「良作だと思います」DOG DAYS 君といつまでも K2さんの映画レビュー(感想・評価)
良作だと思います
クリックして本文を読む
韓国映画を好んで見る方でもなく、犬好きという訳でもありませんが、同じ時間帯に観たい映画がなかったので、劇場の予告編以上の情報もなしに、なんとなく観てみました。タイトルからして犬が出てくるんだよね、くらいの感じで。ユ・テジンさんはなんとなくいつもいい味出してる俳優さんだし、というのもちょっと背中を押したかもです。
基本、犬好き(一部そうでもない?)の人々が登場する、いわゆる群像劇ですが、凝ったプロットや奇跡的な出来事は特に起きません。ちょっとサラッとしすぎ(毒がない、という意味)かもしれませんが、観ていて気持ちのいいドラマでした。悪人が一人も出てこない、安心して観られる作品です。
ちょっと落ち込んでいる時や、ほっこりしたい人にオススメです。主役は犬ではないので、特に犬好きである必要はないと思います。後味のいいクリスマス映画、ということもできるかもしれませんね。
〈以下、ちょっとネタバレ要素〉
群像劇で描かれるテーマやメッセージは単に「犬好き(犬嫌い)あるある」みたいなことではなくて結構バラエティがあります。大人の恋愛、世代間の心の交流、人生の成功とは?、仕事に向かう姿勢や価値、ペットを飼うことの意味と責任、親である(子である)ということ、自己肯定、等など、観る人によって響くポイントはそれぞれかも。それぞれにドラマチック要素はあまりないので(ジワジワ系?)、若い人にはあまり強くは響かないかもしれません。いくつかのストーリーが緩く繋がりながら、並行してバランスよく進んで行き、あまりストレスの溜まらない後味のいい映画だと思いました。
コメントする