「美しく神々しい宇宙に、サイコパスの《愛のドロドロ》は似合わない」不都合な記憶 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
美しく神々しい宇宙に、サイコパスの《愛のドロドロ》は似合わない
2200年設定のSF映画です。
主演は伊藤英明と新木優子。
日本では異例の規模での撮影と石川慶監督が話しています。
カナダのVFXチーム。
タイの撮影スタッフ。
4度目のタッグとなる撮影監督はビオトル・ニエミイスキとのタック。
地球は衰退していてシャトル船で行き来出来る距離の惑星の浮かぶレジデンスで
ナオキ(伊藤英明)とマユミ(新木優子)は仲良く暮らしている。
地球から遠く離れて宇宙に浮かぶレジデンス。
そこは近未来の高級マンションで豪華設備とその広さに眼を奪われる。
(2200年にも“ろくろ“を回して工芸!?するマユミ)
4年前の津波で地球は荒廃して富裕層の殆どは、レジデンスに
避難している設定。
違和感と腑に落ちないことが多くて、集中出来ない。
水、
空気、
電気、
食糧(食事)
衣類、
衣食住の何一つ不自由してない。
《そんな馬鹿な‼️》
そして内容は男と女の愛憎のドロドロ。
津波のドサクサで妻殺しをした設計士は、
理想の妻のAndroidを気に食わないと、首にあるIC回路を
切断して妻のAndroidを廃棄する。
楽しくないです。
ロボットのKYUUもスターウォーズのロボットの真似だし、
あんなにロマンティックだった「パッセンジャー」
夢空間が広がっていた。
少なくともクリス・プラットとジェニファー・ローレンスは、
愛し合って幸せだった。
サイコで血も涙もない伊藤英明と、
ただ綺麗なだけの新木優子より
人間的魅力に溢れていた。
レジデンスの住民も殆ど見かけなかったし、
レジデンスの維持や地球との行き来に必要な、
労働力は全てロボットが賄っているの?
肝心要の脚本(ストーリー)が丸っ切り面白くない。
石川慶監督の「A rkアーク」も「不老不死」を題材にした
実験作でしたが、そこから進歩したとも思えないのだった。
しかも夫婦の実態は、マユミから離婚を切り出されており、
夫婦関係は壊れている。
更に言うとマユミはナオキに殺されていて、今そこにいるのは
マユミのアンドロイド。
生き写しの美しい妻・マユミをナオキは何回も廃棄する。
首に埋め込まれれた制御装置の記憶装置を刃物で首を切り
取り出して壊して廃棄に回すのだ。
《マユミがナオキを愛していた過去の従順だったマユミの面影」
それを追う男がナオキなのだ。
SF映画とサイコパス・ミステリーは、相性が悪過ぎる。
琥珀糖さん
「四月になれば彼女は」など共感とコメントありがとうございます
恋愛は面倒くさいですね
いろんな人の考えがあって、自分の思い描いていくようにはならないですね
「夏目アラタ」そして「傲慢と善良」、レンタルになったら是非みてみます
おはようございます。
コメントありがとうございます。
連続して作品を見ていたことで、ゴーグルなしで海水浴を楽しんだように、目を開けていられなくなってしまう症状に陥っています。
さて、
琥珀糖さんがおっしゃるように、SFとサイコパス…何でも組み合わせればいいわけではないのでしょう。
しかしこの作品、見ようによってですが、最後にナオキは自殺します。
これこそが未来の刑罰だったのかもしれないと思いました。
バックアップされた途中経過の記憶、それを最後まで処理させることがその時代の仕組みになるのかもしれませんね。