花まんまのレビュー・感想・評価
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鈴木亮平さんと有村架純さんの熱量たっぷりの関西弁兄弟が贈る、笑って泣いて、すごく清々しい気分になれる名作
絶対に泣かされると思って覚悟して行きましたところ、予想通りかなりヤラれました
兄・俊樹を演じる鈴木亮平さんと妹のフミ子を演じる有村架純さんの相性が完璧、幼少期に両親を亡くし辛い人生を共に乗り越えてきた兄弟が幸せを手に入れる心温まる感動のドラマ
2人の熱演が素晴らしく、本当の兄弟みたいで、観終わった後は心から観て良かったと思える良い作品でした
有村架純さんはやっぱりメチャクチャ綺麗、大好きな女優さんを腹いっぱい堪能できて大満足でした
嫌な人が一切出てこないのがいい
特に俊樹の同級生を演じるファーストサマーウイカさんの好演も印象的だし、酒向芳さんの切なすぎる演技も素晴らしい、とにかくキャスティングがすごく良い作品だなあと感心しました
ストーリーはファンタジーな面もあるけど、作品自体から受ける印象はリアルで熱い人間ドラマ、綺麗な映像も含め全体的に高次元でバランスのとれた素晴らしい名作だと思います
花まんま・・・の意味がわかった時、そしてそれが繋がるラスト20分ぐらいは本当にヤバい、我慢できず涙が出ちゃいました
心地よい素敵な感動作品
やわらかくやさしく
幼き日に両親を亡くした兄妹。死んだ父親との約束「どんなことがあっても妹フミ子を守る」を胸に生きてきた兄俊樹。そして物語は、フミ子の結婚が決まるところから始まる。大阪の下町が舞台の少し不思議な人情劇。
まず、俊樹役鈴木亮平が良い。一本気で妹のことが第一優先な「兄やん」、それが随所に伝わる。劇中、俊樹自身の夢枕に両親がトラックに乗って登場する。それは妹にも伝えることが出来ない彼の唯一の拠り所だ。そんな彼の哀しい背景も俊樹からは伝わった。
うるさいくらいのコテコテの関西新喜劇ノリだが、鈴木亮平も有村架純も非常に自然に演じていて違和感がなかった。二人共いい顔だった。お二人とも関西出身であり、素の所が俊樹とフミ子に近いからなのかなと勝手に推測。
さて、本作はフミ子の「秘密」に関わる人々の人情と記憶がテーマだ。この社会、いろんな過去を持つ色んな人と関わり、一つのお弁当箱のような社会を構成している。映画の登場人物は皆、小さな社会の中で相手を想う人達ばかりだ。人の為に笑い、人の為に怒り、人の為に泣く、人と人がやわらかくやさしくつながる事で「花まんま」が完成する。そんな少し不思議なやさしい映画。
笑いあり、涙ありの佳作です。映画館で観れて良かった。
「反省」したのなら「感謝」だけじゃなく「謝罪」も必要だったのでは?
最近、「片思い世界」のレビューにも同じようなことを書いた記憶があるが、大切な人を亡くしたら、誰もが、その人に、「もう一度会いたい」と願うものだろう。愛する娘を亡くした父親であれば、そうした願いは、尚更悲痛であるに違いない。
酒向芳演じる「父親」が抱いているに違いない、そんな切ない願いがヒシヒシと伝わってきて、映画の中盤からは涙が止まらなかった。
クライマックスの結婚式での展開も、容易に予想できてしまうのだが、それでも目頭が熱くなったのは、「結婚式の直前に非業の死を遂げた娘の花嫁姿を見たかった」という父親の願いが、痛いほど理解できるからである。
その一方で、この結婚式では、鈴木亮平演じる兄のスピーチも、大きな見どころになっていて、非常に感動的ではあるのだが、前述の「死んだ人に会いたい」という話とは、少し乖離した内容になっており、作品としてのテーマのブレのようなものも感じてしまった。
多くのことを犠牲にして妹のことを育て上げてきた兄が、妹が「生まれ変わる」前の家族のことを拒絶し、お好み焼き屋の幼馴染みに張り手を食らって、自分が思い上がっていたことに気付くという経緯は、この映画のストーリーの骨幹と言っていいだろう。
だからこそ、そんな兄が、自分一人で妹を育てたかのように勘違いしていたことを反省し、影に日向に自分たちのことを支えてくれた人々に感謝の気持ちを伝えるスピーチは心に響くのだが、だったら、自分が拒絶してきた繁田家の人々に、謝罪の一言があっても良かったのではないかと思えてならない。
それから、有村架純(そういえば、『月の満ち欠け』も「生まれ変わり」モノだった!)演じる妹が、結婚を機に、「生まれ変わる」前の記憶を失うという設定にしても、生まれ変わった後の記憶も含めて、何もかも忘れてしまうというのは、少し「やり過ぎ」のように思えてしまう。
これでは、ラストシーンの「花まんま」には寂しさしか感じられないので、例えば、生まれる前の記憶は無くしても、加藤家と繁田家の交流は続いて行くといった、希望が感じられるような結末にはできなかったものかと、少し残念に思ってしまった。
目が腫れる…
NHKのアナウンサーが7割方泣いていたとおっしゃっていたり、王様のブランチの方も泣きすぎて目がパンパンとおっしゃっていたので、私はどうかなぁ…と思っていたら、泣きすぎて目が腫れました。目が痛い。
ネタバレになるので、多くは語りませんが、久しぶりに心の底から文句なしの星5つをつけれました。
テイスト的には、always三丁目の夕日のようなどこか懐かしく心があたたまる内容で、本当に心の底から感動しました。
あと太郎とフミ子が、私にはのび太くんとしずかちゃんのカップルに見えて、ドラえもん2の結婚式を思い出していました。
また朝ドラのなつぞらの番長の板橋駿谷さんが鈴木亮平さんのお父さん役なのですが、顔がそっくりで、物語に感情移入しやすかったです。
個人的にMVPは、酒向芳さんと鈴鹿央士さん。
鈴木亮平さんと有村架純さんは、勿論素晴らしいことは言うまでもないですが、酒井さんの娘を思うあの演技力がなかったら、鈴鹿央士さんのコミカルな人の良さが滲み出るものがなかったら、映画を彩ることが少なかったかなぁ…と思いました。
映画に携わった方々に心から感謝したい。
花まんま、が目にも美しい。変化球のタイムワープもの。
鈴木亮平の妹役の有村架純が、
「私には別の家族の記憶がある」
「フミコやない、繁田喜代美や!!」
と予告編で言ってるのが、
どういう意味なの?
って気になってました。
要するフミコのお母さんが臨月で入院する時に、
瀕死の重傷ですれ違ったストレッチャーに乗る繁田喜代美さんと、
生まれ変わった・・・それも記憶だけ・・・
という変わったバリエーションの《タイムワープ》のお話でした。
いささか無理くり感ありませんか?
フミコは小学校2年生くらいの時に、どうしても記憶にある
彦根の繁田家(喜代美さんのお父さん)の家に行きたくて、
電車で遠路はるばる彦根へ兄と向かいます。
すると清美さんのお父さん(酒匂芳)が痩せ細って食事も摂れないで
落ち込んでいるのです。
繁田喜代美さんはバスガイドさんで、お客さんを守って
刺し殺されたのでした。
その喜代美さんの心が入れ替わったフミコは、兄との約束、
「話してはイケナイ・・・」
その言葉を守って、ツツジの花畑で、
白、赤、黄色そして葉っぱの緑で、お弁当箱に花を詰めて
渡すのです。
それが《花まんま》
そうしたら勘のいい繁田仁さんは、
幼いフミコを喜代美の生まれ変わりだと気がつくのです。
そして月日が経ち、フミコは嫁ぐことになります。
するとフミコは喜代美の記憶が消えていくのを感じて、
繁田さん一家(兄の六角精児、姉のキムラ緑子)にも、
花嫁姿を見て貰いたい・・・
そう願うのでした。
今まで親代わりに育てた兄の俊樹(鈴木亮平)の心は複雑です。
そんな《もう一つの家族》なんて受け入れ難いですね。
しかし悩んだ末の俊樹の決断は?
という昭和感覚の人情噺でした。
それにしても、結婚相手(鈴鹿央士)がカラス語を話す設定には
笑った。(真似が上手いんだもん)
それにしても、「三度目の殺人」で、憎々しいサイコキラーを演じて
注目された酒匂芳の泣かせる演技の上手さに、驚く。
クレジットも一番最後でした。
凄いねー、遅咲きの開花ですねー。
親代わりの兄貴・鈴木亮平のスピーチで締めて泣かせて、
気持ち良い映画でした。
【"ある女性とその父の思い残しを叶える優しさ。”今作は幼き時から二人で生きて来た兄妹の絆と、妹が抱える秘密を巡る出来事を描いた、深い悲しみに寄り添う人間の心の優しさに満ちた作品なのである。】
■両親を早くに亡くしたトシキ(鈴木亮平)は、妹のフミコ(有村架純)の親代わりとして、高校を中退して東大阪の町工場で働き、金を稼いできた。
フミコは烏研究者のタロウ(鈴木央史)を婚約者として連れて来る。そして、結婚式の日が決まった後にトシキに内緒で彦根に一人で出掛けるのであった。
実は、フミコは若くして無差別殺人に巻き込まれたバスガイドのシゲタキヨミの記憶を幼い頃から持って生まれて来たのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・前半はコミカルな要素を含んで物語は進む。タロウが烏と意思疎通を図るシーンや、トシキがフミコの婚約を知って不機嫌になって、行きつけのお好み屋でグダグダとコマコ(ファーストサマーウィカ)に”誰が育てて来たと思ってるんだ!”などとクダを巻いて居たり。
けれども、その会話の中でトシキがフミコを如何に大事に思っているかが分かるし、彼が”独りで”妹を育てて来たという気持ちも描かれている。
この映画が上手いのは、コミカルな前半で後半の沁みるシーンのキーになる要素がさり気無く語られている事である。
・幼いトシキがフミコに頼まれて彦根に行くシーン。そこでトシキが見たバスガイドのシゲタキヨミの父(酒向芳)のやせ衰えた姿を偶然見て、近くにいたオバサンに”あの骸骨みたいな人は誰?”と尋ね、シゲタキヨミの死の時に天ぷらうどんを食べていた後悔から、必要最低限以下の食事しか取らなくなった事を知るシーン。
そして、二人がシゲタ家を訪ねた時に出て来たキヨミの姉(キムラ緑子)と兄(六角精児)と父の前でフミコが持って来た弁当箱に詰められた花で一杯の“花まんま”を観た時の驚愕の表情と滂沱の涙を流しながら、それを美味しそうに食べる振りをする父の姿に、まずは涙腺が崩壊しそうになるが、グッと堪える。
・そして、明らかになるフミコは若くして無差別殺人に巻き込まれたバスガイドのシゲタキヨミの記憶を幼い頃から持って生まれて来た事実。
そして、フミコが内緒でシゲタ家を訪れた事を知り、トシキは会社のトラックにタロウを乗せて乗り込み、タロウが京都大の教授になっていたシゲタキヨミの兄とカラスの形をした名刺を渡しているのを横に、”二度とフミコと接触するな!”と啖呵を切り、帰っていくのである。
・だが、フミコからシゲタキヨミが刺殺されたのが結婚式の二日前だった事を知り、トシキはマタマタ結婚式の前日にも関わらずコマコの店で大酒をかっ喰らっているが、コマコから”いい加減にしろ!”とハゲシイビンタを喰らって、翌日早朝に反省のメモを残し再びタロウとシゲタ家に向かうのである。コマコ、良いなあ。
だが、シゲタ家の人々は温泉に行ったと聞き、ガックリするのだが、フミコと同じように兄がスマホを忘れたといって戻って来た時に、トシキはシゲタ家の人々を車に乗せフミコの式場に向かうのである。
■ナカナカ来ない兄を待つ、バージンロードを歩く練習をお好み屋の亭主(オール阪神)とするフミコ。漸く着いたトシキ達。
そして、いよいよ扉が開くとフミコの横には、緊張した表情のシゲタキヨミの父が立っており、フミコはシゲタキヨミの父の手に腕を回してバージンロードを歩くのである。シゲタキヨミとその父の思い残しが叶った瞬間であり、トシキの優しさが読み取れるシーンでもある。このシーンは沁みたなあ。涙が出たよ。
その後のトシキの親族のスピーチも良かったなあ。
”皆さんのお陰で、妹は立派に成長しました。有難うございます。”
前半で”俺が育てた!”と言っていたトシキの成長が分かるし、その言葉を聞いたシゲタ家の人達が涙する姿。
そして、物心ついた時に父が他界していたフミコにとって、シゲタキヨミの父との密かな文通が、とても大切な事だったのが分かるのである。
式場から退出する参列者に一人一人声を掛けるフミコは、シゲタ家の人達に笑顔で“今日はどちらから?”と聞くのである。
思い残しが無くなったシゲタキヨミが天国に召されたという事である。だが、彦根への列車の中、寂しそうにしているシゲタキヨミの父だったが、姉が”引き出物は何だろう?”と言って包みを開けると、そこには弁当箱に詰められた花で一杯の“花まんま”があるのである。
このシーンで、再びシゲタ家の人達と共に涙が出てしまったのである。
フミコのシゲタキヨミの父への感謝が詰まった“花まんま”である。
<今作は幼き時から二人で生きて来た兄妹の絆と、妹が抱える秘密を巡る出来事を描いた、深い悲しみに寄り添う人間の心の優しさに満ちた作品である。
そして、この作品の、影のMVPはシゲタキヨミの父を演じた酒向芳さんではないかな、と年頃の娘を持つ私は思ったのである。>
泣いた
誰かの人格が乗り移る設定は「月の満ち欠け」でもあったなぁ、あれは有村架純が乗り移る側だったけど今度は逆かぁ…くらいの感じで見ていたら、この10年で一番泣けた。泣ける映画を探していたので、涙活できて良かった。ファンタジー要素もすんなり受け入れてしまうほど、本筋のストーリーがしっかりしていたのだと思う。鈴鹿央士が時々笑わせてくれて、しんみりし過ぎないちょうど良い塩梅が私は好きだった。
結婚式後、他人の記憶が消えた後の有村架純の表情が秀逸。あんなに親しげにしていた人を初めて見るような目で見る芝居に引き付けられた。有村さんすごい。
寅さん、さくら、笠智衆
感動して涙・涙・涙
見えないところでも私たちは人に助けられているらしい‼️❓知らんけど‼️❓
昔、原作を読んだ時、他人の記憶をインストールしたら生まれ変わりと言うのか、共感も感動もしなかった。映画は、兄目線だから、あゝ、兄の懐の深さが主題なんだ、そう思うことにした。最後の兄の選択は、死んだバスガイドの家族と、妹の生まれ変わりの奇跡か思い込みか別にして、みんなの魂を助けた、その決断は自分には出来ない、でも、いつも人が幸せになれる様に自己犠牲の精神は見習いたいと思う。ほとんどの時間モヤモヤして観ていたが、鈴木亮平の最後の挨拶と有村架純のドレス姿に感動した、無茶苦茶な選択でも皆んなが幸福になれば良い、鈴木亮平の姿に生きる指針を感じた、自分には理不尽に思えても皆んなが幸福になれる、そんなことを伝えたいのかな、この物語は。前向きに捉えたい、鈴木亮平とその両親の様に、ありがとうございました😊😭
演出がかなり昭和臭い
優しすぎる…
原作既読でも新たな感動
原作からどんだけ変わってるんだろう、
と身構えてたんだけど、
そのまんまだった(あのひとの職業以外)。
そして原作最後の1ページを、
大きくふくらませてた。
それが、ええ話やった~。
鈴木亮平さんが西宮、有村架純さんが伊丹の出身。
キムラ緑子さんと六角精児さんも兵庫なのね。
ファーストサマーウイカさんが大阪市で、
子役も含め、主要キャラを兵庫・大阪の
ネイティブ・スピーカーで固めてるから、
台詞の説得力が隅々まで半端ないのも、ポイント高し。
そして演技も、もちろん素晴らしく。
皆、登場人物そのものだった。
これならたしかに原作者・朱川湊人さんが、
太鼓判を押すだけでなく、
スピンオフ「花のたましい」が書きたくなったというのも、
大いにうなずける。
カラスナビ。
妹・フミコの結婚を前にソワソワする兄・加藤俊樹と、もう1人の自分(繁田喜代美)の記憶、繁田家で育った記憶がある結婚間近の加藤フミコの話。
亡き父から言われた言葉「どんなことがあっても妹を守る」を心に…、小学生時代にフミコから聞かされた“もう1人の記憶”と1度行ったことのある彦根の繁田家、…その繁田家にもう行かないと約束をしてたがフミコが結婚式2日前に彦根にある繁田家へ向かうことに…。
大阪に住む兄弟ってのもあり、兄・俊樹の話、話の間、返しと大阪弁ならではそこから楽しめる。そこへ更にフミコの婚約者カラスと喋れる太郎が絡んじゃうから笑える。
作品観終えれば笑って泣けて、ちょっとファンタジーと絡めながらも温かい。
ちょっと頑固にも見えた兄・俊樹だけどフミコを想うからだし、彼なりに父となり時には母となり育ててきた訳だから…。
結婚式前日見た夢?!から結婚式当日決めたプレゼント、そしてアドリブに変えたスピーチと泣けた。…結婚式終わりの記憶が無くなったのには切なさも感じたけど、引き出物の“花まんま”で帳消しってことで。
個人的に駒子からのビンタもグッときたんだけどね。
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