劇場公開日 2024年10月4日

「カンフーコメディというより修道士コメディ」エストニアの聖なるカンフーマスター どすこいたろうさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0カンフーコメディというより修道士コメディ

2024年10月6日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

萌える

IMDbに「合わない人には合わないが、好きな人は100回観るだろう」という強烈なキャッチコピーをつけられた、「ノベンバー」のライナル・サルネット監督の青春コメディ。私は割と合う側の方で、また観たいと思えるくらいには楽しめました。流石に100回は無い(笑)

予告を観る限りでは、エンタメに振り切ったコメディかと思っていましたが、少し違いました。前半こそテンポの良い、まさにブラック・サバス✕カンフーのシュールなコメディなのですが、中盤以降、宗教観やら愛についてやら始まってカオスな展開に。コメディ演出も抑え気味になり、人間臭い雰囲気が漂います。多分、このあたりが賛否分かれるところなのかと。終盤はなんだか感動的。ちょっとウルッときましたよ。

カンフーコメディというより修道士コメディとして観たほうが良さそうですね。「謙虚、謙遜」とか「悪魔の誘惑」とか、キリスト教絡みのストーリー展開になっているので。爆笑ネタはありませんが、小ネタでクスクス笑わせてくる感じです。

音楽については、ひたすらブラック・サバスが轟音を響かせております。加えてグレゴリオ聖歌(多分。よくわからん)なんかも流れてなかなか良い雰囲気。この2つの音楽の対比は全編通してのテーマのメタファーだったのかなと思うと感慨深いです。ブラック・サバスというバンドの背景を少しでも知っているとより楽しめるかも。

前半のコメディ全開!からの少し落ち着いた雰囲気の展開には驚かされましたが、なんやかんやでみんなハッピーです。これでいいのだ。

吹雪まんじゅう
トミーさんのコメント
2024年10月17日

度々コメントありがとうございます。
そう言えば香港のカンフー映画にも饅頭、良く出てきますね。

トミー
トミーさんのコメント
2024年10月17日

共感&コメントありがとうございます。
肉を小麦で包む文化はシルクロードなんですかね? 大谷さんの名前が思い出せず、ググッちゃいましたよ。

トミー
トミーさんのコメント
2024年10月17日

大谷亮平≒イリネイがギョーザをつまむ手! エストニアにはギョーザ有るんだ・・。

トミー
ひろちゃんのカレシさんのコメント
2024年10月6日

こんばんは。
キリスト教(ロシア正教?)に慣れ親しんだ人なら、爆笑なり劇オコなりの反応ができるんだろうなと少し歯痒かったです。

ひろちゃんのカレシ