草原の英雄ジャロロフ 東京への道のレビュー・感想・評価
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中途半端
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不正をしようとしていたアメリカ人の目論見が失敗した理由や、日本のヤクザが何をしようとしていたのかが描かれておらず、ストーリーの中枢に絡むキャラクターの掘り下げが不十分。その一方で決勝で戦ったアメリカ人ボクサーを中途半端にクローズアップするなど、全体的に散漫な印象を受ける。
ウズベキスタンの雄大な景色と東京の日本っぽい風景が頻繁に映し出され、これが本作の魅力になっている。しかし、フットワークが重要なボクシングの練習を捻挫や滑落の危険性がある岩山の上で行う、面子を重視するヤクザが海外の取引相手を大衆居酒屋でもてなす等、観せたい映像を作中に組み込むために整合性を犠牲にしたと思われる描写が随所に見られる。
制作陣は英雄の偉業をダシにしてウズベキスタンと日本のプロモーション映像を撮りたかっただけなのではないかと邪推してしまうような作品だった。
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