「なんでVHSのノイズってあんなに怖いんだろうね。」ミッシング・チャイルド・ビデオテープ Jaxさんの映画レビュー(感想・評価)
なんでVHSのノイズってあんなに怖いんだろうね。
ビデオテープ再生時のノイズや終わった後の青い画面といい、あれも時代と共に配信世代にはわからない怖さになってくのかな。
いっそ全部モキュメンタリー風にビデオ撮影で映画を作成にしたらもっと怖かったのでは。(観てる人の目がチカチカして死ぬだろうけど)
ギャーと驚く怖いシーンはないが、BGMともSEともつかないノイズが通奏低音にあってじわじわずっと怖い。ホラー好きにはお馴染みの角川ホラー文庫オマージュなパンフも良い。あとがきでも怖がらせてくるサービス精神満載である。
主人公敬太と同居人司の関係や出会いは明示されないんだけど、雰囲気からひょっとしてそういうことなのかな…と思ったらパンフ読んだらその通りだった。話の主軸と関係ないので深堀りはされないけど。どう出会って一緒に暮らすことになったのか気になる。「Cloud」と同じく界隈の一部女子に刺さりそうだ。
1点気になったのは、スーパーで迷子になった子供を母親が見つけて抱きしめるシーン、「あんたどこ行ってたの!💢」って心配あまって怒るのが普通じゃないか?
悪いことをしていないのに理不尽な目に遭うというのはホラーの定番なんだが、わかりやすく怪我したり襲われたり殺されたりしないラストがまた怖い。
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