劇場公開日 2024年10月4日

「タイトルなし」HAPPYEND えみりさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0タイトルなし

2024年10月5日
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鑑賞方法:映画館

脚本も設定も俳優の演技も稚拙で、最初はイライラした。が、最終的に映画の魅力に脱帽。他にない映画。
昔よくあった校長軟禁事件って、本当の軟禁なら犯罪だから、象徴的な事件であり、軟禁ご文化的合意のもとでやられてたんだなあということを改めて確認した映画でもあった。外国人たちを在日で名前を隠している子もいるかもしれないので、あからさまに差別する反動教員はアメリカなら退職ものなのだけど、最近は州によっては分からなかったりするだろうか。最新監視システムには驚いたけど、昔から、こうやって権力と群れてきた民衆たちの抵抗を目の当たりにすると、うちらがむしろ萎縮してるんだと思う。運動のスタイルは古いけど、テクノや外国人が入る。校長は校長で補助金獲得の愚痴を言う。クライマックスは、卒業式だ。大写しの2人の表情が素晴らしい。主人公2人がとても良かった。そして、跳ねてる女子学生も良かった。懐かしかった。
坂本龍一の息子なのか。日本の描き方に全くリアリティがなく、美術や衣装もどの年代と思うようなちぐはぐさ。あの校長があのスポーツカーに乗ってるというのも、説得力がない。スポーツカーを立てたビジュアルのインパクトは日本にはないものだけど。

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えみり