劇場公開日 2025年1月31日

「タイトルなし」ザ・ルーム・ネクスト・ドア komomo_chataさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5タイトルなし

2025年2月1日
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ザ・ルーム・ネクスト・ドア。もちろん、“隣の部屋のドア”と言う意味なんですが、生は死と隣り合わせ、死ぬことは隣の部屋(違う次元へ)に移る と言う意味もあるんでしょう。

マーサの罠にイングリッドが嵌った。

警察の事情聴取、イングリッドに対し刑事は『あなたは人から頼まれて断るタイプではない』。
マーサの部分が大半だけど、余白にイングリッドのような「生」や「美」、人間としての柔軟性、包容力、優しさ、あたたかさなんかもある。あるだけじゃなく、いっぽうで臨終の時、完全に一人きりで逝くのは嫌だけれど、同時に自分を全て包み込んでくれる 大いなる母のような 母子のような そんな中で看取られたい、ペドロ監督の老境の心理や願望、希望が入ってる映画なのかな、と。

全編 淡々としずきているので心に響くことはなかった。ただ、時勢の事を憂いているのは少しホッとした。

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komomo_chata