「本能と理性のあいだ」LOVE manabuさんの映画レビュー(感想・評価)
本能と理性のあいだ
フェリーが理性(都市、昼の顔)と本能(自然、夜の顔)を行き来する、揺れ動く場所(境界)として描かれている。
女医と看護師の関係はあまりに理性的(性的な関係がないためか)なのに、両者は本能に赴くまま見知らぬ相手との一夜限りの逢瀬を楽しみ、快楽に溺れる。
フェリー上での、看護師と精神科医の理性的な会話の遣り取りはとても艶めかしい。
人とはこうしたものだと思う。
それと、快楽の機能を失うと、慈悲が立ち上がるのも興味深かった。
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