「美は美であってそれ以上でも以下でもない」海の沈黙 ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
美は美であってそれ以上でも以下でもない
クリックして本文を読む
もっくんの顔が出てくるまでの約1時間が、ミステリー要素が盛り込まれていて、
作品に惹き込まれていきました。
中盤以降は、主人公津山竜次の美学と生き様的な話になっていくので、
ここは好き嫌いが分かれそうだなと思いましたね。
津山は贋作を描くというよりも、オリジナルをさらに超えるオリジナルを描いているのでしょうね。
画家という作家性とかブランドではなく、絵の力、美の力を追求しているのでしょう。
このあたりは、冒頭の贋作発覚事件をちょっと嘲笑うかのような、そんな感じにも受け取れました。
だからこそ、最後のセリフ「美は美であってそれ以上でも以下でもない」というのは至言だと思いました。
絵の(芸術の)本質を説いているセリフと理解しました。
俳優陣もベテラン揃いで安定していましたね。
私にとっても、なんてったって永遠のアイドル小泉今日子、年輪を重ねても好きです。かわいいです。
それから久しぶりに目にした清水美沙。美しいです。
仲村トオル、いい役なんだけどなー。なんか中盤以降存在感が薄れていったのが残念でした。
そして中井貴一。役名のスイケンも謎ですが、怪しい中国人に見えましたけど、
頬の傷とかのキャラ造形が謎でしたね。海外で料理人やってたエピソードとか、マジで謎。それが面白かったですね。
もっくんも頑張っていて、好感が持てました。
コメントする