「肩に力を入れなければ凡庸のまま終わる」ノーヴィス jaxさんの映画レビュー(感想・評価)
肩に力を入れなければ凡庸のまま終わる
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監督がもともと音響を担当していたためか、鼓動の音や周囲の音を消す手法など要所要所で用いられる演出がうまく、作中に用いられる曲のセンスもいい。
怠慢なチームメイトをカラスに、主人公が失敗を意識すると蟹が現れるなど、視覚的な演出で主人公の狂気を表す手法は面白いと思うが、やや分かりづらい。
ラストシーンでライバルを打ち破り、自身の記録を確認して満足気な表情を浮かべるシーンがあったものの、記録を黒板に書きかけた後に自分の名前ごと消してしまう。主人公にとってはローイングという競技に勝利し、満足したということなのだろうか。
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