「陰謀と情念渦巻く大奥は、モノノ怪だらけ」劇場版モノノ怪 第二章 火鼠 ホラー好き2さんの映画レビュー(感想・評価)
陰謀と情念渦巻く大奥は、モノノ怪だらけ
前作「唐傘」はプロローグという感じで、大奥の登場人物の紹介や背景、伏線に主題を置かれ、さほど面白くなかった。
今作は、配給も増え、前作が「静」なら「動」一気に物語が動き出す。
無遠慮に男子禁制の大奥に踏み込み、モノノ怪と対峙する薬売り。ファンとしてはたまらない。
ストーリーもわかりやすい。
そして、特筆すべきは、このシリーズの一コマ一コマの美しさ。
どのシーンもテクスチャを多用し、アートとして完成度も高い。それでいて、動きがあるから、一体どうやれば、こんな世界観を生み出すことができるのかと。
次作は「蛇神」
唐傘、火鼠と次々に物怪が現れるのは、情念が渦巻く大奥ならでは。
いよいよ、「御水様」の正体が解き明かされるのか。
ますます楽しみである。
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