「♪メ〜ルト〜 溶〜け〜て〜し〜ま〜え〜ばいい〜」ACIDE アシッド uzさんの映画レビュー(感想・評価)
♪メ〜ルト〜 溶〜け〜て〜し〜ま〜え〜ばいい〜
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冒頭いきなり暴動が始まって、スクリーンを間違えたかと思った。
案の定なんの関係もなかったし、主人公一家が自己中過ぎて、バッドエンドを願いながら鑑賞。
警官隊へのタコ殴りは暴動の理由自体が不明だし、物理的クソ食らえは相手も悪いから目を瞑る。
しかし、人を撥ねておいて罪悪感どころか気にもしてないのは異常。
酸性雨を浴びた誘導員を、まるでゾンビのように「中に入れるな」と蹴り出すのは正当防衛にもならない。
(何の対策もしてない彼らも阿呆だが)
ネコを被検体に使うことへの躊躇いも皆無。
避難させてくれたデボラに「食べ物を分けてくれないから外から取ってきた」と嫌味を言う。
必要となれば平気で殺して奪うタイプだろ、アレ。
そんなんだから、エリーズが亡くなっても哀しくない。
ミシャルが何も感じないことはないだろうが、「コイツ妻より大切な人がいるんだよな」と頭を過ってしまう。
入院中の愛人という、娘にとって何の価値もない目的地を強要するし。
セルマは比較的まともだが、嘆いて批判するだけで前向きな発言行動がゼロ。
ひと雨で終わる問題でもないのだから、一時避難はまだしも大規模移動に意味はあるの?
それより酸に耐えられる素材で安全地帯をつくることが最優先ではないのか。
先の誘導員同様に、何の対策もせずに平原を行軍してる様も正気の沙汰とは思えません。
何一つ好転も悪化もしないままとりあえず保護されて終了、と何をしたいのか分からない作品でした。
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