「アート作品として」劇場版モノノ怪 第二章 火鼠 agemakiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5アート作品として

2025年3月23日
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鑑賞方法:映画館

深夜アニメで放送時は忙しくて全然気付かず、
映画から入りました。

ある程度の知識(大奥モノのドラマやら京極夏彦作品やら)があれば、す〜っと違和感なく観られます。

日本文化の美的感覚って、大きく2つの流れがあると自分は思っている。

侘び寂び、枯れ、シンプル、アースカラーの(千利休的な)渋い世界〜山本耀司と、

江戸歌舞伎的、色の洪水、柄に柄を重ねる着付け。ケレン、猥雑、何でもアリ〜山本寛斎と。

どっちも日本的で、どっちも良い。
ていうか、どちらかに飽きたら、どちらかに戻るの繰り返しなのかもしれません。

この、かぶきまくった、どぎつい配色が、絶妙に和紙テイストに収斂しているのが、アートだなと思う。

そのアートを浴びられて、元気出ました。

agemaki