トラップのレビュー・感想・評価
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爽快感があり気持ちいい映画
1人のサイコキラー、逃げ場0
ライリーのラッキーガールっぷり
鑑賞中に薄々気づいたが、めっちゃ濃い顔立ちのレディ・レイブンがシャマラン長女だったことが最大のトラップ。サレカと父シャマラン=娘ライリーに甘々な親ばか主人公という構図は、毎度の待ってました!なカメオ出演のシャマランの役柄(レディ・レイブンの叔父だか親戚だか)からも、けっこう意識的だと思われる。
今作はかなり大掛かりな作劇で、いつもの、んなアホな!な一発ネタと比べると差し込まれるサスペンスのアイデアはおもしろいのだが、話が進むとだんだん場当たり的になり納得感のなさが増していく。娘の友人ママやFBIの女性捜査官など母親の幻視に絡んだせっかくの設定はもう少し話に活かしてほしい気がしたし、クーパーの几帳面さも取ってつけた感はあるが、娘に気づかれまいとする会場でのあたふたぶりや、突然来訪したスーパースターに「何か食べていきます?」と妻が聞くとか、やはりいつもの「なんかちがう」な展開には爆笑した。
今作は歌って弾けて演技ができるサレカに☆プラス。次女イシャナは先に監督デビューして着実に芸能ファミリーの道を進むシャマラン家。娘はもう一人いるようなのでどんなデビューをするか次作同様に楽しみである(マジ)。
TRAP(映画の記憶2024/10/28)
今年度「最優秀無能警察賞」最有力
警察の警備態勢について考えさせられる映画だった。
ライブ中に怪しい奴を見つけては次々に声をかけていたが、あんなことをしたら犯人に勘付かれても仕方ないと思う。
現に勘付かれていたし。
せめてやるにしても警察官の格好でやったらダメでしょ。
ライブ関係者全員に事前に状況を説明していたが、そうするメリットがよくわからなかった。
これも結果的に口滑らせる奴が出てきて裏目に出てたし。
あと、IDカードを提示しないといけないなら、合言葉を作った意味とは?
そのIDカードも写真付きにしておかないとダメだと思うんだけど…。
現場を仕切っていたプロファイリング専門家の女性は、何か役に立っていたのだろうか?
常に犯人に出し抜かれていたくせに、新しい現場には毎回ドヤ顔で登場していて滑稽だった。
主人公が機転を利かせてピンチを回避しているというよりは、警察が間抜けで隙だらけ。
スリラーとしての面白さは感じにくかった。
一方、主人公の行動も腑に落ちず。
顔バレしたら終わりなのに、積極的に目立つ行動を取っていてどうかと思った。
部屋に入ったら警察官の集団がミーティングをしていて、それを立ち聞きしてたら別の警官がやってきて大ピンチ、ってアホなのかな?
あと、スターミュージシャンのレディ・レイブンを脅して脱出の手伝いをさせていたが、正体を明かしちゃったらその場は良くても今後、普通の生活を送るのが困難になるのでは?と思った。
主人公が猟奇的な殺人犯に見えないのも問題。
やっていることがいちいちせこい。
後半、家の中で感情を露わにする場面も「浮気がバレて焦って逆ギレ」ぐらいの感じ。
警察が大掛かりなトラップを仕掛けてまで捕まえる価値のある人間に見えなかった。
ライブ会場の作り込みは凄いと思った。
人気ミュージシャンのライブを本当に観に来ていると錯覚するぐらいの臨場感があった。
娘が憧れの大スターと対面する場面は、娘が大興奮で喜ぶ姿に、ちょっと涙腺が緩んでしまった。
ただ、「白血病」をだしに使う場面は、病院のリハビリ室で白血病の闘病を頑張っている女の子を目にしたことがある人間としては、超不快だった。
お父さんがんばって
来週の課題作品
M・ナイト・シャマラン、作品ごと評価に波はありますが、新作が公開されれば取り敢えず無視は出来ない監督の一人。ただ、前作『ノック 週末の訪問者』があまり好みでなかったのと、今作もIMDbやRottenTomatoesの評価が低いようなので「これは配信待ちかな」と劇場鑑賞候補作品から外してありました。ところが、毎週聴くラジオ番組で本作が「来週の課題作品」選ばれたために急遽復活。貯まっていたポイントを使い、丸の内ピカデリーで鑑賞です。公開2週目の日曜の午前中、いつもの如く空いてはいましたが思ったよりは入っていた気がします。
で、観た感想ですが、、「やっぱり配信待ちでよかったな」。。。
おそらく、プロットレベルでは面白い作品になりそうなのですが、いざ脚本となるとアイディア不足なのか?全体を通して、クーパー(ジョシュ・ハートネット)が自分に迫る危機に気づいて採る行動が悉く行き当たりばったり。なのに、たまたま声をかける相手や手に取るものがピンポイントに都合よく機能していき、流石に「いよいよ」な状況になると「どうしたらそれが可能なのか?」が解らない動きで危機を突破していきます。別に「映画的な嘘」を一切否定したいわけではないのに、わざわざプロファイラーとの知恵比べみたいな構造にするから反って気になってしょうがないし、何なら(そのプロファイラーが)状況と物語を展開していくためだけの存在にしか見えません。
それにしても、今作を観る限りクーパーはフィジカル、メンタル共に強靭だと言うことは判るのですが、実はまだ隠された異能があるのか?そうじゃないとあまりに説明がつかないことだらけ。ちなみに本作、観ようによっては続きがあるような終わり方をしますが、次作にてシャマランの大技「実はこうでしたa.k.a.後出しじゃんけん」が出るのか?いっそのこと出てくれた方が「(今後も)観続ける動機づけ」になる気がするほど都合が良すぎて呆れます。
と言うことで、ここまで「腐し一本鎗」になってしまいましたが、ジョシュ・ハートネットの演技(特に顔芸)はとても素晴らしく見応えがあります。勿論、本作でもお約束通り監督本人が(がっつり)出ていますし、娘のサレカも大活躍(と言うか、それありきで作ったのでしょうけど~)。私は彼女のアーティスト活動を全く知らなかったため、エンドクレジットで名前を見て「あら?」と思いマリオンのエレベーターを降りながら即検索。まぁ、音源のダウンロードまでは至りませんでしたけどねw
と言うことで、厳しい評価となってしまいましたが、次作以降も諦めずに鑑賞し続けます。
シャマラン、角番脱出の一番
ここ数年シャマランにはガッカリさせられてばかりだけど、今回はなかなかキレのあるサスペンスで楽しめました。人気女性シンガーのコンサートに仲良し父娘がやって来るけど、なぜか会場は武装警官が包囲して物々しい雰囲気。父親は会場スタッフから連続殺人犯を逮捕するための厳戒体制であることを聞き出すが、彼自身がその殺人犯だったと言う設定です。サイコパスが主人公のサスペンスは数多くあれど、自分の正体を知らない最愛の娘をごまかしながら、警察のプロファイラーが次々に先手を打ってくる中、主人公がありとあらゆる手を使って脱出口を探す頭脳戦が抜群に面白いです。脱出後も予想外の相手による予想外の展開で、うまく作っているなーと感心しました。役者では、さわやかな二枚目の印象のジョシュ・ハートネットがまさかのさわやかサイコパス役を好演。歌姫役のシャマラン嬢のキャスティングは、親バカのなせる技とも思えるけど、歌やパフォーマンスは上手いし、むしろ有名女優じゃない方が役柄的にはいいので、これはこれでありですね。
予告編だおれではないシャマラン作品
前半と後半
ライブ会場に凶悪犯がいて、どうにか抜け出そうと画策する。出たとこ勝...
だんだん無理が目に余るように…
ライトに楽しめるシャマラン作品
シャマラン作品なので予告編以外の情報を入れずに拝見。
コンサート会場の密室劇はご都合主義的な展開はありつつも、次の一手を読ませないストーリーテリングで楽しめました。ステージ演出も中々に力が入っていたと思ったら、アーティスト役の女性は監督の娘さんなのですね。エンドロールで名前を見たときは、声を上げて笑わせてもらいました。
後半は思いがけない展開で二転三転するものの、シャマラン作品として身構え過ぎてたせいか、そこまでビックリすることはなく、とはいえやはり最後はそうなるのね、という展開。
大満足ではないもののライトにしっかり2時間楽しめる作品として堪能しました。
何も考えるな
シャマランらしからぬ、エンタメ作品
これまでのシャマランの作品とは若干違い、終始派手で明るいスクリーン調、ストーリーも明確で、そしてハラハラするエンタメ色強め作品。ただ、主人公がサイコキラーで観客も主人公目線でストーリー展開を見守リがちになるところが、面白い。
シャマランと激似の娘を活躍させるあたりに娘溺愛なんだな、と思ったりして。なるほど、主人公の娘への愛情が描かれている所も共感しつつ、主人公のいびつな人格を描いている。
無茶苦茶な超常現象は今回はなし、ただ、主人公が何故そういう事をわざわざするのかは明確には説明されておらず、不気味さを残しているのは、故意か偶然か。ジョシュ•ハートネット好演。
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