「リアルな愛と恋の会話劇」LOVE ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
リアルな愛と恋の会話劇
ダーグ・ヨハン・ハウゲルード監督作品の初日本上映&北欧の監督ということで
興味をもったので鑑賞。
会話劇&群像劇であり、マリアンヌ(泌尿器科医)とトール(看護師)を中心とした
展開だが、それぞれが出会う人との価値観の違い、思想の違い、など、
違いが強調されていると思う。
それは恋愛関係になった人や刹那的な肉体関係を持った人とも、やはり異なるのだ。
みんながそれぞれ独自固有で同じではないながら、恋愛になるその重なっている範囲や
体を重ねるその瞬間だったり、合致するところもある。
だが、基本的に人はそれぞれ違う。違いながらも合うところに救いだったり癒しだったり
居所だったり、そういう安心感を生むのだろうと思う。
それにしてもオスロの夜景のなんと美しいことか。
日中の街にしても、北欧の色合いがスクリーンから感じられ、魅入ってしまった。
エンターテインメント的な驚くような出来事はひとつもないが、
日常の数日間を切り取って見せているがゆえ、実に生々しいというかリアリティを感じる
作品に感じられ、登場人物には虚実があるのだろうが、スクリーンに映し出される物語は
真実しかないのだろうと思う。
他2作も是非鑑賞したいと思った。
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