劇場公開日 2025年10月31日

「待った甲斐があった」火の華 コビトカバさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 待った甲斐があった

2025年11月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

公開1ヶ月前に突然の上映中止。すごく楽しみにしていただけにショックもデカかったけど、やっと観ることができてよかった。

自衛隊日報問題から着想を得た事をすっかり忘れていたので、想像していたよりも、ずっと物々しい映画だった。
ショッキングなシーンで幕を開け、自衛隊や防衛省のルールに理不尽さを感じつつ、かなり引き込まれた。

なんといってもクライマックスは、島田が花火でPTSDを発症してパニックになるシーンだろう。
夜空に上がる大輪の花火を綺麗だと感じるものが、島田にとってはトラウマ。
劇中では数分だけど、南スーダンで相当なものを見たのだろう。
バラバラという音と共に、降り注ぐ焼夷弾のようにも見える火の粉。
島田の動揺と連動するように激しく揺れる画面。
もしかしたら口があんぐり空いてたかもしれないほど、素晴らしいシーンだった。

島田役の山本一賢さんは、南スーダンにいた時と藤井煙火に来た時、自分の花火を上げた後で、同じ人が演じていたのか疑わしいほど、全く顔が違う。
演技で、あんなに死んだような廃人顔って出来るもんなんだなぁと感心。

コビトカバ
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