ロングレッグスのレビュー・感想・評価
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そのオチ、日本だとちょっと…
宗教、聖書、悪魔信仰…
聖書がある程度一般教養として刷り込まれている文化圏の人でないと、そもそもの感性として怖くないのではないか。
で、ちょっと考えてみたのだけれど、日本で、欧米における聖書と比べることができるほど世代を超えて誰もが知っている(刷り込まれている)ものってある?
ひとつありました。
それは、ジブリです。
宮﨑駿監督作品をひとつも観ていない、知らないという人(アンチだと自負してる人も知ってるわけで)は平均して10人中1人か2人!私の部活の同期12人の場合、ゼロ!だと言い切れます。
たぶん65歳以下の人なら、家族、友人、恋人、会社の同僚などと必ずどこかで話題にしたことがあるはずです。
でもこの国民的な文化を活かして、サスペンスやホラーを作るのは至難の業(技)ですね。
悪魔とは、人間の行為を正当化するための詭弁だと思う
2025.3.15 字幕 イオンシネマ京都桂川
2024年のアメリカ映画(101分、PG12)
30年にわたる猟奇殺人事件の捜査に加わる新人FBI捜査官を描いたスリラー映画
監督&脚本はオズグッド・パーキンス
原題の『Longlegs』は劇中では「長い靴」と訳されている
物語は、1970年代にて、ある郊外の家にある人物が訪れる様子が描かれて始まる
少女(Lauren Acala)は気になって外に出ると、その男は「もうすぐ誕生日だね」と言って「今日は長い靴を履いてきちゃった」と続けた
それから20年後、街ではある事件に対してFBIが聞き込みの捜査にあたっていた
新人のFBI捜査官のリー・ハーカー(マイカ・モンロー)は、先輩のフィスク(ダコタ・ダウビー)とともに、ある住宅街に訪れていた
フィスクがある邸宅を訪問していると、リーは別の邸宅に何かを感じた
フィスクは彼女が指定する家に向かうと、住人は有無を言わせずに発砲し、フィスクは即死してしまう
リーが犯人を追って中に入ると、犯人は抵抗することもなく、逮捕された
この事件を聞きつけたウィリアム・カーター捜査官(ブレア・アンダーウッド)は、彼女の特別な能力を買って、未解決事件の資料を見せた
リーはそれらの資料を読み込んで、ある法則に気づく
それは、被害者家族には、9歳になる少女がいて犯行は誕生日の前後6日間に行われていたというものだった
そして、それをカレンダーに書き込むと、逆三角形の図柄を埋めているように思えた
リーはウィリアムにそれを進言し、リーはブロウニング捜査官(ミシェル・チョイ・リー)とともに捜査に加わることになった
映画は、一連の猟奇殺人事件の真相を追うというもので、リーが捜査に加わってから事件が動き出す様子が描かれていく
リー自身に封印された記憶が蘇り、それは母親ルース(アリシア・ウィット)がロングレッグス(ニコラス・ケイジ)に関わっていたというものだった
冒頭の少女の映像はリーの幼少期の頃の映像で、その時に母親がロングレッグスと関わりになったことがわかる
ロングレッグスは精巧な人形を作る人形作家で、それを少女のいる家へと届ける役目を欲していた
その役割を担ってきたのがルースであり、彼女はシスターの格好で色んな家を訪ね、そこにその家の娘とそっくりな人形を置いていくことになった
その人形にかけられた呪いのようなものはやがて父親を狂わせ、家族を惨殺した後に自殺をする
これがロングレッグスが手掛けてきた一連の殺人事件の全容となっていた
いわゆる悪魔信仰にまつわるオカルト系の映画であり、自分を守るために母親が悪魔に手を貸していたことがわかる
そして、その矛先はウィリアムの家族にも及ぶという内容になっていて、人形を届けた後もルースは家族を巧みに操っていた
最初はロングレッグスの言いなりのようなものだったが、やがてルースの中に確信的な何かが芽生え、それが「サタン万歳」という言葉へとつながっていく
娘を生かすという名目を持っていたものの、それがいつしか自分がなすべき使命のようにすり替わっていく
ある意味、自分の行為を正当化するプロセるが描かれているのだが、ルースとロングレッグスには明確な目的の違いがあった
ロングレッグスは永遠の少女を作り出し、ルースは自分の娘は成長してほしいと願っている
ロングレッグスの作った人形によって父親の中にある渇望というものが具現化されていて、その潜在意識が「永遠の家族」というものを作り出す
それは、その瞬間が幸福であればあるほどに効果的で、それゆえに娘が9歳になった瞬間には意味があるのではないだろうか
いずれにせよ、怖いというよりは不気味という感じで、ホラーというよりはスリラーに近い
犯人たちはサタンを崇拝しているようにも思えるのだが、実際には自分の行為を正当化するために引用しているようにも思える
シスターのような、神に仕える者が惨劇を起こすというのがメタファーになっていて、この怖さがわかるのはキリスト教圏だけのように思える
そう言った意味も含めると、日本ではヒットしないんだろうなあと思った
あの一言のせいで💨
この作品そもそもホラーみたいな宣伝されているけど👻サスペンスです🫣
更に名作の続編でも無いのに羊たちの沈黙🐑🫢やセブンが比較対象になったりする感じの部分もあって変にハードルが上がるので実際の評価よりも下がる傾向あると思いますよ⤵️(とはいえそこまで面白いって感じでもないんですねえ)
更に評価が低くなる1番の理由が明確にあって🤬ポスターや宣伝で使われている(この10年で1番怖いって言われてる設定になってるけど誰が言ったんだよ?もしく仮にアンケートだったとして何人に聞いたんだ?😡)そのせいで無駄にハードルが上がる⤴️おかげで評価が低くなりがちなんだよ💩(11年前にはロングレッグスより怖い作品あったのか?その作品はなに?ってツッコミ入れたくなるんだわマジで🤬)
配給会社が色々とズレた宣伝してるせいで問題あるんすよ🥶
最初に文句言いましたがかなり自分は楽しめました(オープニングの女の子が〇〇に遭遇するシーンが強烈だしリーの相棒がいきなり〇〇されるシーンはまあまあのレベルで飛び上がりましたよ🤮)更に言うと編集とカメラワークがいちいち抜群に良いから程よく緊張感もあるしジャンプスケアに頼らず(ジジイだから耳が👂遠いから音響のビックリは皆無🥶)なにかありそうって思わせる雰囲気の作り方が上手いから最後まで飽きずには見れるんだけどね👾
超分かりやすく説明すると油コッテリ二郎系だと思ったらアッサリ塩味でイメージと違うがな😱ってなるんすよ🥺
あとゾディアックの犯行の時のような暗号化されたメッセージ✉️(アッサリ解読するんだけと笑ってしまうくらい説明一切無し!まあそこまで考えられた緻密な脚本じゃないだけ)とかサブリミナルみたいなカットとか面白い要素もあるんですが案外アッサリしていてパンチが✊が弱く感じるんですねえ😵
結局悪く無いんだけど結局この10年詐欺のせいで悪く思えてしまうんですよ(パッと思いつくだけでもスマイル、バーバリアン、ヘレディタリー、呪詛、スマスロのからくりサーカス、あとアニメだけど進撃の巨人のほうが数百倍は怖いし👻)
あと地味に殺害現場で発見までに1ヶ月かかった現場でネコが生きていて犯人が死体が発見されないから何回も家に訪れて居た証拠が示唆されていたり🐈最後にかかって来る電話☎️って誰よ?(複数犯だと言う事になるから続編が作りやすくなるわな😇)あとニコラス刑事が変な自殺の仕方だったけどカルトの上層部に洗脳されていて捕まった場合は頭を硬いところに打ちつけて死ぬようにインプットされてるんでしょうね!(捕まったら用済みだし自供して組織がヤバくなる可能性があるから保険かけてる可能性が高いけどそこまで考えてる脚本とはおもえなかったりしますね🧠😵💫)
結局複数犯だとしてどのくらいの規模の組織なのかが一切不明なので続編でそこが描かれたりするのかな?
あと脚本が単調で展開がほぼ無いのに訳分からん映像とか入ってくるし❓だらけのまま後半に向かうんですがラストで伏線回収どころかマイナスゴジラレベルで全てを説明してくれて100%理解出来る親切な作りで半笑いになりましたよ🥹(展開が無いまま❓がずーっと続いてからの全部の説明っつうバランスのさじ加減が変過ぎるんですよ🤢)
あと敵のアジトが🏠母親の家の〇〇〇にあるとは思って無いから2%くらいビックリ‼️
1番重要な話をします🤓注意喚起なんですが⚠️試写会に招待されて悪く評価する事が出来ない忖度YouTuberがかなりの件数の動画を上げているのでその話を過信して絶対的に信用しないように🤫『あの人達は全肯定しか出来ないから参考にならないので🫡』
最後にニコラス刑事👮が調子良さそうでナイス👍
最後に最後に少し高いけど(1300円ばい💸)パンフレットが📕事件の証拠品みたいな感じでパッキングされてて(ネットでパンフレットを写真で確認出来ます🫡)パンフ以外に写真とかも入っていてかなりイカした作りで凝っているので買う価値ありますよな
上質なホラーに上質なニコケイ
ニコラス・ケイジの時代が再びきていると言っても過言ではない。借金の返済中の出演作からはニコケイへのリスペクトも感じられない作品が多かったが、その後は作品を選んでいるように思えるし、全力でやりたい演技をしているようだ。
本作は劇中にも出てくる暗号などを使ってプロモーションにも凝っており、当時のクローバーフィールドのような中身のわからない作品として話題になっていた。
ニコケイが出ているんだからシリアルキラーとかその辺だろうと侮っていたが、実際は上質なホラー作品であった。
ジャンプスケアは少しはあるがそれに頼らずに不気味な雰囲気を演出している。
いわゆる暗闇の部屋の中での死角部分が気になるようなアングルがある。冷静に考えるとここにニコケイが出てきたところで怖くは無いと思うのだが終盤までハッキリとキャラクターを見せる事はせず、得体の知れない人物として扱う事により不安を増幅させている。
こうしたホラー演出で過剰なジャンプスケアに頼らず不気味なスコアで雰囲気を煽る様はヘレディタリーのようでもある。
マンソンファミリーや悪魔という単語から次第にストーリーが想像できるようになっており、悪魔は善人を装い入り込むというように修道女が教会のプレゼントとして悪魔を侵入させる様が文字通り再現されていて面白い。
ニコケイがシリアルキラーとして人を惨殺するよりも
悪魔の遣いとして操られている様はまさの憑依型の演技と称している彼の十八番である。
これをホラーに起用してコメディにならず上手く調和しているのが本作の質を幾重にも上げているのは間違いないだろう。
得体の知れない不気味さ
寒々しい木々や家の風景など、不穏な緊迫した空気感が漂う映像が良かったです。
赤と白の不気味なコントラストのオープニングも印象的でした。
マイカ・モンローのどこか捉えどころのない張り詰めた佇まいや、ニコラス・ケイジの異様な挙動不審さなど、俳優陣の演技も不穏な空気感にとても合っていたと思います。
とは言え、ニコラス・ケイジは特殊メイクしてるのか?とか考えてしまったり、取り調べではよくあるヒャッハーな犯人の印象になったりで、恐怖感が軽減されてしまったような気も。
最後の家族など大まかな展開は予想できるものでしたが、事件は常に娘がいる家族で父親が犯行を行っているというところは、娘に対する父親の虐待が連想されるような。
ロングレッグスの外見もアルビノのように見え、母と父への憎しみとも取れるセリフもありますし。
主人公家には父親がいなかったので一家殺人には至らなかったということなのかなと。
母親が娘を守るために共犯者になったのというのはやるせないですが、崇拝者になりどこまでが娘のためだったのかという疑問も。
この10年で一番怖い、と言われるとそうでもないかもという感じですが。
しかし、ロングレッグスの得体の知れない存在感や何度でも来るという言葉には、やはり理不尽な悪意や暴力の象徴のような恐ろしさを感じます。
キリスト教やサタンに関する知識があれば、もっと面白かったのかもとも思いました。
ゾディアック的かと思いきや
連続殺人、暗号と来ればゾディアック的な殺人事件ものか!?と思いきや・・・
その実オカルトホラーでしたwwwまぁこっちも大好きなんで結果オーライなんですけどね。
コミュ障で直感(超能力)に秀でたリー・ハーカーFBI捜査官が謎の暗号が残される連続殺人に挑むが、犯人ロングレッグスとの因縁~まさかの共犯者と対面する物語。
エンドクレジットまでニコラスケイジどこ出てんだ?って思ってたらロングレッグスでした(ミッキーロークがノーメイクで演じてんのかと思った)シンパシーフォーデビルといいニコケイは悪役のが映えると勝手に納得。
あと、お母さんの「生かせてもらってるんだから」って台詞の意味がジワジワ来た。
【"もうすぐ、お誕生日だね・・。”悪魔に魂を売った男が、娘を守る母の気持ちを利用した30年にも亘る恐るべき所業を不穏極まりない空気感、不安を煽る音響の中で重層的に描いたダークなサイコスリラー。】
■1990年代のオレゴン州。30年間で10家族が惨殺される事件が起きるが未解決のままである。そして、事件を捜査するFBI新人捜査官のリー・ハーカー(マイカ・モンロー)は、自分の類稀なる直観力で容疑者を捉えるべく奔走する。
殺害現場には外部から侵入した形跡はなく、”ロングレッグス”という署名が記された暗号文が残されている。
被害10家族の共通点は、13日が誕生日の女の子がいる事。犯行はその前後に行われている事。妻子の殺害は父が行い、父は自殺している事である。
ハーカーは、何かを知っているかの如き母親ルース(アリシア・ウィット)と、上司のカーター捜査官(ブレア・アンダーウッド)と連絡を取りながら捜査を続けるが、新たな事件が発生し、自分の過去と事件の繋がりが徐々に明らかになって行くのである。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・冒頭、T-レックスの名曲”Get It On"の歌詞がテロップで流れる。
”見た目は細くて弱そうだけれど、ヒドラみたいな鋭い牙がお前には生えている。凄く、エロくて可愛くて、しかも俺のものなんだ。”
この歌詞が意味する事は、この恐ろしい物語を見て行けば分かるのである。
そして、田舎の家の前の少し離れた道路に車が止まり、家の中に居た女の子が外に出てくると、顔を白く塗った長髪の男が、女の子に気味の悪い声で声を掛けるのである。"もうすぐ、お誕生日だね・・。”
・そして、時は1990年代。リー・ハーカーは未解決事件捜査の一人として現場に出るが”あの家に容疑者がいる・・。”と言った家に相方が行くとドアが開けられ彼は射殺される。その家は、且つて一家惨殺された家だった。
・リー・ハーカーは疲れた顔で、頻繁に母親に電話を掛ける。母親は明るい声で対応するが、画面のトーンは暗く、不穏である。
・徐々に冒頭の少女が、リー・ハーカーである事が明らかになって行く。彼女の誕生日も13日である。そして、ルースがリーを狂った人形製作者”ロングレッグス=ゴプル”(白塗りで良く分からないけれど、良ーく見るとニコラス・ケイジ)から助けて貰うために、その呪いの人形を幸せそうな家庭に修道女の恰好で”プレゼント”として届けていた事が分かるシーンは恐ろしい。リーは同僚の女性と母ルースの家に行くが、母は密かに車で待つ女性をライフルで撃ち殺すのである。
ここ迄来ると、ゴプルが現場にルースに残させた暗号文の”ロングレッグス”の意味も氷解するのである。
■”ロングレッグス=ゴプル”は捕らえられ、取調室で自ら頭をテーブルに何度も叩きつけ死亡する。
だが、彼が作った呪いの人形はその効力を失った訳ではないのである。
そして、修道女の恰好をしたルースは、人形をリーの上司のカーター捜査官の家に届けるのである。
椅子に腰かけるように置かれた不気味な人形。
娘の誕生日のケーキを切るのにナイフがいるというカーターの妻。
虚ろな目のカーターは妻と共に、”ケーキを切るために、キッチンに消える”のである。
物凄く怖いし、嫌な気持ちになるシーンである。
キッチンからは異様な音がし、血だらけのカーターのみが戻って来るのである・・。
そして、エンドロールで大音量で流れる”Get It On"・・。
<今作は、悪魔に魂を売った人形作りの男が、娘を守る母の気持ちを利用した恐るべき30年に亘る所業を、不穏極まりない空気感、音響の中で重層的に描いたサイコスリラーなのである。>
ニコラス・ケイジと認識するまで時間がかかった
フィクションなので野暮なことは言いたくは無いが、黒魔術?によって簡単に人を操れる感じや、安易なジャンプスケアが好みではなかったかも。
主人公の幼少期のトラウマや半分超能力者というのもその影響なのだろうが、物語を都合よく進めるための設定にしか感じられなかった。
主人公はイット・フォローズのあの子?当時はもっとふっくらして血色が良かったイメージがあったけど、あんな感じになったんだと驚き。(役作りなんだろうけど)
ロングレッグズがニコラス・ケイジだとわからるまで少し時間を要したが、それほど作り込んだ人物設定だったし、ああいった怪演をさせると流石に一級だと感心させられた。
あれで死ねるってビックリだが、相変わらずの美声に酔いしれたしw
一番怖かったのは母親。
洗脳させられたビー玉みたいな目って白人特有の武器だと思う。
あしながおじさん
予告編で期待すると大抵失望させられるパターンが多い。本作は失望とまではいかないが、やはり期待外れの感は否めない。
悪魔とか幽霊なんて架空のものはもはや大人にとっては子供だまし。この世で一番恐ろしいのは人間なんだからその人間の恐ろしさを描いた方がもっと怖くなっただろうに。
悪魔崇拝の話とかになると物語が途端に絵空事のように感じられてリアリティがなくなり、恐怖感も薄れてしまう。
ニコラス・ケイジ主演で同じような作品が過去にもあった。「ノウィング」という作品。あれも中盤まではすごいミステリーサスペンスだと思って見てたけど、結局はノアの箱舟を描いた宗教色あふれる展開になってしまってがっかりさせられた。なんだ結局は宗教映画かと。思えば歴史的大傑作の「ベンハー」もそうだ。でも「ベンハー」はその描かれるスペクタクルがすごすぎてその宗教色に関わらず全世界に受け入れられたけど。
本作もそれらの作品に近い。中盤まではすごい思わせぶりな展開で観客をぐいぐい引っ張る吸引力は見事だ。ただ終わってみればやはりただの悪魔崇拝、魔術による殺人、悪魔降臨のためのアルゴリズムの完成みたいな、とてもリアリティのない絵空事で終わる。
ロングレッグスなる人物がなぜあのようなことをしたのか、リーの母親がなぜ彼にあそこまで加担するほどに追い詰められたのか、母親が置かれた社会からの孤立の状況を、ロングレッグスがあのような犯行に至る状況を描いて人間社会の歪みが彼らを生み出したことを描いていればより深みのある作品になっただろうに。登場人物のキャラクターの掘り下げが足りないのが本作の致命的な欠点。
本作のビジュアルイメージは確かに素晴らしい、だがビジュアルにばかりこだわると中身が大抵追い付かない作品が多い。
リーは幼い頃ロングレッグスに出会った。彼女は彼に見初められ、彼は母親の協力を条件に彼女の命を奪わなかった。彼女の代わりに他の少女たちの命を奪い続けた彼は彼女にとって自分の命を救ってくれたあしながおじさんのような存在だった。
前作の「ドリームシナリオ」に引き続き今回もアカデミー賞クラスのニコラス・ケイジの幅広い演技力が堪能できて満足。ロックを歌うかのようなロングレッグスの口調にハマってしまった。このキャラは新たなホラーキャラクターとしての魅力十分だと思うので続編で是非とも蘇ってほしい。悪魔の力でそれは可能でしょう。テリファーとのコラボもありかな。
主演のマイカ・モンロー、最初はだれかわからなかった。随分しぼられて精悍な感じになっててすごく良かった。
ちなみに悪魔崇拝というが、トランプ支持者のキリスト教原理主義者の中には世界がアルマゲドンで滅亡して自分たち神に選ばれた者だけが復活出来ると本気で信じてるものもいるという。その前提として世界を亡ぼすべきだと考えてるらしい。だからトランプを支持したのだと。ある意味悪魔崇拝よりも恐ろしい。
3月"14"日公開
ニコラスケイジが殺人鬼役、
予告は1番最初のだけ観ている状態だったので、ニコラスケイジがどんな姿なのか分からないまま観にいきました
ニコラスケイジがどんな姿でどんな演技をしてくれるのかと楽しみにしていました
ホラーのシーンが超怖い
最初の雪のシーンからビックリした
オープニングも所々に変な画像が映し出されてこれヤバいなってその段階で思った
ちょっとなめてました…すみません
その後もホラー演出は止まりません。
この映画、音の使い方が超上手
不快な感じの音もあるし、驚かせる音もあって超怖かった
あとこの映画が3月"14"日公開なのが怖さを倍増させてました。
公開初日に観にいけてよかった
ニコラスケイジの演技も最高でした。
どのシーンでも演技が超怖くてヒヤヒヤドキドキが止まりませんでした
最初のシーン、机に顔を…のシーンとかも怖かったけど
ラストのハッピーバースデー歌ってる時は、怖すぎてもうずっと震え上がっていました
ストーリー的にはこれは僕が悪いのですが、ラストの展開と似たような映画を観たことがあったので、ちょっと期待外れだったかな…
似たような感じといってもお母さんが実は…っていう展開もあったから全く同じというわけではないのですが、鑑賞後何か物足りない感じになりました
何が足りないかなと考えた時にやっぱりニコラスケイジがもっと観たかった!
さっきも書きましたけどニコラスケイジが最高だから、あのヤバい感じをもっと観てみたかったなと思いました
まさかの悪魔崇拝者
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《試写会にて鑑賞》
ジャンプスケアがあるサイコホラーを堪能。
怖くはなく不穏感がずっと続く作品。
ニコラス・ケイジの怪演が見事!
店番の女の子に“キモ男”呼ばわりされていた
シーンは面白くて笑いました。
音響とカメラワークも素晴らしいです。
『羊たちの沈黙』『セブン』『CURE』
『ゾディアック』などのオマージュあり。
頭を撃ち抜くシーンがかなり好みでした。
血飛沫の赤黒さや腐敗した遺体に
虫が沸いていたりとグロい描写もあって
楽しめました。
そしてなんといっても
リーの半超能力者設定がカギとなります。
また、悪魔の象徴であるヤギが10匹いますので
探してみるのも面白いです♪
中盤あたりから
予想していなかった展開に…!
エンドロールの流れ方も意味深で
最後まで不穏感ある作品でした。
本日はありがとうございました。
⨀ ⏁ Ω ⊥ ꇓ—L⊥ ᘰ•∴ ∴L⏁Ω ⨪Ω•∴—Ω
お前は、許されて成長した。
極東の尻尾を失くしたエイプの国では、このような内容の曲は決して聞くことは出来ない(いやらしくサビの部分だけならね!?)。
1979年にBlondieがカバーしてたけどデボラ・ハリーがエフェクトを使わずに珍しく音を外してはいなかった。本作『ロングレッグス』は、リリックの一部をオープン時のテロップに載せている。
Well, you're slim
And you're weak
You've got the teeth of a hydra upon you
You're dirty sweet
And you're my girl
T. Rex (1971)
この後、歌詞には、このような言葉が続いている。
Get it on
Bang a gong
Get it on
何故?映画製作者は冒頭のテロップに♪Get it on の一部のリリックを使ったのかというと...
映画の悪役 "ロングレッグス" とグラムロックの美学とのつながりを確立するために歌詞は、登場人物の暗く、ほとんど悪魔的な底流をほのめかしており、映画全体の不穏な雰囲気と一致している。 本質的には、歌詞は殺人者の邪悪な性質を予感させるものであり、潜在的に危険なエッジを持つロックンロールのペルソナと視覚的に結び付けられている。それと
"Bang a gong" が歌詞の一部だと知らなかったのか?35年半、アメリカに住んでいた人が、「ゴングを鳴らせ」って訳していたけど、他の方の訳も「始めようぜ、派手にやらかそう」や「始めようぜ、激しいやつをさ」って、なんか全てが本当のことをはぐらかせて的外れなような... それはいいとして
Senior Agent: You beat that numbers generator eight
times. How'd you do that?
Agent Harker: I also missed it eight times.
Senior Agent: Half-psychic is better than not psychic
at all, I'd say.
捜査を含めて何時でも何処でも感情を表に出さない無表情なハーカー捜査官... "Zodiac Killer(Longlegs)" による暗号文の解読中にその彼女が唯一と言っていい程、笑顔で電話をする。その相手とは?
Tell them how you got this
How it came into your hand
I'll cut off her hanging milk tits
and bleed your mommy dead
日本の警察の汚点にも通じる宗教に関する取り組み方は、アメリカでははっきりとしている。それは、ブラウニング捜査官のこの言葉より
So far, there's no physical evidence that Kobble has ever
killed anyone. I mean, he worships the Devil, that' for sure,
but in the United States of America,
he's allowed to do that.
新人FBI捜査官ハーカーの存在が、犯罪ドキュメンタリーの美学と心霊術に支配された迷信... そして悪魔主義フィルム『セブン』のような犯罪捜査における苦悩を混ぜ合わせ、"Video nasty" と呼ばれる1980年代に現れた低予算のホラーやエクスプロイテーション映画などの多くの映画に見られる存在がニコラス・ケイジ演じるロングレッグズが連続殺人犯ゲイリー・ヘイドニックからインスピレーションしたものを具現化したバッファロー・ビルを投射したような人物像がす〇こまし大統領(失礼、下品で)の肖像画から同じ時代に活躍した『羊たちの沈黙』のクラリス・スターリング捜査官ようにハーカー捜査官は対峙する羽目になってしまう。
ハーカー捜査官を " Half-psychic " にしたことが重要なカギとなる。それは
演出された意味不明な検死写真のスライドショーに補てんとして警察への通報の録音を聞かせることで、さらなる不安感をあおり、血しぶきが舞い、血みどろのシーンや高次元なギミックによる腐敗や切断シーンは、どす黒い紫がっかた赤で、その色が表す悪魔的なイメージがモンタージュ効果の一種 "クレショフ効果" でさらに強調されている。視聴者を虜にするのは不気味な "big bad wolf" というグリム童話だけでなく、いろいろな民話に登場する悪の象徴であり "nasty stuff" による非常に有害で不快、そして悪意そのものの存在が度々カットインする為に!?
悪魔が人々を神から引き離そうとする目的は人々が信じるように教えられていることと、"恐怖に無力である"ことの間のギャップで繁栄している。だからそれがロングレッグズ演じるニコラス・ケイジが早い段階で犯人とわかっているのに、なぜかFBIの捜査自体が役に立たないように見えて常に映画視聴中について回る。
狂気の限界に挑んだニコラス・ケイジ...これ以上、本作で狂気を演じてしまうとコメディになったしまう恐れがあった... けど映画を観終わってからはウェブスターの小説『Daddy Longlegs(あしながおじさん)』を悪魔的に悪意を持って描いていたのかもしれない。しかしながら、オカルトティックにシフトしていくプロットのおかげで、どのように殺人が行われたのかの謎解きの部分が無くなり、個人的には白けてしまったのが本音のところ... ケイジさんのお言葉がさらに追い打ちを
In an interview with IndieWire, Cage said “I know that
the phone's going to be ringing off the hook to play
serial killers after 'Longlegs. ' And that's not really what
I like to do. I don't like violence. I don't want to play people
who are hurting people.” 2024/08/28の記事より
※余談として
南の島にいた時、韓国人の経営する土産物屋に家賃ただ、電気代も水道代もただ... ただほど好きなあたしには絶好の住み家となったところがあった。何とその店舗看板に...
"Dong Bang Plaza" の文字が。この "Dong Bang" は韓国語でイースト・サイドという意味らしいけども
笑うに笑えないし、注意するのもすでに登記済みだし、あたし居候でしたので
幸いなことに何も知らないアジア人観光客が相手でした。
悪意のある話を失礼しました。(※オーナー夫婦は、脱税逃れのためにだけで腰掛け程度にその国にくらしていた。だからなのか?あたしが出て行ってから2~3年後に従業員のマレーシアン夫婦に格安で譲渡している。当事者のマレーシアンの旦那の方はおバカさんでいい加減な男だったけど奥さんの方はしっかりしていて開店から店が終わるまで食事休憩を除いて椅子に座ることもなくヒールを履いて立ち仕事をしていた。まぁ、マレーシアンの印象を180度大きく変えた女性で店全体を任されていた。始めから謎だった彼女の働きぶり... 彼女は端から韓国人オーナーが腰掛け程度と読んでいたフシがあった。"Dong Bang Plaza" は現在は名前を変えているかは消息が取れないので)
そんなこんなで
Hail Satan !
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