顔(イェン)さんの仕事

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顔(イェン)さんの仕事

解説・あらすじ

「クレヴァニ、愛のトンネル」「恋恋豆花」など海外を舞台にした映画作品を多数手がけている今関あきよし監督が、台湾の映画絵看板師・顔振発(イェン・ジェンファ)にカメラを向けたドキュメンタリー。

現在の台南市下営区に生まれた顔振発は、幼い頃から絵を描くことが好きだったことから、看板職人のもとに弟子入りする。台湾映画界が盛り上がった1970年代には、1カ月に100~200枚もの手描き映画看板を描き、台南の映画館「全美戯院」では看板の制作から設置までを一手に引き受けていた。しかし生涯にわたる絵の制作は彼の目に負担をかけていた。網膜が異常をきたし、現在は右目がほぼ見えない状態になっているが、それでもなお、顔は絵を描き続けている。

イラストレーターの三留まゆみがナビゲーター役を務めた。

2024年製作/64分/G/日本
配給:ムービー・アクト・プロジェクト
劇場公開日:2024年8月31日

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(C)映画「顔さんの仕事」製作委員会

映画レビュー

3.0“顔”見世興行

2025年2月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

今関監督のデビュー作に十代で出演していた三留まゆみも、もう還暦超えか。キネマ旬報ベストテンの選評とかは読んでいたけれど、意表を突く起用だ。監督とはまだ接点があったのかと何だかしみじみした。彼女もイラストを描いているので抜擢されたのかもしれない。
確かに手描きの映画看板というのは久しく見かけなくなった(岐阜のロイヤル劇場が少しその面影をとどめているが)。昔看板屋のアルバイトをしていた時に、先輩方が下書きもせずにいともたやすく文字を書いていくのに感心した覚えがある。「プレバト!!」のスプレーアートなどを見ていてもわかるが、巨大なキャンバスを相手にするのは通常の絵画とはまた違った技術が要求される。
この映画に出てくる顔さんも左手で資料を持ったまま、右手で色をこねてためらいなく筆を進めていく。前の絵を消さないまま塗り重ねていくのにも驚かされた。カメラが至近距離に寄っても、すぐ脇で三留らがわちゃわちゃ話していても我関せずという感じ。
監督は2019年に台湾が舞台の「恋恋豆花」を撮った時に着想を得たのだろうか。市井に埋もれてしまいがちな職人に光を当てた、ささやかな一編。

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梨剥く侍

3.5台湾ではまだ手書き看板の映画館もあるんですね ご自分の作品の看板を...

2024年10月8日
iPhoneアプリから投稿

台湾ではまだ手書き看板の映画館もあるんですね

ご自分の作品の看板を書いた時の追加映像があるともっと良かった

神奈川テレビで昔見た以来の、

三留さんを見られて嬉しかった

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jung