「誰にでも起こること」ソーゾク カタカタさんの映画レビュー(感想・評価)
誰にでも起こること
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民法第906条
遺産の分割は、遺産に属する物又は権利の種類及び性質、各相続人の年齢、職業、心身の状態及び生活の状況その他一切の事情を考慮してこれをする。
条文に沿い『相続診断士』という職業紹介を兼ねて、遺された3人姉弟+長男の嫁で相続争いが広がっていく。コメディ感を出しつつも、私生活に警鐘を鳴らす点もありバランスがよい。
大塚寧々姉さんが、どこにでもいる「都合の良い主婦」を軽妙に演じていて好感。堅苦しい題材を、それぞれの立場からドタバタ劇に仕上げてあり楽しめる。
相続は一般家庭で起こり、揉めやすい――
わが家でも経験したので、うん、うん!とニヤニヤしながら観賞。
覇気のない弟に代わり、わが事のようにしゃしゃり出てくる弟の嫁。何でも自分が、自分が、の姿勢。更に自家用車の運転も嫁がするんかい!とセルフツッコミ。
解決しそうになったところに一通の書面が見つかり……!?
調停・審判・遺言書・民事訴訟と親族争いではオーソドックスな展開のため、法務職を目指す学生さんにも学習面でおすすめ。
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