「とんがっていきまっしょい」ノーヴィス uzさんの映画レビュー(感想・評価)
とんがっていきまっしょい
奇しくも同じ女性のボート競技を扱う『がんばっていきまっしょい』と時期が重なった本作。
題材以外は似ても似つかないが、偶然に引っ張られて遅ればせながら鑑賞。
冒頭、わざとらしく主人公の入部動機が遮られ、訊き直されることもない。
それを置き去りに、ひたすら部活にのめり込むダル。
確かに狂気的ではあるが、なぜそこまでするのかは最後まで明かされずに終わる。
分かるのは“一番”になることに対する異常な拘り。
そう、恐らくボート競技でなくてもいいし、そうなると本作の題材もコレでなくてもいいのです。
その割に話は部内の争いに終始し、最終的にはやりきったような顔で部を去る(?)場面で幕となる。
え、そんな小さな枠のトップで満足なの?
レギュラー争いへの執着だけが描かれてたのであれば、まだその尖り方も鋭く感じたかもしれない。
しかしワンナイトだの同性の恋人だのが半端に入ってきて、より主人公が分からなくなる。
そもそもあの気質であればはじめから個人競技しかない種目にいけばいいのに。
努力の天才ではあるが、絶対に管理されてくれず自壊が目に見えてるから、指導者もつきたくなかろう。
主人公目線のみで展開するので、本当にジェイミーが卑怯な手を使ったかも判然としない。
結局は主人公の動機が不明なことがすべての要素への理解を妨げてしまっていた。
奥行きのない狂気なんて、映画で見たいものではない。
クライマックスのヘッドレースすら誰が何やってるかよく分からないし、作品全体もそうだった。
この映画を観てレビューに💢印付けてるようでは、主人公と似たりよったりなんだとこのレビューを読んで気付きました。 ありがとうございます。表現の巧拙はあきらかですが、言いたいことはお互い、ほぼ同じってことでよろしいでしょうか😅 とんがっていきまっしょい。素晴らしいタイトル👍 愛されるトンガリさんにはとてもあこがれます。