「やや作りに難があるがおすすめ枠か。」劇場版モノノ怪 第二章 火鼠 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
やや作りに難があるがおすすめ枠か。
今年80本目(合計1,622本目/今月(2025年3月度)14本目)。
※ 子供へのプレゼントのためにドラえもんを見てからになりますが、これら子供向けアニメ作品にはレビュー需要がないと思うので飛ばします。
こちらの作品です。同じアニメでも大人向け、といった趣がありますね。
しいて言えば、登場人物の一人を演じていた戸松遥さん(「ヴァイオレット~」でアイリス役を演じていた方。この方、4月に何故かサメ映画に実写に出られるんだけど、声優役の方が実写に出るのは珍しい?)のファンなので見に行ってきました。
単体で見ても良いですが、VODでも第一章があり、直接的なストーリーの続きではないですが、アニメとして「どんな雰囲気か」ということを知るにはVOD課金も良いかな、と思います。日本でしいていえば江戸時代あたりをテーマに独特な日本の絵巻のような美しさで描かれるアニメですね。ギャグ的な要素はほぼありません。こうした関係で、日本で適法に住む外国人の方の「古典入門」にもおススメです(あまり複雑な用語が出ない)。
しいて言えば、「章立て形式ではないが実質的に章立てで、章立てがバラバラ」という点があげられます。明示的な章立てではないですが、「章立て」といいうるところは映画内では、(日本の屋敷にある)ふすまが閉まって開いて、という形で描かれるので、この観点では20章くらいある感じですが、章立てといってもストーリーが明示的に変わるわけではないので(75分ほどの作品なので、20章くらいだとすると1章あたり3分くらいというくらいに結構章立ては変わる)、この意味で「ややわかりにくい」部分があります。
ただ、日本文化を扱った大人向けの作品という観点ではよい作品ですし、最後まで見ると「第3幕をお楽しみに」という趣旨のものも流れますので(いつの日か第3章が放映されるようです)、そちらも楽しみです。
採点に関してはやや以下まで考慮しました。
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(減点0.2/ボードゲームが何をしているかよくわからない)
作内では「将棋」という扱いで「王様」や「飛車」さらに「七手詰め」といった語などでますが、将棋の駒のようなものは出ない(折り紙の駒のようなものは出る)し、作内ではこれらは出ても実際の駒の動きのようなものの描写がないので、何のゲームかよくわからず(作内では6×6のゲームだが、それで「将棋類」(いわゆる将棋ではないが、将棋の「ような」ゲームをそういう)だとすると「飛車」に相当する駒が極端に強くなりすぎるので、結局何のゲームなのかよくわからなかったりします(この映画の趣旨的に、海外放映も想定できるけど、どう翻訳するんだろう? japanese chess か shogi (japanese chess)かな?)。
ただ、この「よくわからない6×6のゲーム」は結局作内にはあまり関係しないので指摘はしますがこの程度です。
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