完全。だから良いとは言えない
先ず怖くない。設定が雑。シナリオが詰めきれてない。
ラストのオチも弱い。 俳優も何時もの時よりも弱い。特に森田想に❌❌涙
楽しみだったのに。観客もイマイチな反応が多く。もっと煮詰めて作ったら面白くなりそうな映画でした
本当に恐ろしい
派手さはないけれどツボをついた恐怖描写で、観ている間じゅう、ずっと嫌~な感じが継続する正統派Jホラーでした。途中、間延びしている感は少しあるものの、「語り」の怖さを存分に楽しませてくれて、これこれ、こういうのが観たかった、とつい頷きます。
Jホラーとはいっても、かつて隆盛を極めたJホラーそのままではなく、近年のホラー小説分野で流行しているモキュメンタリー感や、実話怪談、YouTubeのホラー系チャンネルなどに見られる要素をうまく取り入れた、現代ならではの仕上がり(そしてエンディングでJ-POPが流れなかったことに心底ホッとしました)。
それにしても、結局あの山はなんだったのか、怪異の原因になったのは何なのか(宿屋の息子の話していた、捨てた人の「念」なのか?)、廃墟が怪異の中心なのか、山岳部や捨てられたものたちはどうなるのか、なぜビデオなのか、「ぷよぷよ」はどうしてああいった形で現出したのか…などなど、明かされない謎というか余白が多く、観終えた後も、ふとした瞬間あの世界のことについて考えてしまいます。怖い。
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