HAPPYENDのレビュー・感想・評価
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あまりハマらなかった。
近未来の高校での出来事を描いたストーリーなんだけど刺さらず。
タイトルを含め皮肉が沢山組み込まれた感じだったけど退屈だった印象。
楽器屋のオバチャンのDJ姿は最高だった(笑)
佐野史郎さんや中島歩さんはお似合いのキャラだった!
子供達の演技も素晴らしかった。
AI監視システムは賛成派です( ´∀`)
とても不思議な味わいの映画
近未来の話でありながら、撮り方なのか、なぜか90年代の日本映画風でもあり、しかし明らかに過去にあった日本映画とも違う、そして出演者たちの顔がとても近未来の日本の子どもたちのようで、もういろんな忖度抜きにしたら実は日本映画はとても豊かなものになるのではないかと思えるくらいタイトルバックの疾走するカメラが素敵で、クラブシーンはとてもよく、そうだ、この非日本映画感は、小島央大監督の『JOINT』に似てる、とも思った。空音央監督も小島監督もニューヨーク育ちだからか、と。
34型のフェアレディZって立てる事が出来る?
近未来の日本で、ユウタ、コウたち男子4人と女子1人のグループは、タバコ吸ったり酒飲んだりして一緒に遊んでいた。高校3年生のある夜、学校に忍び込み、イタズラをして、次の日の朝、激怒した校長は、生徒を監視するAIシステムを学校に導入する事にした。そして・・・そんな話。
Z34型のフェアレディって立てる事が出来るのだろうか?
近未来とか言いながら、警官がスマホで個人の顔認証出来る事くらいで、他は全然未来的じゃない。
そして、男子4人と女子1人のグループの行動も何も共感できず、ただ退屈なだけだった。その女子高生が可愛くて魅力的ならまだ観れたのに、そうでもなく、合わなかった。
基本は同じ.思いやる心は普遍だと思う.
いつの時代も,親のいない家に高校生はたむろするもんね〜.女の子もまざってて(笑)
近未来ではなく,充分現在の話だと思った.(現在のほうがもっと,巧妙で陰湿なシステムだったりするし……).
若い子たちの自由奔放さも,世の中の閉塞感も同じなのかなぁと思った.
想像力・イマジネーションが大事.
「警察は武器をもった官僚.富裕層と政治家を守る勢力」.アジテーションしていて,
お寿司を大切に握ってつくってくれた人がいるって,想像できないのはダメ.はたいてゴミ箱に捨てる.
私の父はお寿司屋さんです!っていう人もいる.
校長先生だって,立てこもりは付き合ってくれてたんでないかと思う.
いつの時代も基本的に変わらない.
大事な基本姿勢も変わらないのかなあ…って感じた.
結局,就職の時には髪を切ってきた…みたいな。
世界の不公正が作る溝を越えて、いかに友情を維持するか
「みんなの安全のため」「食べ物を大切にする」といった道徳を盾に、権力が静かにじわじわと人民の自由と権利を奪っていく世界。
マジョリティゆえに弾圧を賢くやり過ごせるユウタと、マイノリティゆえに弾圧をリアルに感じ反発せざるを得ないコウ。
幼馴染で親友の二人の溝は深まっていくが、職質でのコウへのあからさまな差別を目にしたユウタは、だんだんと考えを変え、コウのために自己犠牲を果たす。
ユウタとコウの二人をはじめとする、多様なバックグラウンドを持つ友人たちは、不公正で抑圧的な社会に触れるたびに、その多様性ゆえにお互いの溝を広げてゆく。それでも友情を維持し関係を続けていく事の重要さを思い知る、素晴らしいラストだった。
地面が震える度に権力は抑圧を増し、弾圧の予感にコウは怒りと恐れで震える。この連動が特に印象的。
権力の静かな弾圧は賢く受容し、お上に歯向かう抗議やデモを迷惑で愚かなものだと疎ましがるマジョリティの描写も見事だった。
コウが感じた、世の中の不公正をやり過ごしてひたすらに楽しもうとする友人たちへの苛立ちや孤独感は、日本で社会運動をやらざるを得なかった人たちみんなが共感できると思う。
主人公二人のありかたから連想した『ガキ帝国』では、なんのためらいも葛藤もなく民族差別への怒りが表明されてたのを鑑みると、いかに日本で正義が笑われ続けて民主主義が後退したかを思い知らされる。
ハッピーエンドとは? 政治に対する問いかけが強いと思った。
立てこもりのあとの全校集会。まるで現代社会の縮図の様相を呈する。
監視システムでの管理に反対する人と賛成する人。
反対する人は、とにかく常に監視されているのがイヤなのである。何もワルいことするつもりがないのに、監視して常に見ているからワルいことなんかできないぞと疑われているようでイヤなのである。
一方、賛成する人は、何もやましいことがないなら見られててもイイではないかと言う。ワルいことするヤツもいるのだから常に監視されて見られていた方が安全·安心だと言う。
絶対反対から絶対賛成までにはグラデーションがある。
話し合って妥協点を探るのみだ。
管理する校長側、或いは国を治める為政者側は、監視を強め、情報規制を強めたほうが管理が楽なので、どうしても管理を強くする方向になりがちだ。
独裁国家はガンガンやる。日本はどうでせう?
日本の国籍でない者、移民、パッと見日本人でない者に対する排他性が描かれる。
最近はヨーロッパで移民の排斥を訴える政党の躍進がよく報じられる。
僕はいつものように自分の中の差別意識を再確認する。そして、これまたいつものように差別的言動にならないよう注意しようと思うのだった。
映画で1番笑えたのが、黄色い車が地震でひっくり返ってしまった場面だ。
佐野史朗さんがイヤな校長を好演してた。
近未来?
現代でもあり得そうな感じなので、近未来で無くても良い様な。まあ、生徒の多様性は少し進んでいる感じではありましたが。でも、クルマはどうやって垂直に立てたのでしょう?その他もツッコミ所満載でした。
まさしく金字塔
観た後にすごく余韻の残る映画でした。
異なるルーツ、多様性をどう受け入れるのか、
ただひとつの正解、結論を安易に導き出し、ルールをつくることではなく、
それぞれの立場で考え、悩むことが大事なんだなと。
楽しく過ごしたい、真剣に考えたい、ふざけたい、悩みたい、
ときにぶつかったりするけれど、お互いへの優しさに溢れていて
登場するすべての青年たちに愛おしさを感じました。
それにしても美しい映像とすばらしい音楽です。
普段見慣れているつもりの東京(都会)の景色も、
プロフェッショナルが切り撮るとこんなに美しいとは。
政治的なテーマも扱っていますが、
ちょいちょい笑いのエッセンスが入っていて、
シリアス一辺倒にならず、集中も途切れませんでしたし、
大事なこと、気持ちを伝える場面でズームアウトして余白を想像させるようにしたり、
フレーミングや演出もすばらしいと思いました。
みなさんに見てほしい映画です。
クソでチンケな学生運動
身勝手な学生たちが権利以上の要求を繰り返す話。
粗筋では「XX年後」と未来の設定ながら、予告映像ではそんな雰囲気はナシ。
観てみても、雲にクッキリ映るニュース(無意味)とレベルの高い個体認識カメラくらいしかその要素はない。
むしろ人物の髪型や顔立ち、服装、持ち物、建物、乗り物、音楽などすべて昭和か平成。
描かれる出来事も、在日問題やら学生運動やら。
車を直立させた方法は最後まで分かりませんでした。
とにかく主要人物に共感できず、大義も正当性も感じない。
散々ルールを破り、犯罪でしかない“イタズラ”までしておいて、学校の備品や教室の所有権を主張する。
校長まったく悪くないでしょ。
ルールを守らない喫煙者のせいで締め付けが厳しくなり、その原因たちが反発をして更に厳罰化。
それとまったく同じことしかやっていない。
「考えてる」と言うコウだって、色ボケでデモに参加しただけにしか見えず。
最後は反対意見も描かれたし、ユウタたちも少しは思うところはあった(と思いたい)。
しかし卒業式でのアタちゃんの行動と周りの反応を見るに、反省も罰もまったく足りてない。
何を訴えたいのかも分からず、ずっとイライラ…
ミラーボールが月に置き換わるカットだけ良かったが、最後の一時停止演出は意味不明。
ちなみにあの監視システムだと、お面なりヘルメットなりで顔を隠せば機能しないよね。
寿司好きの悲しみ
意識高い系の青春映画。
予告見て期待したけど思想の強さが全面に出すぎてたかなぁ。映画に政治を持ち込むなとは思わない。でも単純に私にとっては面白くなかった。音楽とか映像がかっこいいだけに内容の薄さを感じた。佐野史郎はとてもよかった。
あと、寿司を無駄にしないで…
昔から近作までの学園ドラマにも似た
生徒が仲間とつるんで悪さをした挙げ句に立て籠もるという展開は、まさに昔の学園ドラマによくあったものだ。『ぼくらの七日間戦争』『未成年』…、近作では『マルス』の校長も、人質になった振りをしたり、監視社会とは違う意味で AI カメラ映像を多用した『ビリオン×スクール』も連想した。岡林信康氏の歌が二度ほど歌われるのは良いけれども、どんなリバイバルがあったのかと不思議に思う。街頭デモに参加するのは時代錯誤感があった。多様な外国籍生徒が出てくる一方で、自衛隊員による授業の際には退席を求められるという、相変わらずの排除社会でもあった。
近い未来の話
青春真っ盛りの尖った、淡い高校生たち。実に生き生きして、その演技は自然体で好感が持てる。さりげない会話のひとことひとことが、響いてくる。演出がいいのか、役者陣がいいのか、終始、目が離せない。圧倒的な若さを、静かに爆発させる表現が、たまらない。
近未来のお話‼️
暴君のような校長が、生徒を監視するAIシステムを導入したことからの生徒たちの抗議、そしてその中心人物となる親友同士のユウタとコウの、進むべき道の違いによる決別・・・‼️青春映画特有のみずみずしさと、反骨な精神が感じられる佳作です‼️ただ生徒たちはオーディションで選ばれているらしいのですが、イマイチ魅力不足かな⁉️それを補ってあまりある校長先生役の佐野史郎の存在感はスゴいの一言‼️
黙っていれば自分の範囲は狭くなり、気がつけばどこにも逃げられ無くなってしまう
2024.10.8 MOVIX京都
2024年の日本&アメリカ合作の映画(113分、 PG12)
卒業間近の不安定な高校生と大人の関わりを描いた青春映画
監督&脚本は空音央
物語の舞台は、近未来の日本のどこか(ロケ地は兵庫県神戸市)
地元の高校に通うユウタ(栗原楓人)とコウ(日高由起刀)は、音楽研究部に所属し、アタちゃん(林裕太)、ミン(シナ・ペン)、トム(ARAZI)たちと青春を謳歌していた
ある日、校長(佐野史郎)のスポーツカーにイタズラを仕掛けた彼らは、それによって校長の逆鱗にふれてしまう
やった証拠はなくても疑われ、様々な理由をつけては嫌がらせをされていく
校長は生徒の安全管理と称してAIシステムによる監視設備を導入し、それによって生徒の行動が束縛されるようになった
また、古い機材に発火の恐れがあると言う理由で音楽研究部は部室を追い出されてしまう
そんな折、コウはクラスメイトのフミ(祷キララ)の行動に興味を持つようになり、担任の岡田(中島歩)たちの会合に参加するようになった
岡田たちは現政権に不満を持っていて、可決された緊急事態条項に対する反対デモを行っていたのである
映画は、顔認証システムが進化し、個人の情報が統合されている近未来を描き、昨年あたりに話題になった「緊急事態条項」の危険性を訴える感じに流れになっている
感じというのは、映画内で緊急事態条項に関する詳細がほぼ描かれていないので、映画内外でその法律の危険性をリンクさせているのかわからないからである
物語としては、ユウタとコウの価値観の違いが浮き彫りになって、このままではダメだと思うコウは行動を開始し、どうせ死ぬなら今を楽しもうと考えるユウタが描かれていく
どちらが正しいとかではなく、この世界でどうやって生きるかを問うている感じになっていて、自分たちの権利や主張をしていくコウと与えられた世界で生きていくことを決意するユウタと言う対比になっていた
主義主張を唱えるだけで物事が変わるのか、それとも変わらない大きな流れには逆らわず、自分の生きたい世界を探し続けるのか
それは、この国に留まり続けなければならないと言う鎖を持っているかどうかだけの違いで、言葉の壁を越えて行けるのならば、ユウタはどこにでも行ける存在なのだと思う
また、コウはこの世界の枠組みの中で少しでもマシなポジションを目指すレールに乗っているのだが、それが幸せかどうかはわからない
大人たちに感化されて行動を起こしていくものの、その道も「結局は自分の頭で考えたのかわからないもの」であり、「自分の頭で考えることと、何かの影響を受けることの間にある絶望的な距離感」と言うものが描かれているように感じた
いずれにせよ、青春の1ページを描いた作品で、ユウタとコウのどちらの行動も正解ではないように感じられる
自分で考え行動すると言うことは責任が伴うのだが、未成年である彼らはその領域に足を踏み込めない
なので、彼らの生きている時間は「自分で考えて行動を起こすために源泉を磨きあげる時間」であり、そこでお金が必要ならば稼ぐ準備をし、それ以外の能力を高めるためならば、それを行う必要があるのだろう
同世代が観るとどのように感じるのかはわからないが、大人目線だと「良い人に見える大人には騙されるなよ」とか、「言葉の先にある思想を見破れよ」というアドバイスを送ってしまいたくなる映画だったと感じた
やさしぃーなぁ…
あの世代、周りも自分も含め、
自然にだったり、否応なしにだったり、
アイデンティティに変化が出始める頃、
その違いが周りと足並みが揃わなかったり、
そんな自分に戸惑ったり、何かを攻撃してしまったり…
そんな年頃のいろいろな気持ちの戸惑いや、世界の全てだった仲間への思いなどなど、
とにかく青春!ってやつを
とても優しい目線で丁寧に描いており、
彼らの時代から30年も生きてきた大人ですが、
こそばゆくなり過ぎず、
何だかほんわりと涙がこぼれてしまいました。
卒業したら、会う機会も減っちゃうんだろうなぁ…
でも、久々に集まったときは、きっとあの頃と変わらず、楽しい時間を過ごせるはず。
配役も素晴らしく、ちょっとした未来の都会の高校生という設定も違和感なく、
音楽も映像もイヤミなく、すんなり入ってきました。
歩道橋のラストシーン、良かったなぁ…。
心に温かみが残るとてもステキな青春映画!
HAPPYEND、万歳!!
この閉塞感
まさに、この閉塞感が日本であると、そういう本質をうまく表現している。
誰も信じていない適当な建前で異論を封じ、「なんとなく」権力の思うような社会が、忖度の元に出来上がる。
権力が望むような社会を実現する「自粛警察」的なものが学校教育から、無力感とともに刷り込まれる。そういう、「微熱的でユルいファシズム」こそが日本社会の閉塞感の正体なんだと、よく分かる。
抑圧が微熱的な分、反抗も微熱的。したがってクライマックスもなく、カタルシスもない…
でもそれで良いんだよ。それが日本社会なんだから…
「近未来」という設定
令和6年の現代でも決して新しい訳では無いが、街の楽器屋さんにDJミキサーが多く並び、EDMなのかビッグルームなのか、そうした音楽が「古い曲」と言われる程度の近未来。
そしてきっと、音楽の分野にもルール規範が求められて、新しいものが生み出せない社会。何を歌っても規制されるから、ついにインストだけになってしまったか。
冒頭、地下ライブに警察が入るが、何のガサ入れだろうか。「新しい音楽は規制します!」ということなのかもしれない。
国にも高校にもルールはある。
それは、意味があって敷かれるものだが、警察や教師など守らせる者は、もうそんなものに興味すらない。
正しいかどうかではなく、ルール違反かどうかである。
カギを盗んだら「ルール違反だ!減点だ!」しか言えなくなっている。
総理も校長も、ルールを作る者だけが「もったいない、食べ物を粗末にするな。」と意味のあることを言う。
規制が厳しすぎて、武器が弁当しか無かったのかしら。第一声が「美味しいのに、、、」って、なんか平和な社会なんだろうなと感じた。
若い役者が多かったが、ストーリーに集中できた点、好演だったと思う。
大きな出来事が起こる訳ではないので、エンタメ感は高くないが、大人やルールへの対抗、若さゆえの暴挙みたいのも、なんとなくキッズリターンみたいで、個人的には良い映画だったと思う。
違和感や不自然さを感じるリアリティ
展開、シナリオ、アフレコなんかに拙さを覚えるものの、結構面白かったし、色んな違和感をリアリティに変換していたような・・・そんな秀逸さなんかも感じられて、結構いい作品だったなぁという印象です。アテレコなんかもオモロかったし、なにげに効果的だと─。
近未来、青春群像劇、ちょっとディストピアで、現世への悲観・・・色んなステレイタイプ的な設定でも、作品自体は独特なものも感じることができたし、導入のなんか変で嫌・・・といった第一印象をキレイさっぱり吹き飛ばすくらいの内容でした。
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