「タイトルなし(ネタバレ)」LOVE りゃんひささんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルなし(ネタバレ)
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泌尿器科の女医マリアンヌ(アンドレア・ブライン・ホヴィグ)と、ゲイの看護師のトール(タヨ・チッタデッラ・ヤコブセン)、それぞれの愛の風景。
ふたりの恋愛エピソードは交差することはないのだけれど、通勤フェリーの上や病院で重なり合う・・・
といった物語。
『DREAMS』も面白かったが、本作も相当面白い。
演出のリズム感がいいのだと実感。
風景カットの挿入が上手く、映画のリズムを整えている。
小津映画に似てるかも、と思ったりもした。
恋愛エピソードをみていくと、
「誰かに求められていること、それに応えることが「愛」なのだろう」
というテーマが浮かび上がって来る。
オスロ3部作の中で、オスロの登場するシーンは少ない(通勤県内の離島とフェリーでの話が中心)のだが、最も「オスロ」を意識する映画となった。
冒頭と巻末にオスロらしさが満載しているからだろう。
その分、前2作に見られたキリスト教臭は薄かった。
『SEX』『DREAMS』『LOVE』の順に観ると(タイトルもその順に出てくるので)、「オスロ、3つの愛の風景」ということがより深くわかるような気がしました。
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