ソーゾクのレビュー・感想・評価
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誰にでも起こること
民法第906条
遺産の分割は、遺産に属する物又は権利の種類及び性質、各相続人の年齢、職業、心身の状態及び生活の状況その他一切の事情を考慮してこれをする。
条文に沿い『相続診断士』という職業紹介を兼ねて、遺された3人姉弟+長男の嫁で相続争いが広がっていく。コメディ感を出しつつも、私生活に警鐘を鳴らす点もありバランスがよい。
大塚寧々姉さんが、どこにでもいる「都合の良い主婦」を軽妙に演じていて好感。堅苦しい題材を、それぞれの立場からドタバタ劇に仕上げてあり楽しめる。
相続は一般家庭で起こり、揉めやすい――
わが家でも経験したので、うん、うん!とニヤニヤしながら観賞。
覇気のない弟に代わり、わが事のようにしゃしゃり出てくる弟の嫁。何でも自分が、自分が、の姿勢。更に自家用車の運転も嫁がするんかい!とセルフツッコミ。
解決しそうになったところに一通の書面が見つかり……!?
調停・審判・遺言書・民事訴訟と親族争いではオーソドックスな展開のため、法務職を目指す学生さんにも学習面でおすすめ。
騒続喪続葬族まだまだあるよ
他人事なんで単純で面白かった
お金がかかるとここまで人は醜くなるのか
特に長女は性格の悪さが顔に出ている
顔性格演技すべて感じ悪くて最高
この一族はみな顔と性格が一致している
メイクってすごいですね
母親の面倒見てた長男嫁が全部貰えばいいのに
ラストも彼氏が待ってるの期待したんですけど
中山忍さん綺麗ですよね
姉ばかりよく出てて不思議でした
順番が回ってきた感じかな
だとしたらある意味遺産ですね
不謹慎かな星5だから許して
早苗最強
貴方のソーゾクを問いかける物語
ごく普通の一般的な家庭の親子や兄弟また夫婦の繋がりを相続と言う観点から問いかけた、笑いあり涙ありの家族の物語でした。
大塚寧々や有森也実の姉妹役やりとりもリアルで面白かった。中山忍や松本明子が冷静に状況を俯瞰し接しているのがこの物語の重要なテーマだった。相続について鈴木家三兄弟とその家族のそれぞれの思惑が絡み合い、最終的にえーこれどうまとまるの?と最後までヤキモキする展開に、ラストはソーゾクの意味をしっかり私達に問いただした圧巻なラストシーンでした。
上映後、我が家の相続も争族にならない為に夫婦で話せるきっかけを作ってくれた素敵な作品でした。また最近長時間映画が多い中ちょうど良い長さの上映時間でしたよ!
クスッとなるシーンもあるけど、心底からは笑えない
争続
これ系のB級コメディは割と好きなので。
平等に分割して終わり、のハズが次男嫁が異議を唱えてこじれていく。
色々あるけど、早苗さんの性格からしてもこれがなければ本当にすんなり収まったよね。
遺言とか臍の緒とか、ハートフルにオチそうな流れがことごとくひっくり返される。
早苗さんが聖人なのか、他がヒドいのか。
赤の他人扱いも薄情だけど、頭しっかりでピンピンコロリなので“世話”がどの程度かは曖昧。
大枠としては悪くないのだけど、あらゆる行程を見せようとしたことで間延びは感じる。
不倫しそうな次女夫とか、長女の息子の結婚や祖父の認知症とか、必要あったかな。
というかあれで認知症じゃないはムリだろ。笑
学費などの話は出たけど子供も多過ぎ。
演技は程よくリアルで程よく大袈裟な、まぁこのテの作品には適した感じ。
家裁での姉2人の次男への脅迫は、笑うより怖い。
ああいうブラック方面でもいいから、もうちょっと笑いに重心あった方が好みだったかも。
最終的には次男夫婦が折れて決着つきそうだったのに、一周忌に至ってまだこの空気?
一度揉めると相続が済んでも争いは続く、と。
最後は白ワンピに赤い傘という、昭和的かつ墓参りに似つかわしくない服装の早苗さんで…
こんな締め方する作品でしたっけ?
中高年の皆さま、他人事ではありませんぞ
母親の死により生ずる“遺産相続”を題材としたシチュエーションコメディ。散々にこすられ倒したネタでありつつも、内輪の揉め事を“他人事”の目線で見てその滑稽な様を笑い、一方では、立場はともあれ自分にも当てはまる可能性を想像しながら“確認”でもするように見入ってしまう定番でもあります。
本作については鑑賞前に一度(劇場で)トレーラーを観ていましたが、興味を惹かれたのはその内容よりも出演者。大塚寧々さん、有森也実さん、中山忍さんに松本明子さんなど、お若い頃から第一線で活躍されていた“自分と年齢の近い俳優達”が、敢えて過剰気味にベタなキャラクターを演じきるお姿が魅力的。と言うことで、けして劇場必須というわけでない作品ではありますが、会員サービスデイにヒューマントラストシネマ有楽町にて鑑賞です。
冒頭、カメラは棺桶の中から見上げるアングル。泣きながら故人である母親を見送る子供夫婦と孫たちの様子に始まり、火葬を済ませた一同は実家である“故人の家”に戻ります。家族の話の内容や位置関係にみる関係性により、徐々に明らかとなっていく家族構成。実は私、若い頃に税理士を目指していたことがあり相続税について勉強したことがあります。相続を考えるうえで、誰が“法定相続人”となるかの判断はまさに第一関門であり、且つドラマが生まれるポイント。テストではモデルケースとして“サザエさん一家”が引き合いに出され、「実は(亡き)浪平には非嫡出子おり…」など揉め事になりそうな例題を真面目に解いていたことが思い出されます。と、話は逸れましたが、本作でも“先立った鈴木家長男の妻”早苗(中山忍)の存在が最後まで引っかかり続けるキーパーソン。
何とかして“望むポジション”を取ろうとする姉・佐藤礼子(大塚寧々)、田中聡美(有森也実)と弟・鈴木陽平(たつなり)、及びその配偶者たちの思惑はどんどんとこじれて複雑な状況に。状況改善のため、相続支援コンサルタント・柊貞子(松本明子)のアドバイスを受けながら、遺産分割調停などについて“ロールプレイング形式”で説明をしながらドラマは進みます。
「相続は得てして“争族”となる危険をはらむ」を解りやすく体現させる脚本と演出。これまで“ケアニン”についての作品で脚本を複数務めてきた藤村磨実也監督だからこその視点なのだろうと思います。人間味が溢れ過ぎ、時に「とほほ」な物言いも決して修羅場にまでは発展しない関係性。そして、腹を割り合う間柄とは言えない“早苗の本心”を図りかね、扱いが雑になりがちな弟妹たち。そんな中、早苗同様に血縁ではない聡美の夫・田中忠介(船ヶ山哲)の“兄嫁を見る目”が絶妙。「解るよ、忠介さん」と一杯やりたくなります。
「感動」とか「痛快」とかいう作品ではありませんが、それなりに楽しめて勉強とは言わないまでも考えるきっかけをくれる本作。中高年の皆さま、他人事ではありませんぞ。
ピンピンコロリでも遺族によっては・・・
いろんなソーゾク
予告編の印象では、キャストは豪華なのに安っぽいなぁと思っていたけど、本編はそうでもなかった。昭和感のある家のせいだろうか?
低予算なのは確かなのだろうけど。
姉2人に末っ子の弟夫婦、第一子である長男は亡くなっていて、義母と暮らしていた年下の兄嫁という、確実に揉めるであろう家族の設定は見事。
均等に分けたとてビミョーな資産総額なのも、揉めさせるにはちょうどいい。
仕事で口座引き落としなども扱うので、亡くなったら口座が凍結されたり、成年後見人の事などは知っていたけれど、相続に関しては分からない事はたくさんあるから、醜い争いを観ながら楽しく学べた。
調停員が、ラヴィットの地下芸人アベンジャーズでビックリ。俳優業もやっていたのか。
クスクス笑えるコメディかと思いきや、生前贈与発覚やら調停やら、けっこうフリがデカくて大笑い。
欲深い大塚寧々さん大活躍。
タイトルが『ソーゾク』とカタカナで、これまた安っぽいなぁと思っていたけど、ちゃんと意味あってのカタカナだった。
疑ってごめんなさい。
新幹線に間に合う時間の中から選んでみたけど、補欠扱いしてごめんなさい。
面白かったです。
相続・争族・想続
この人たちには何も響かない
母親が亡くなって総資産約2500〜2600万の相続で揉める姉弟の話。
長男はすでに亡くなっていて子供のいないその嫁と母親が住んでいた実家と、いくらかの預金を相続することになった姉妹+次男が、いや次男嫁がゴチャゴチャゴチャゴチャ…というストーリー。
指環だって500円玉だって当然対象なのに勝手に2人で別けちゃう姉妹に始まって、葬儀代は亡き母親の預金から出そうとしているとか、良い歳して誰も知らんのか?な姉弟&その配偶者たち…まあ、長女は同居している義父の認知症すらわかってないしねw
3等分とか言いつつ面倒くさいことは家を継ぐからと次男に押し付けようとしたり、貰える金のことばかり言ってる姉妹に、家を継ぐんだからもっと寄越せな次男嫁。
今時家とか古臭いと言いつつ囚われまくりで草ですな。
ちなみに自分はそんなんで揉めるなら、押し付け合うものにマイナス査定つけて3人でオークションしたら?とか思ってしまうドライな人間ですw
まあ、そもそもなんだかんだ言いつつ母親の世話してた長男嫁を本心ではないがしろは酷いもんだけど。
実際こういうの多いんだろうね、というところを傍からアホだなぁとコメディとしてみる作品で、こんなものあっさり終わっている自分からしたら面白かったけれど、こういう人が1人でも混ざっている方たちは親が生きているうちにちゃんと話しをしておいた方が良いですよ。
ということで、結局ふりだしのままなのでちょっと評価マイナス。
とても面白かった!
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