「アメイジング」野生の島のロズ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
アメイジング
クリックして本文を読む
輸送中の貨物船が難破して無人島に漂着したロボットが、周囲の環境に適応し、島の野生動物と関係を築き、孤児になった水鳥の里親になっていく物語。児童書作家ピーター・ブラウンがニューヨーク・タイムズ紙ベストセラー1位を獲得した人気作「ワイルド・ロボット」の映像化。
ブラウンは原作のテーマは「優しさは生き残るためのスキルになり得る」だとスタッフに伝えたそうだ。監督、脚本、アニメーターのクリス・サンダースはかつて、本作へのアプローチを「宮崎駿の森に描いたモネの絵画」と表現、映像は、ディズニーの古典アニメーション映画(バンビ)や宮崎駿の作品(となりのトトロ)にインスパイアされた水彩画調の美学というだけあって実にビューティフル。
子供たちにはライオンキングのように動物たちだけでも人気だろうがそれにロボットが加わるのだから受けること間違いなし。
コンセプトも母性なんてない筈のロボットが小雁を育てる疑似的親子関係の構築から凍死を避けるため敵対する野生動物たちを和ませるコミュニケーションの大切さ、説得にはロボットではなく、島の動物である赤狐フィンクの果たす役割が重要など大人が観ても感心します。その辺が子供中心のディズニーアニメとクリス・サンダース作品の違いでしょうかね。傑作でした。
コメントする
