HAPPYENDのレビュー・感想・評価
全46件中、41~46件目を表示
問題提起する部分が広すぎるのが厳しくそこをどうとるか、かな。
今年356本目(合計1,448本目/今月(2024年10月度)7本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
この映画は、映画として見て感想を書き込もうとするときは、だいたいは「行き過ぎた監視システムの弊害」という論点が大半を占めると思うのですが、あるいは「近未来をテーマにした日本において、外国人が中学高校のクラスメートにたくさんいるような状態を想定したときの彼らとの接し方」、あるいは、「(映画内では首相が変わっているシーンがあるが)いわゆる緊急事態宣言の濫用や、外国人排斥の集会(デモ行進)をあえて放置するシーンほかの憲法的な観方等があろうかなと思います。
おそらく感想が書きやすいのは「いきすぎた監視社会の問題点」であって、このことは書きやすいのではと思います。この件ではすでに書かれている方が多いのであえて他のことで書こうと思います。
さてこの映画も「近い将来の日本」をテーマにして、首相も別の人になっていて、外国籍の方もクラスメートに何人もいる、それも国籍もバラバラといった状況が「当たり前」になって出てくるシーンがあります。
リアルでは先に新内閣ができ、選挙が近いことはよく知られていると思います(2024年10月5日時点)。どのような政党が勝ってどのような新内閣となったのだとしても(今の新内閣は、選挙をするということを前提にしているのであれば、憲法・行政法上最低限必要なものをそろえたに過ぎない)、日本はこれからどんどん人口は減っていくのは間違いないし、あるいは、日本でも実際に介護職等で外国人受け入れが始まっているように、近い未来か遠い未来かは別にして外国人と共存することが当たり前になる国には、程度の差はあってもなるんだろうな、とは思います。
その前提、つまり、外国人との共存が日本という国を「崩さない」ためにあるものだとすれば(先に述べたように純粋に日本人だけの人口は減ってきているのが実情)、その「近い未来」におけるそうした国ににおいては、現在でも理念法や各地に条例としてある、いわゆる「ヘイトスピーチ規制法・条例」といった考え方をより進めて考える必要があります。思想良心や表現の自由は近未来における日本でも守られるものですが、一方でそれらに仮借した排斥行為は保護の必要性が少ないからです。また、映画内では「自衛隊員には外国人はなれない(応募できない)」という前提で作られていますが、実際、日本人からの応募で到底まったく募集の1/10も足りないといったような状況まで人口比率が変わったら…といろいろifを考えると、そこはもう今までの外国人に対する最高裁判例等はある程度は考慮しても、ある程度「外国人と共存する社会を考えていく」ようにしか日本は動けず、そのように国が立法活動をすれば行政はそれに基づいて動くだけになります。
この映画で述べている「外国人が市立高校の半数以上いるような近未来」においては、「日本人ファースト」といった概念があるかどうかすら怪しく、逆に(強制にならない程度に)「韓国語の学習法」などを少なくなった日本人側が教わるような状況も考えられます。一個人の私(=投稿者)の信条として、「外国人共存問題はやがては回避することはできない問題として出てくるのだから、今のうちからできること、マインドチェンジはすべき」ちうところがあって、近い将来映画で述べるような部分まで極端なケースかはまた美容でしょうが、「ありうる近未来像」であって、そうした社会においても外国人の人権を守っていかなければならないのは、法律系資格であれば弁護士が頂点、その次に外国人取次を多く行っている行政書士の人たち(私は後者のグループに属しうる)となるのだろうということも考えると他人事でもなく、観ていて「一つの考え方」が示されているのが良かったです。
ただ、映画のストーリーはどちらかというと「監視システムはありかなしか」の話に誘導させたい意図があるようで、外国人の移住問題他は間接的にしか出てきませんが、そうした見方もあるので良かったところです。
確かに他の方も書かれていた通り、「いろいろな観方ができる」点については確かにそう思ったのですが(監視システムのありなしを問う問題提起なら、外国人排斥といった筋を入れると混乱する)、ここは各自で「思うところを考えてね」というところなのでしょう。
採点に関しては特段気になる点までないのでフルスコアにしています。
キンパは美味しい
ありえなくもない未来
近未来の設定ではあるけれど、最近のニュースを観ると、この世界観も妙に納得できてしまう。さすがにスマホでのID照会や監視システムは、各方面から猛反対されそうだと思うけど。
忘れてしまったり、無かったことにしてしまっているだけで、高校生の頃や若かった頃は、きっといろいろ迷惑かけたりもしてたと思う。
5人の関係性が懐かしくもあり、羨ましくもあり、だけどちょっとウザくもある。
もっと若い頃に観ていたら、違う部分で憤りや共感があったり、また違う感じ方だったろうなと思う。
フミはなんか権力に抗う活動家を拗らせてる感があり、ちょっとめんどくさと思うけど、まあブルーハワイだから許そう。
『ナミビアの砂漠』『チャチャ』と、サマーフィルム組が活躍しててなにより。
40年前に持ってた。
坂本龍一のライブドキュメンタリー『オーパス』の空音央監督作品。ドキュメンタリーの静謐なモノクロ映像が緊張感(坂本の命を削っているという)に溢れていた。よって、本作も期待した。
結果、がっかり唖然だ。
多国籍な生徒が集う高校3年生の教室。仲良し5人組。大人の社会は行き詰まり、抗議デモも暴徒化している。そんな中、学校にAI監視システムを導入して生徒の監視を始める。未来に明るい希望を持てない生徒たちの閉塞感。なんとか突破しようと行動する子供たち。
やや!どこかで似たような!そう、僕らの世代は『台風クラブ』(1985年)をすでに手にしているのだ。主人公らの置かれているシチュエーションは、40年前とは遥かに違うものの、その「大人たちに顧みられていない」という閉塞感は、若者の共通。しかしこれは、一種のイニシエーションなのだろう。
そんなわけで、40年前のマスターピースがある以上、僕は2本目の(令和版の台風クラブ)は、不要だ。
大切な仲間!
人生のモラトリアム
悪戯も度が過ぎると厳しい監視の目が必要になってしまう
監視システムを導入した高校の話
生徒たちの大人と子どもの狭間で揺れる思いを描いている
学校という狭い世界から外に目を向け始める頃
ヤンチャでちょっと面倒くさい本当の高校生みたいな役者さんたち
空監督とモデルで初俳優仕事のユウタとコウ役の二人が登壇の試写会にて鑑賞
そういえばユウタの母親役の渡辺真起子さんもモデルだったよなあ
諏訪敦彦監督の『M/OTHER』がとても良かった
誰もが自分の十代の頃を懐かしく思い出せると思う
あの頃の仲間たち、教室や先生、帰り道、友達の家、ああ、あの時、これがずっと続いて欲しいと思ってたな、でも大人にならなくちゃなって思っていたあの気持ち
お祭りが終わってしまうような寂しさ
親目線でも学校に対して、子どもたちに対して、思っていたこと、ユウタママの気持ち
大学生の娘と一緒に鑑賞し感想を語り合いました
全46件中、41~46件目を表示