「自動小銃などが出てくるアクションシーンは迫力があり、日本映画らしくない出来。映像も美しく、切り取り方も良かった。」火の華 mac-inさんの映画レビュー(感想・評価)
自動小銃などが出てくるアクションシーンは迫力があり、日本映画らしくない出来。映像も美しく、切り取り方も良かった。
2016年の南スーダンの自衛隊日誌問題を題材に、そこから着想を得たオリジナルのストーリー。
映画では、現地のゲリラとの衝突があり、そこで自衛隊員が死亡した。そのことを政府が隠蔽したという話になっている。
2年後、自衛隊を辞めた主人公は、新潟で花火職人に。それと闇ビジネスで89式5.56mm自動小銃を密造している話が絡み…という話。
見る前は、多分新潟の花火工場で主人公は、ゲリラとの戦闘で負った心的外傷を癒してゆき、それに長岡花火のシーンが重なりクライマックスになる、と想像していた。
が、違っていた。全く変な方向に話が進む。事件当時の隊長が死亡したと思ったら、密かに帰国していて、政府を恐喝し、隠蔽した事件の公表を求めたり、そこに中国の影の暗殺集団(?)が絡んだり、アニメの「攻殻機動隊」みたいな話になってゆく。なんと元隊長の小隊と中国暗殺集団が、新潟の奥地(?)で戦闘シーンが展開されるという!
リアリティのある展開なら、納得はするが、アニメならともかく、実写では嘘くさく感じてしまう。
それに監督が脚本も書いていて、映像は、映像詩的なものを狙ったのかと思うが、無駄に思えるカットが後半けっこう続く。
ヒロイン役が唐突に主人公に惚れてしまうのも変だし。
良かったのは撮影。映像は美しい。映像の切り取り方も良かった。
あと、タイで撮影されたらしく、自動小銃などが出てくるアクションシーンは迫力があり、日本映画らしくない出来。
アクションのキレもいい。
(ただタイで撮影されたようで、遺跡があるようなところでの銃撃戦は、もう日本ではない風景だった)
歌が坂本龍一作曲、大貫妙子歌で良かったけど。
何が狙いだったのか、ちょっと独りよがりの映画になってしまった。
