「西洋の宗教感では次の部屋は2つしかない。天国と地獄。だから、騒ぐ」ザ・ルーム・ネクスト・ドア マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
西洋の宗教感では次の部屋は2つしかない。天国と地獄。だから、騒ぐ
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マンハッタンのど真ん中で摩天楼をバッグにして雪が眺められる個室。
そんな手厚い治療を受けている人が、死は自分で選びたい。(?)
付け足して、ご都合主義の如く戦争でのトラウマを添加する。冷静に考えれば、その多くのトラウマの元は西洋による侵略の成れの果て。
夫がベトナム戦争へ行って、自決の如きに死をえらぶが、相変わらずのアメリカの戦争感。アメリカ軍による侵略行為がどれだけベトナムの一般市民に傷を残したか。相変わらずである。
エドワード・ホッパーとかアンドリュー・ワイエスの絵を意識しているのは分かるが。ちょっとばかり稚拙。
この映画の角度で安楽死が語られると、必ず優生保護法の話が復活する。
「苦しまずに死にたい」って気持ちは分かるが、だから「死を選ぶ権利を寄こせ」は少し横暴だろ。それを法制化するなんてもってのほか。
西洋の宗教では、自殺では地獄へ行くから、それに異議を唱える。そこから安楽死の是非は始まっている。
従って、そう言った宗教感の無い日本人は、自ら青木ヶ原へ行く以外無い。
生きている限り、それはリスクとして死ぬまで持なねばならぬもの。
平常心であれば、最初から死にたいと思う者はいないだろ。
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