「ロックの歴史をおさらい」セッションマン ニッキー・ホプキンズ ローリング・ストーンズに愛された男 山の手ロックさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0ロックの歴史をおさらい

2024年10月31日
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鑑賞方法:映画館

ニッキー・ホプキンズのクレジットは、60〜70年代の名盤でよく目にしていたが、彼の音楽性や演奏力については、あまり意識してこなかった。若い頃から持病に苦しんで、そのために亡くなったことも。
テレビドキュメンタリーの作りだが、彼の音楽遍歴を晩年までしっかり取り上げていて、なるほどと思わせられることが多い。キンクス、ローリング・ストーンズ、ザ・フーなどとの共演を経て、サンフランシスコのヒッピーカルチャー、ウッドストック出演と、ほとんどロックの歴史をおさらいするよう。
あれだけロックの大立者たちにリスペクトされる存在である彼が、ジョン・レノンを敬愛していたというのも、なかなか感慨深い。
ほとんど表舞台には立たないけれど、稀有な才能を持った一人のミュージシャンがいたことを、忘れられないようにしたい、という作り手たちの思いが理解できる。
ところで、「セッションマン」が彼のことを歌ったものだと知ったが、レイ・デイヴィスはまだ元気にしているのだろうか。

山の手ロック