「仕上げを急ぎすぎた50号大作」海の沈黙 シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
仕上げを急ぎすぎた50号大作
美を追求する孤高の画家の姿を描いたサスペンスタッチのドラマで、前半は抜群に面白いけど後半はなんかしっくりこなくてお話しも尻切れトンボな感じで残念。洋画家の大家が、展覧会に展示されている自分の作品を贋作と指摘したことから大混乱になるスキャンダラスな出だしは,緊迫感たっぷりです。やがて贋作者の正体が分かり、さらに大家の妻や正体不明の代理人が絡んできてお話しが面白くなってきます。ところが、主人公が登場する後半から、作品が非常に観念的になってしまいます。本木雅弘演じる求道的な主人公像が強烈で画面に引き込まれますが、何故贋作に手を染めたのか、刺青と贋作ビジネスや油絵との関連やかつての恋人との情念もはっきり語られず、終始モヤモヤした感じでした。セリフで簡単に説明されてはいますが、市川崑みたいな短いワンショットでも挿入してくれると、イマジネーションが広がり作品の厚みも出たような気がします。役者では、まさに本木雅弘の渾身の演技が素晴らしかったです。両親の死と浜辺の迎火の映像に苦しみながらも作品に昇華させていくパフォーマンスはすごかったです。特筆すべきは、中井貴一で、裏社会の闇を感じさせる不気味さと主人公への崇拝ぶりのコントラストがインパクトありました。石坂浩二は、洋画家の大家らしい風格がありましたが、主人公や仲間トオルと同期とは、年齢差がありすぎでした。
鑑定団ですか 勉強になります📚ありがとうございました。でも ついに石坂さんも と思いました。
まあ女優の吉永さんと同じく ずいぶん長いこと同じキャラでした。😊😊
公式ガイドブックを立ち読みすると、スイケンはイタリアンレストランのシェフで、ヨーロッパで“先生”と知り合ったとありました。イタリアの店の話をちょっと入れるだけじゃ解んないですよね。大体ウスイケンって・・。
中井貴一さんに同感です。本木雅弘さんも頬のコケ方が良かったです。
石坂さんは スマートな感じでないと もはや石坂さんではないので 個人的に晩節を汚さない方が・・とあくまで個人的に感じました。キョンキョンも同じ❗️ですけどね。失礼します😊