劇場公開日 2024年11月1日

  • 予告編を見る

「クセの強い人々の言動についほろっとさせられる」DOG DAYS 君といつまでも Tofuさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0クセの強い人々の言動についほろっとさせられる

2025年4月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

犬との出会いと別れ、そして人との出会いと別れ、これらが交錯しつつ描かれる9人と3匹の群像劇。多くの登場人物と登場犬を繋ぐハブとなるのが、ミンサンの自宅ビルの一階に店子として入っている獣医師ジニョンの動物病院だ。

それぞれの事情を抱えて、なかなか素直になれない人間たちの気持ちを解きほぐす媒介となる犬たち。クセはあっても憎みきれない人たちの言動を笑いながら観ているうちに、つい、ほろっとさせられてしまう。

韓国は人口の約三分の一がクリスチャンなので、そんな価値観も無意識のうちにこの作品の中には入り込んでいるような気がする。そして、『ミナリ』でオスカー女優となったユン・ヨジョンが久しぶりで祖国の作品に出演するということで韓国では話題になった作品でもある。

なお、本作は2018年のハリウッド映画である "Dog Days" を下敷きにして、犬が人と人を結びつけるという枠組みだけは残して、リメークというより韓国社会に合わせて再構築した作品のようだ。そのハリウッド版は、実際、私自身も未見なのでなんとも言えないが、是非とも比べてみたいものだ。

Tofu
PR U-NEXTで本編を観る