「シャマラン作品の神通力はもう無くなってしまったのか・・・」トラップ 椿六十郎さんの映画レビュー(感想・評価)
シャマラン作品の神通力はもう無くなってしまったのか・・・
予告観た時からめっちゃ期待していたんだけどなぁ・・・
ネタばれするのでご注意を
・そもそも、人気歌手のコンサート会場設定だが、主人公がちょいちょい
会場を抜けて外に出るとなんであんなに会場の外(ロビー)に人がいるのか?みんな
歌を聞きに来ているのに外の売店やら通路にあんなに人がいて「なんで?」と
思わされる。野球場じゃあるまいしさぁ まぁ、あんなにたくさんの人が歌を聞かずにロビーにあふれている状態でないと主人公が縦横無尽にウロチョロできないからだろうがそこからすでに・・・興ざめとなる
・グッズ売り場の店員さんがしゃべりすぎだしバックヤードに簡単に入れ過ぎだし
ちょっとグッズ購入に「遠慮」したくらいで「いい人」認定でなんでもOKになる流れも
・・・興ざめとなる
・「夢見る少女」に主人公の娘が選ばれるのは反則級のご都合主義だわ
選ばれなきゃ次のストーリーが紡げないから仕方がないのだが、あんな陳腐なお涙頂戴
嘘話で、たまたま近くにいた「夢見る少女選抜責任者」?(これ、シャマランだよね)が
釣られてしまうとか・・・めちゃ興ざめとなる
・うじゃうじゃいる警察やFBIが、主人公を少しも発見できないとか一ミリも疑わないとか
FBIのプロファイラの女性が全然「頭のいい出来る人」に見えないとか(そんなエピソードが何にもない)・・・興ざめとなる
・主人公が人気歌手に自分が犯人だとバラしちゃうのも意味が解らんし(脅して会場から逃げ出すためでも、彼女がどういう行動を取るかわからんのに安易すぎる)人気歌手さんも想像以上に腹が座っていて主人公がたじたじになるほど対峙出来てしまうというのも全然説得力ないし・・・興ざめとなる
・最後のオチなんかシャマランが使っていいオチじゃないでしょう。使い古されたオチだし主人公が一人で護送車に乗る時点でたぶん見る人全員が気づくオチだし・・・興ざめだ
唯一なるほどと思えたのは、主人公の奥様の「実は・・・」の話が一番面白かった
この映画の主役は奥様だな それでも作品の評価を押し上げるほどの力は無い
あぁ、普通の人になっちゃったのか、シャマラン