嗤う蟲のレビュー・感想・評価
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序盤はよかった
発展途上国の麻薬カルテルみたいなのが明らかになって以降がやや興醒め。邪悪な人達が悪い事するのは当たり前で、勤勉な善男善女が「善行」を為して新参者を追い詰めていく、みたいな方が怖さレベル高いのではないかな。
深川「麻」衣、若「葉」竜也
中山功太さんが出演されているということで観に行きました!
ラジオで「人間の限界くらいNG出した」とおっしゃっていましたが、怪談のイメージもある方なので、不気味な雰囲気作りに一役買っていました。
功太さんが自転車漕いでるところなんかは、ファンとしてはレア感あって嬉しかったです。
村の因習文化という最近よくあるテーマで、パターンも読めてしまったので全体的には捻りに欠けます。
2年間の月日を描くにはサクッとしすぎてない?
SNSの投稿はどこいったの?
そんなドサっと売るほど栽培してた?
などなど、色々盛り込もうとしすぎていたところに無理があり、疑問はたくさん。
ジョイントって、そんな1本を1人でスパスパ吸うものなのか。
ただの大麻を、覚醒剤みたいに破滅に向かうものみたいな描き方、裏社会との繋がりなんかは、フィクションとしての演出とはいえ、一面的な気がします。(「日本」の「村」社会ものに多面的な要素を入れる必要はないかもしれませんが)
モヤモヤした気持ちは残りました。
ただ、夫婦別姓や、「妻」「夫」という呼称。
身体を張って大切な人を守る女性像。
など、社会派なところは意図的でよかったです。
しかし主演2人の名前と、この映画の肝となる大麻。
偶然とは思えない遊び心のあるキャスティングですね。
祓う蛆
因習村ものとしては、個人的にかなり良かった。
輝道は少し楽観的、杏奈は少し神経質なだけで、どちらもごく普通の感覚でしかない。
しかしその“受け止め方”の差が、夫婦の間に軋轢を生む。
何もなければ大したすれ違いでもないのだが、実際にヤバかったりもして。
そのうえ輝道が、気付いた上で目を逸らすもんだから…
馴染もうとする努力、更には恩義という名の弱み、果ては子供にまでつけ込まれていく。
田口トモロヲがちょっと大袈裟なんだけどやり過ぎてはないし、演出もかなり控えめだ。
その分、陰影を強めにつけた画面が独特の怖さを醸し出していた。
普通に撮れば善意でしかない演技が、これだけでガラッと変わってしまうのだから見事。
口琴のようなBGMも非常に効果的。
話も有り得なくはない範囲に収まっていて好み。
ただ、ガラスを割られた時は「古谷さんて…」と言っていた杏奈が彼に大麻の相談をしたのは不自然過ぎ。
あそこで普通に通報してれば話は終わったのに。
というか、「合法」と言ってたとはいえ弱みを握る前の輝道に話した田久保も軽率では。
最後の大麻パーティは、ほぼ全員がハッピーになったから良かったが、最悪の事態になりかねない悪手だ。
深川麻衣の表情芝居が後半につれてどんどん良くなり、最後の方は圧倒された。
若葉竜也や田口トモロヲ、杉田かおるらも素晴らしかったが、MVPは松浦祐也にあげたい。
「え、する感じ?」のカジュアル感が逆に生々しくて最高。
田舎はもっと恐いかも
面白かった。でも、もっと面白くできたはず。韓国ホラーみたいなおどろおどろしさや閉鎖的な田舎の人間関係の恐ろしさを期待して見たので村八分のエピソードはちょっと抑え気味に感じました。でも主人公夫婦の「なんでこんな村に移住しちゃったのよ!」という絶望感はひしひしと伝わり、村を仕切ってる夫婦の狂いぶりも良かったです。全体的に満足。見てよかったです。
メタファーの話をなさってるのよ
惜しい所
序盤から村の名前とか台詞で匂わせが凄くて
きっと村ぐるみで「野菜」作ってんだろうなぁと思ってたら案の定だったのと
中盤に突然なんの脈絡も無く嫁が「野菜」農園見つける所と
村は「野菜」で潤ってるハズなのにあんまり潤ってる描写がないのと
嫁が急にSNSの使い方忘れてる所
以外は良く出来てたと思う
「野菜」をちゃんと卸してる描写があったのはちょっと感心した
まぁそのルートどうやって見付けたのかは気になる所だけど(笑)
個人的にはもう少しグロい秘密があって欲しかったかな
ちなみに劇中では「野菜」作りは繊細で大変みたいな話あったけど実際の所はほっとけばいい
コロンビアの山奥の村とかの貧困層は「野菜」作りがないと暮らしていけないっていう事実は実際あるらしいね
これは売ろうと思って作った作品だなぁ
俳優の若葉さん、田口さん、片岡さん、杉田さん好きです。
城定監督、大好き。
脚本の内藤さんの作品も好きです。
(「許された子どもたち」名作ですよ)
なのに・・・・この作品は一体なんなんだ・・・?
映画を観すぎちゃったからなんでしょうか?
全く面白くない、怖くない、先がバレバレ。
スリラーでもない、サイコでもない。
ヒタヒタと歩み寄ってくる黒い影なんか
まるで感じない。
あれ?これはもしかしてコント???
田口さんの顔芸・・・もう、笑かしに来てるのか?
って思っちゃうほど。
どこを怖がれと・・・?
ラストの幕引きも・・・あれ、無理じゃん。
おまえそれ作ったことねぇだろ。
その短時間でできねーだろ。そんなこと。
などとつい理論的になっちゃいました。
あまりに乱暴な結末。
村社会のじわじわ来る怖さってあると
思います。だけど、それってもっと漠然とした
物だと思いますし、こんなにわかりやすくしちゃう
と、本当に怖くもなんともないのです。
「ムラってこうなんでしょ?」なステレオタイプ
満載で・・・。
正直「ミッドサマー」のような異様な健全さと
違和感を味あわせてくれるのか?と思いきや
とても分かりやすくなった、説明映像がタップリ
のお茶の間で楽しめるホラーもどき映画でした。
きっと深川さん売り出し作品なんだろうなぁ。
がっかり。
城定監督、「悪い夏」マジで期待しています。
あ、唯一
仲直りHを始めるシーンのなまめかしさは
さすが監督!でした。
リアルで怖い
唯一怖かったのは…
話自体の作りは既視感に溢れてたが、プラスアルファ、復興の資金源にアレを出す事で村内体制の理由補強とオチをつけ、『村』という陸の孤島に根強く蔓延りやすい風習・因習と強く結びかせ、よくニュースで目にする『ムラ』社会の雰囲気を、田口さんを筆頭とする演技で、徐々に狂気の熱が昂まり暴走、崩壊していくまでの過程を独特のカラーに仕上げていたと思う。
残念なのは色々察しが着いてしまった事と、自分がこういうタイプの映像を数多く直近で目にしてしまっていた事で3点。(映画はプロット派)
唯一怖かったのは、あの奥さんの事件に誰も言及せず、まともな筈の主人公(深川麻衣)まで最後までほぼノータッチだった事。普通の神経なら引越しするんじゃないかな…あれはムラじゃなくても都会でも起こり得る事だと思ったし、敢えてあそこだけぽっかり映画の中で孤立している作くりが意図されていたら、俺には届いてると書いておきたい。
プロットが既視感に溢れると演技力に重点をおいて評価するんですが、劇画タッチのムラ人の演技と引越してきた主人公夫婦の写実風(一般)演技の対比が良かったし、後半辺りから深川さんが「REゼロ」のペテリギウス・ロマネコンティ司教の様な顔つきになって、ラストにアクが抜けていく姿に「戻ってきた」感があって、あるあるのあの下界とムラを繋ぐ橋を越える映像を使わなかったのは正解だと思った。
ああいう理不尽が家族単位で襲いかかって来る場合、不満をウチに秘めて、そのナカで解決をしようとする人達(その代表例が隣人夫婦)が実社会には多いけど、ダメな旦那を尻目に、あくまでも外にある悪因に直接仕返しできるのは(だから映画になるんだけど)素晴らしいし、最後は乗せてあげてくれてありがとうと思った(笑)
最後のセリフ、その時は違和感あったけど、『帰るよ』じゃなくて『○○○』だった気がするんだけど、『蟲師』のストーリーにある様な魑魅魍魎に取り憑かれた場所からの帰還なんだと思う。
どうした!城定秀夫
何が起きても生き残るのが蟲たちの強さであり、それを踏み潰せても強くはなれないのだと思った
2025.1.29 イオンシネマ久御山
ある閉鎖的な村でのスローライフを考える若者が、村のしきたりに巻き込まれる様子を描いたスリラー映画
監督は城定秀夫
脚本は城定秀夫&内藤瑛亮
物語の舞台は、日本のとある場所にある「麻宮村」
東京からスローライフを目的に移住してきた長浜杏奈(深川麻衣)と上杉輝道(若葉竜也)の夫妻は、自治会長の田久保千豊(田口トモロヲ)から農地を借りることになった
輝道は無農薬栽培を考えて始めるものの、虫の被害に悩まされ続け、やむを得ずに農薬を使用しての農業に切り替えていく
杏奈はリモートで編集者(永田彬)と打ち合わせをしながらイラストを完成させ、お互いの仕事に干渉しないようにしていた
彼らの隣には三橋剛(松浦祐也)と妻・椿(片岡礼子)が住んでいて、どうやら妻の方は何らかの病気を抱えているように見えた
輝道は村に馴染もうとして自治会に入り、祭りの準備などを手伝っていく
杏奈はあまり関わりを持とうとしなかったが、輝道の付き合いに付き合わされる格好になり、不本意な会合に出席せざるを得なくなっていた
物語は、杏奈の妊娠がわかり、それが彼女にとって不本意な伝わり方をするところから動き出す
村人たちは「おめでとう」ではなく「ありがとう」と言い、「村の子」だと盛り上がっていく
杏奈はその狂気じみた歓迎ムードを受け入れられないのだが、田久保の妻・よしこ(杉田かおる)はまるで姑のように過干渉になり、それに従わざるを得ない状況に陥ってしまう
やがて、子どもが生まれると、さらに状況はヒートアップしていくのだが、ある日を境に、急に村人たちの態度が一変してしまう
それが、村の秘密に迫り、関わることになった夫のせいだとは、杏奈は思いもしなかったのである
映画は、実は「大麻を作って捌いていました」という村の裏の顔があり、三橋が使えないので、その代わりになったのが輝道だったという感じになっている
その交代も仕組まれたもので、夜道で輝道が三橋を轢き殺してしまったことが原因となっていて、そのことを妻に相談することもできずに、深みにどっぷり浸かることになってしまう
良心の呵責から大麻栽培に抵抗があり、一度は「休みたい」と言うものの、村八分にされたことで折れざるを得なかった
本来ならば、ここで妻に相談して、二人で逃げると言うのが最後のチャンスだったが、それすらもできずに輝道は村に残ることを決めてしまう
そんな輝道に嫌気が差した杏奈は、息子を連れて逃げようとするものの、捕まって軟禁状態になってしまい、息子もよしこに奪われてしまう
そして、運命の祭りの日を迎えることになったのである
とにかく、じんわりと浸透していく村と関係がうまく表現されていて、違和感がありながらも目的のために我慢する日々が続いていく
田舎暮らしを夢見た理由はさらっと描かれているが、幼少期に過ごした村と似ていると言う理由で引っ越すのは無茶だなあと思った
隣人がものを届けに来たり、空き家が多いなどはそこまで違和感があるものではないが、田久保が鎌を握ってニタッと笑うあたりでヤバさのエンジンがかかっていた
このあたりの「気がつけば泥沼」にリアリティがあって、自然と嵌め込まれていくあたりの演出はすごいなあと思った
ラストでは、杏奈のまさかの作戦によって、村人全員ラリホーになってしまうのだが、その中でも常用してるっぽい二人が這い出てきたのは笑ってしまった
てっきり犬だけが後部座席に乗っているのかなと思ったが、さすがに大麻使用者(犯罪者)の息子にはしたくなかったのだろう
それでも、都会に戻れば輝道は廃人になってしまうだろうし、これから先も地獄なんだろうなあと思った
いずれにせよ、田舎の閉鎖的な部分の怖さというよりは、その土地柄を利用して悪いことをしている集団につけ込まれた、みたいな感じになっていた
勤めていた工場の裏ではヤバいものを作っていたみたいな感じで、運が悪かったのかなあとも思う
ネットで何でも調べられる社会とは言え、過疎地の村の状況というものは調べようもないので、10年前の出来事を知っても同情しか生まれなかったと思う
そう言った意味において、輝道は本当に運がなかったのだが、妻の違和感を共有できるだけの夫婦間のコミュニケーションがあれば、ここまで深みにハマることはなかったのかな、と感じた
田舎恐るべし
タイトルと予告篇の印象から、もっとおどろおどろしい因習めいたものか不条理なものかと思って敬遠してたが、深川麻衣さんの評判良さげなので観に行った。
村にどんな秘密が隠されているのかと思ってたら、なんと大麻栽培。(麻生とか麻田とか、麻のついた名字や地名がたくさんあるくらい、かつてはどこでも麻は栽培されていて、稲作よりも古いらしい。もともと大麻取締法というのは、外国から入ってきた麻薬から国内の産業大麻、生産農家を守るために作られたらしい。それが一緒くたに規制されるようになったのは、この村みたいに麻薬として使用したからなのかな。現在、規制がきびしく国内での大麻生産はごく限られていて、神社等の祭事で使用されている麻もほとんどが中国からの安価な輸入物に頼っている状態。詳しくはググッてみてください。)
村に馴染んでいくために周囲にいい顔をしていく夫、家庭にまで踏み込まれたくない妻、夫婦の仲がだんだんと壊れていく様子が実に上手く描かれていて、身につまされる。
田舎恐るべし。田舎には絶対に住みたくない。田舎者だけど。
キャストが良い。
深川麻衣と若葉竜也の夫婦。
田口トモロヲと杉田かおるの夫婦。
松浦祐也と片岡礼子の夫婦。
あとは知らない人ばかり。へんに個性的な俳優さんを使っていないのが良い。普通の人が一番怖い。
松浦さん苦手だったけど(サンセット・サンライズのカツラとか)この役はばっちり合ってましたね。
そして駐在さん、見たことのない人だけどいい味出してるなと思ったら、中山功太だった。
食べりん、とか、わやだわ、とか、職場にいた三河出身の人とよく似た方言だと思ってたら、愛知県警のパトカー登場。やっぱり舞台は三河だったんだな、ロケは違うみたいだけど。
このスタッフでいろんな作品をたくさん作ってほしい。
城定監督はじめ、撮影、音楽、編集、みんな良い仕事してると思う。
良質なスリラーでした。
そして深川麻衣さんは評判通り素晴らしかったです。
#田舎移住
演出は見事だが緊張やトリックのない脚本は問題。
生ぬるい!
生ぬるいぞ城定監督!!
城定秀夫監督の新作はできるだけロードショウ公開時劇場で観るようにしています。
が、これはあまりにも生ぬるい。
もともと城定監督は優しいから、
優しい映画しか創れない。
ヴィレッジスリラー物といえば幾つか浮かぶが、正統的なアクションスリラー映画といえば
阪元裕吾監督『黄龍の森』だろうか。
村の閉鎖的風習やその背景のミステリアスな雰囲気を巧く昇華したのは、やはりシャマランだろう。
城定監督はこの作品で何を描きたかったのだろうか。
(ただ最後まで退屈せず観られる演出は、やはり城定監督、達者である。
脚本にトリックが欲しかったが。)
深川麻衣さんの事務所が製作に入っている。
若葉竜也さんのファーストショットは晴天の如くイケメン笑顔で、
こんなに清々しい若葉竜也さんの笑顔を見た記憶
がなかったので驚いた、
がすぐ何時もの若葉竜也さんに。
村の人々は、こちらから見たらイヤでたまらないが
村の人々の暮らしを考えたら仕方ないのかもしれない。
フィクションとは言えない胸くそ悪さ
深川麻衣さんのファンです。おっさんと暮らす元アイドルの映画のほのぼのさから一転、最初から最後まで胸くそ悪さの続く映画でした。しかし乃木坂OG数多くいれど、この役をここまで演じられる人は少ないんじゃないかな。
田舎あるあるで、決してフィクションとは言えないところがホラーですよね。老後は田舎暮らしなんて絶対に無理、と思っていましたが、より改めて強く思いました。
タイトルが分からないというコメントが多かったけど、主人公の仕組んだ大麻花火で笑いまくる村人達のことを指しているんだと思いましたよ。夏の火の中に狂ったように群がる蟲のように見えました。
田舎の付き合いは不可避!
怪しい予告にとてつもないB級臭を感じながらも、セリフの中に地元のものと思われるような方言を耳にして、ちょっと惹かれて鑑賞してきました。案の定と言ってはなんですが、公開2日目だというのに観客はまばらでした。
ストーリーは、田舎での悠々自適な生活を求めて、脱サラした夫・輝道とイラストレーターの妻・杏奈が、田舎での過度な近所付き合いに戸惑いながらも徐々に田舎暮らしに慣れていくが、しだいに自治会長の田久保に牛耳られているような村の雰囲気に不信感を覚えるようになり、やがて村に隠された秘密が明らかになっていくというもの。
冒頭から、スローライフに憧れる若い夫婦と、その期待を裏切るような村の不穏な雰囲気が描かれます。田舎暮らしでは避けられない地元付き合いを、これでもかと嫌な感じで描いているのがおもしろいです。初めは、ちょっとした親切、それがおせっかいとなり、プレッシャーとなり、生活に過度に干渉してきます。拒絶したくてもそうさせない圧力を感じ、気がつけば絡め取られているような気持ち悪さを、絶妙なさじ加減で描いています。
はたから見れば序盤からこの村の異常性は感じるものの、当事者から見れば正常性バイアスと初めての田舎暮らしで異常性に気づきにくく、押し切られるように田久保の言葉を受け入れてしまったのでしょう。誰でも初めての環境で、周囲の人との関係を悪化させたくはないものです。
ところで、聞き慣れた方言といい手筒花火といい、舞台は間違いなく我が地元の愛知県三河地方だと思われるのですが、エンドロールのロケ地に馴染みの地名がなくて残念でした。でも、もし本当に三河が舞台なら、あの手筒花火の構えはダメダメです!最後のハネが足を直撃しないように、「手筒側の足を必ず前に出せ!」と先輩たちに怒鳴られます。あと、田久保の妻が「けなるい」と言いますが、今どき地元の年寄りでも使わない言葉で、久しぶりに聞きました。方言監修は相当ご高齢の方が行なっているのでしょうか。
とはいえ、光の速さで広がる噂話、いやらしく絡みつくような近所付き合い、逆らえない圧のある村の重鎮などは、よそ者から見れば実際あんなものかもしれません。これからは近所に移住してきた方には優しく、いや必要以上に干渉しないようにしたいと思います。三河地方は穏やかで住みやすいところなので、田舎が好きな方はどうぞお越しくださいませ!
キャストは、深川麻衣さん、若葉竜也さん、田口トモロヲさん、松浦祐也さん、片岡礼子さん、杉田かおるさんら。田口トモロヲさんの怪演が本作いちばんの見どころと言ってもいいでしょう。
ここは治外法権
脱サラし田舎のある村に引っ越してきた夫婦が、親切にされるもどこか不気味な村人に違和感を覚え、そして…といった物語。
お化けより生きた人間の方がよっぽど怖い…なんてよく言いますが、まさにそれを絵にかいたような作品。実在する限界集落の不気味な風習とか、都市伝説的な話をYouTubeとかで観るのが好きなのでちょっと期待。
何をするにも相談する必要がある偉い人。人里離れた村は実際にこういうことがよくあるのでしょうか…?越してきた若い二人に必要以上に関わってくる人達。おっしゃる通り、おめでとう、じゃなくてありがとう、なのはちょっとトリハダモノでしたね。
最初はちょっと親切を通り越したお節介な人達…といった感じだったが、どんどんとヤバさが滲みだしていき…。
哀しきかな、俗世を離れた小さなコミュニティでは調和しないと村八分…は現実なのか。少しでもその歯車から外れればお庭にゴミだらけ。気持ち悪すぎる。
とは言え、現実ならこれで充分ヤバいが映画作品としてはもうちょっとエグさがあっても良いのかなと思いつつ、人の怖さと胸糞悪さを感じられる作品だった。
…最後はなんの描写だったのかな?
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