Rez Ball レズ・ボールのレビュー・感想・評価

何かの記事で話題になっていて、個人的にスポ根ものは好みゆえ迷わず鑑賞。
悲話もありの実話に基づいた作品ということで、能天気に楽しめた！とは言えないところだが…、やっぱりいいね、青春だ！あらゆる感動がつまっている。
ネイティブアメリカンの文化に根差したチームが登り詰めていく様子は実に爽快だ。煙を皆に与える儀式も、観ているこちらも神聖な気持ちになるほど神々しく映る。何かを信じる力は偉大だ。
「ゴールを駆け抜けろ」「君たちには戦士の血が流れてる」等々、心に刺さる熱い言葉も多く、自己啓発的にもじゅうぶん観応えありだ。
とても良い作品ではあるが、シップロックはよく映えていたもののその他の映像や構成等で特に凝った創りという訳ではないゆえ、映画というよりテレビドラマ的な雰囲気が強いのはちょっと残念な点かも知れない。それでもやっぱり良いものは良いといったところだ。

高校のバスケが舞台だが、アメリカ先住民のチームなのがミソ。
主人公の親友でバスケのスターが、母と妹を亡くし、将来を絶望、自殺してしまい、チームは低迷する。
コーチは女子バスケの元プロ選手で、高校時代は母とチームメイトだった。
差別の表現はほとんどないが、のしかかるプレッシャーはよくわかり、ラストは痛快なのがいい。