「「ゲーム未プレイ初見者で鑑賞して楽しめる希望と言う名のライブアニメ」」劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク ミラーズさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0「ゲーム未プレイ初見者で鑑賞して楽しめる希望と言う名のライブアニメ」

2025年1月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

初音ミク役の声優藤田咲さんのポストを偶然みて本作を知り、調べてみると『SHIROBAKO』のP.A.WORKS制作で『パリピ孔明』や実写版『思い、思われ、ふり、ふられ』がとても良かった米内山陽子さんの脚本なので、俄然興味を持ち映画館へ行くと、休日のせいもあり何と前後の上映分が完売!の人気。

平日の夕方の上映に参じると若い人で結構な入りの中で鑑賞したが、本編前に初音ミクの舞台挨拶とフォトセッションがある衝撃🫨の展開にビックリ‼️(無論写真は撮った)

元のゲームの予備知識ゼロだったので、メインの登場人物が5組20人もいて、同じ事柄と目的を持って行動するので、群像劇として見ると整理やメリハリにやや欠けて途中で散漫で中弛みする面も見られるので、事前に公式にあるキャラクター表を把握してから見るともっと楽しめるかも?(正直ファンムービーの側面もあるので仕方ないけど)

基本的にオーソドックスな展開で、人々の失意から闇堕ちする初音ミクを、救う為に5組の音楽グループやユニットが、励ましのライブしてミクが劇的に復活して歌い踊る後半は、楽曲良質でライブ場面もそれぞれのユニット毎に工夫がありアニメとして良く出来ており結構なエモーションとカタルシスもあるので、素晴らしいと思う。

映画(物語)が終わり最後にミクと劇中で活躍したストリートユニット「Vivid BAD SQUAD」のライブもありお客さんを最後まで楽しませる工夫もグッドで他のユニットも見たかったかな。ただ、本当の舞台ライブを模した映像なので、クローズアップや切り替えがなくて後ろの席だとキャラクター達が遠くいのは残念。(前の席ならいいけど)

ゲーム未プレイ初見者で鑑賞しても結構楽しめる作品で、ヤレもあるけど基本的な部分は、前向きなメッセージも含めちゃんと作られているので観て良かったと思う。

余談
本作の配給は松竹なのだが、同時期に東宝で新作ガンダム配給していて思うのだが、去年も含めて長年ガンダム作品を配給してきた松竹が、今回は本作を配給して若い人を集めてヒットしているのはいろいろ転換点なのかなと思う。(本作と同じセガ・エンタープライゼスのゲームが元のソニックも同時期に日本されているのも面白い)

ミラーズ