「痛くはないけど劇場まで行ってみる価値は…」劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク トシさんの映画レビュー(感想・評価)
痛くはないけど劇場まで行ってみる価値は…
ボカロにしか興味がなくプロセカというゲームをやらずに見た立場から正直なところを書かせていただくと人により見るべきか見なくても良いか分かれる作品という印象。
まず結論だけ言うとどちらかというとプロセカファンに対しての映画なのかなと言う感じで、ミクや他のボーカロイドのファンが見ても何のことやらという感じが強い。
内容としては導入は少し退屈、後半のほうが楽曲の披露があり多少満足といった感じ。
導入部分はそれぞれユニットごとにメンバーがでてきているので私のようなメンバーの顔くらいしか知らない単なるボカロファンにもわかりやすいというところ。
退屈と描いたのはある程度ユニットごとのメンバーの顔などが一致してないとわからない人にはわからないって感じる部分から。
加えて最初はメンバーどうしの関係性などを描いてる印象なのもあるからという感じ。
それぞれのユニットの楽曲についてはかなり出来が良く感じたけど後半についてはミクが劇中のようになってしまったことでユニットとメンバーそれぞれが向き合った結果の楽曲と考えるとプロセカファンにとってはエモい部分だろうけども、ミクがサヨナラと言った意味だったりとか最後にバツミクのセカイに現れた人が誰なのかとかたぶんプロセカファンでも疑問が残る部分はある。
にわかレベルでもある程度プロセカというものを知っていないと難しい部分がある(セカイのことやセカイにいるボーカロイドのことなど)ようにも感じるし正直予習的なものが必要になる感じもあるため、2000円近く支払って劇場で観る価値があるかと言われると人によると思う。
ボーカロイドが好きな人は登場シーンが少ないからこそ特にそう感じるかも。
最後のほうは怒涛の楽曲攻めからの感動という感じで1度は見たいと言えなくもないけど。
その好みも人によるだろうし、私の判断基準でいうと1回見れば十分で何回も観たいもんじゃないなというところ。
ただ、この映画は劇場で見ると週替わりのアフターライブもあるし素人でもまあまあ楽しめるのかなという感じではある。
ただそれも見方によっては所詮プロセカファンやプロセカ登場キャラのファンに向けた感じなのかなという印象。