劇場公開日 2024年11月8日

「愛らしい映画。それだけに登場人物たちの背景が気になる。」ココでのはなし あんちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0愛らしい映画。それだけに登場人物たちの背景が気になる。

2024年11月12日
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鑑賞方法:映画館

まあ、人は、自分を受け入れてくれる心優しい人たちとともに暮らせる場所を常に求めがちで。それが下宿だったり、アパートだったり、シェアハウスだったり設定は異なるが、似た題材の作品はたくさんある。
「ココでのはなし」に少し違った点があるとすれば、場所そのものや場所のオーナーに神通力があるわけではなく、人生に少し疲れてしまったり先が見えなくなってしまった者たちが身を寄せあい、前に進む力を自発的に取り戻していくところにある。つまりエンパワーというよりも休息をもたらす効果がCOCOにはあるということなのだろう。
だからCOCOでの生活感は規律的ではなく全体に緩く、それが愛らしい。お客さんは保とシャンルーのケースが描かれるが、どちらもギリギリまで追い込まれているという感じではない。(シャンルーの場合は外国人差別が背景にあるのでそんなに簡単な問題でもないような気もするが)
ただ従業員である詩子のケースは、彼女を地元から遠ざけた田舎の閉塞感が背景にありこれだけはかなりえげつない。道に迷った人を家に泊めたら近所が怒鳴り込んでくるなんてどんなクソ田舎かよ。思うに詩子のファションを含めた存在感が田舎では浮いていたっていうことなんでしょうね。
そう、詩子のエスニック調の衣装がとてもおしゃれです。演じる山本奈衣瑠さんによく似合う。ここも見どころの一つです。

あんちゃん
トミーさんのコメント
2024年11月29日

コメントありがとうございます。
黒子が気にならなくなると本物ですかね、尾野真千子さんのをデカくしてどうしても見てしまうって映画もありましたけど。

トミー
トミーさんのコメント
2024年11月29日

父も他所者、強く言えないですよね・・室井さーん!

トミー
uzさんのコメント
2024年11月13日

髪の一房だけでもと供養するほど母が好きな詩子が、一周忌にも帰りたがらない村…
まぁ徘徊爺さんと偏見婆さんばかりじゃそうなりますかね。笑

uz