「平凡な展開の良作」海の沈黙 jaxさんの映画レビュー(感想・評価)
平凡な展開の良作
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津山と番頭を務めるスイケンとの出会いなど、もう少し詳細を描いてほしいと感じる部分もあるが、あえてそれを描かないことも制作陣の計算なのかもしれない。
作中ではやや噛ませ犬のような描き方をされる田村画伯だが、自身の作品展に贋作が紛れ込んでいた際にそれが自身の作品よりも優れていることを理解しながらも告発すること等を鑑みると、画家としての信念を持った人物だと言える。
ストーリー展開は良くも悪くも普通の展開ではあるが、絵画をテーマとしているためか映像は洗練されている。また、登場人物のほとんどが矜持を持つ人物として描かれているため、鑑賞後に余韻が残る作品だった。
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