「美とは、知性に訴える映画」海の沈黙 ちびくろさんの映画レビュー(感想・評価)
美とは、知性に訴える映画
津山を支える中井貴一の存在感が圧倒的。
画家としての才能がありながら、世の中で認められることがなかった津山に、ゴッホの姿が重ねられた。
芸術家としての才能だけでは、成功することは難しい。自らをプロデュースしたり、スポンサーを見つける、社会性や処世術が必要なのだろう。
作品そのものの価値ではなく、背景に価値を見いだし、商業的なものとして消費する現代に対して、倉本聰のメッセージを強く感じた
作中の油絵の存在感があり、美術館に絵画を鑑賞したい欲求が刺激された。
劇中の音楽の使い方。
ドラマチック過ぎて、安っぽくなっていた。
説明過剰な印象もあり、もう少し、鑑賞者を信じて委ねても良いのかも
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