「ホラー≠ミステリー×オカルトスリラー」ロングレッグス ひでちゃぴんさんの映画レビュー(感想・評価)
ホラー≠ミステリー×オカルトスリラー
ホラー的な驚かせ方はするものの、
私はホラーではないと思った。
以下、ネタバレ全開で書きます。
レビューというより、自分の振り返り含め。
冒頭から映像も音響も不気味さ満点で
ロングレッグス(ニコラス・ケイジ)もすぐに出てきて、
超気持ち悪くて期待度が上昇した。
ロングレッグスがリー(マイカ・モンロー)の家に侵入
しているところから、あれ!?なんで!?と思い、
そこからはミステリーで謎を解明する方向性へ。
ロングレッグスが残した暗号が解けてくると、
俄然、オカルト色が濃くなり、悪魔崇拝かよっ!!と。
それをすぐ解けてしまうリーにも何者!?と思うし。
家庭環境からその素養があったのかもなと後に気づく。
殺しているのは、14日の誕生日の娘がいる家族。
そして父親が全員殺して自分は自殺するというのが
共通項。そして鍵になるのが不気味な人形。
ロングレッグスは人形技師で、
謎の呪いの人形をつくって、
それで父親をマインドコントロールして事件を起こす。
というまあ、これがオカルト過ぎてちょっと説得力には
欠いた気がした。
そしてリーの母親(アリシア・ウィット)が共犯だった
というのは、途中から何となく気づいた。
しかもカーター捜査官(ブレア・アンダーウッド)家族が
狙われるのも前半でその示唆はあったので、やはり…と。
それにしてもラストにカーターも母親も撃ち殺さざるを
得ないリーはせつない。
幼少時に出会った全部ロングレッグスのせい。
その悪夢にこれからも苦しむだろうリーを思うと
全然ハッピーなエンディングじゃなかったな。
私は『セブン』的な作品を期待したいたけれど全く違う。
ニコラス・ケイジ出演作は2週前に観たばかりだが、
全く趣が異なり、しかもこっちはニコラス・ケイジとは
パッと見わからなかったので、飽きはしなかった。
パンフは外見が実に凝ったつくりで面白い。
本作を気に入った方には是非オススメしたい。