「ひたすらに絵が美しいが、前作を見ていないとついていけないかも。」劇場版モノノ怪 第二章 火鼠 ふくすけさんの映画レビュー(感想・評価)
ひたすらに絵が美しいが、前作を見ていないとついていけないかも。
前作の、唐傘を見ていたので火鼠を観ないわけにはいかなかった。
キャラクターや登場人物の説明がほぼないので前作を見ていない人には内容の把握は苦しいかも。
逆に唐傘を見ていた人にはとてもシンプルでわかりやすくなっていたと思う。
細部までびっしり描き込まれ、日本画の伊藤若冲(だいぶ違うが)のような圧倒的な濃密さと、モチーフが日本的なものにとどまらないデザインセンスは素人ながら素晴らしいと感じた。
火鼠の子供たちは実は、胎児を守っているのだと、気づくと、話が見えてくる。
ただストーリー展開よりも圧倒的な絵が、この一連の作品の素晴らしさの殆どを占めていると思う。
エンディングで水場の壁がいつの間にか大蛇に変わるのもお見事。
あの完全に平面で、濃淡や色味による遠近法のなさに慣れるのに年寄(私)はしばらく時間が必要ではあった。
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